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2016年4月 2日 (土)

白ゆき姫殺人事件(井上真央)地球最後の味方(貫地谷しほり)

谷間である。

作品の登場人物とキャストは全くの別人であるが・・・全く無関係というわけではない。

名作に名女優がつきものであるように・・・作品が毀誉褒貶にさらされれば・・・女優も毀誉褒貶にさらされるのである。

そういう意味で・・・なぜ・・・こんなものに・・・あなたが・・・と悪魔でさえ・・・思う時がある。

もちろん・・・今や、作品も女優たちも・・・たやすく再生可能な時代である。

劇場の公開期間が終了すれば・・・ブラウン管のオンエアタイムが過ぎ去れば・・・すべての作品世界が消えて行ったあの頃とは違うのである。

こんなはずではなかったはず・・・という気分になったら・・・過去の名作を見ればいいのだ。

時間が許せばな。

ここには・・・黄金の七人ではないけれど黄金に輝く女優たちが・・・恐ろしいほどに集っているのです。

で、『白ゆき姫殺人事件(2014年劇場公開作品)』(日本テレビ20160401PM9~)原作・湊かなえ、脚本・林民夫、監督・中村義洋を見た。70億の妄想渦巻く21世紀の地球。真実などというものはすでに寝言となり、今を生きる人間たちがあることないことを呟き続ける御時勢である。昔は道で独り言を言ってれば頭がおかしいと思われたものだが・・・今やそれが日常茶飯事なのである。面白いが恐ろしいことだ。もちろん・・・このブログもその一員なのである。

人間は本当にさびしがりやさんなんだな。

長野県のしぐれ谷国立公園で・・・化粧品会社「日の出化粧品」の美人OL・三木典子(菜々緒)の惨殺死体が発見される。

その夜を境に・・・同期入社の地味なOL・城野美姫(高橋美来→諸江雪乃→井上真央)は消息不明となる。

テレビのワイドショー「カベミミッ!」の契約ディレクター・赤星雄治(綾野剛)は友人で三木典子が指導役としてのパートナーだった狩野里沙子(蓮佛美沙子)から「加害者」についての興味深い噂を聞く。

素晴らしいインターネットの世界で「red star」を名乗り、情報を公開する赤星は美姫こそが殺人犯ではないかという疑いに囚われ、関係者に対する取材を開始する。

「カベミミッ!」の司会者である水谷(生瀬勝久)と女子アナウンサーの平塚(朝倉あき)は赤星の取材VTRから生じる憶測をまことしやかに・・・お茶の間に伝え始める。

「三木典子さんを殺した容疑者については警察による捜査状況が明らかにされていませんが・・・失踪した同僚のSさんの行動は極めて不自然と言わざるを得ません・・・」

「確かに不自然と言えないこともないですね」

美姫の指導役としてのパートナーだった間山(宮地真緒)の送別会「まんてんの彼方へ」から・・・姿を消した被害者と・・・美姫・・・。

その夜・・・美姫が・・・被害者と車に乗り合わせていた目撃情報があった。

美姫の同僚たちは・・・美姫と被害者との間に篠山係長(金子ノブアキ)をめぐる確執があったと話す。

美姫は篠山係長と交際していたが・・・被害者が略奪したというのだ。

しかし、篠山係長は・・・両者との関係を否定する。

大学時代の美姫の親友で・・・性行為に特別な関心を持つ前谷みのり(谷村美月)は「美姫と篠山係長には肉体関係があり、係長が足の指なめを喜ぶ性的嗜好があった」と証言する。

美姫の高校時代のクラスメートの島田彩(野村佑香)は「彼女は犯罪者になりそうな人第2位だった」と語る。

美姫の中学時代のクラスメートである江藤(大東駿介)は「彼女の呪いで交通事故にあった」と噂されていた。

美姫の小学校時代の同級生・あかね(米山実来)の母親(山下容莉枝)は「美姫ちゃんは・・・鎮守の森に放火したことがある」と証言する。

赤星は関係者のインタビューを主観をもって編集し・・・美姫を「猟奇的な殺人者」に仕立て上げていくのだった。

ついに・・・美姫の父親(ダンカン)は「娘のことをお許しください」と土下座する。

いわゆる一つの「藪の中」の捏造展開である。

美姫の母親(秋野暢子)は俯き、病床で「あの子はそんなことをする子じゃない」と囁く祖母(森康子)の声は黙殺される。

だが・・・「赤毛のアン」に憧れていた美姫によって・・・担任教師の東山先生(宮本真希)まで操る悪魔的な扇動者・八塚あかねによる苛めに喘いでいた谷村夕子(井東紗椰→貫地谷しほり)は救われていたのだった。

「みんなは・・・自分の話したい事だけを話している」

「・・・」

「あんたは・・・自分の聞きたい言葉だけを聞いている」

「・・・」

しかし・・・夕子の真摯な忠告は赤星の心には届かない。

美姫と夕子が・・・アンとダイアナのように・・・「希望の灯」を交換してし励まし合っていたことなど・・・事件とは無関係なのである。

そもそも・・・「赤星」は「赤毛のアン」を読んだことがなかった。

赤星の妄想報道によって・・・追いつめられた美姫は・・・ホテルの一室で遺書を書いていた。

あの日・・・「世界で一番美しい」と自分を賛美しなかった白雪姫の幼馴染にに毒リンゴを与え続けた被害者はイケメン・ミュージシャンの「芹沢ブラザーズ」(TSUKEMEN)の演奏会のチケットを見せびらかしたあげく・・・美姫に睡眠導入剤をもられ・・・昏睡する。

美姫は・・・演奏会に行き・・・アクシデントに巻き込まれる。

演奏者を負傷させてしまった美姫は・・・自責の念から・・・隠れていただけなのだった。

いつの間にか・・・殺人犯に仕立て上げられた美姫は自殺を決意していた。

その時・・・ホテルのテレビから流れる「犯人逮捕」の報道・・・。

犯人は・・・苛めの女王であった被害者の被害者だった。

彼女は・・・美姫を唆し・・・チケットを奪わせた後で・・・眠った女王を刺殺し、焼却したのだ。

職務に忠実な警察官たちは・・・淡々と捜査をし・・・確かな証拠に基づき・・・真犯人を逮捕したのである。

帰宅した美姫にも土下座する父親だった。

疲れ果てた美姫は自分の部屋の窓から・・・暗闇の中に希望の灯を見出す。

本当はギルバートになりたかった同性愛者の夕子は愛する幼馴染にエールを送るのである。

菓子折りを持って謝罪に現れた赤星。

しかし・・・追い返される。

契約打ち切りの恐怖に打ちひしがれる赤星。

偶然、通りかかる美姫。

「大丈夫ですか」

「いろいろ・・・嫌なことがあって」

「きっと・・・いいことがありますよ」

美姫は赤星を知らない。

赤星は美姫に気がつかない。

「赤星さん・・・あの人・・・」

アシスタントの長谷川(染谷将太)は事実を告げようとする。

「え」

「・・・いや・・・なんでもありません」

真実などに・・・意味はないのである。

あるいは・・・救いようのない人間はいるのだ。

こうして・・・「ちりとてちん」と「おひさま」はヒロイン同志で慰めあうのだった。

「大変だったわね」

「あなたも気をつけて」

「私は大丈夫だと思う」

「油断は禁物よ」

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監督: 中村義洋    キャスト: 井上真央、綾野剛、菜々緒、金子ノブアキ、蓮佛… [続きを読む]

受信: 2016年4月 2日 (土) 22時52分

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