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2016年6月29日 (水)

後編です!(福士蒼汰)あの人は海を見ていました(芳根京子)

あの人は今・・・こんなことに・・・。

半世紀の物語となると・・・どうしても加齢による俳優チェンジが問題になるわけである。

ここは実年齢でチェックしておこう。

主人公の父親である野村周平(22)は唐沢寿明(53)に・・・実年齢差31才。

ちなみに48年後の話である。

ヒロインの祖父である三浦貴大(30)は西田敏行(68)に・・・実年齢差38才。

もう一度言うが48年後の話である。

ヒロインの祖母である西原亜希(28)はリリィ(64)に・・・実年齢差36才、

念のために言うが48年後の話である。

恋人を48年間待ち続けたホラン千秋(27)は夏木マリ(64)に・・・実年齢差37才。

11年不足である。

配役だけでも十年以上の誤差がある。

二十年近い誤差のある野村→唐沢のリレーはもう少しなんとかしないとねえ。

香川照之(50)は1967年と2009年で同一人物を演じる。時差は42年である。

実年齢で言うと2009年には(92)ということになるわけである。

もちろん・・・若作りや老けメイクによる修正が行われているわけだが・・・荒唐無稽な話だけに・・・見た目ですでにリアリティーがないのは・・・なんだかなあ・・・と思うわけである。

結局・・・このドラマのスタッフは半世紀近い歳月というものをなめていると思う。

で、『モンタージュ 三億円事件奇譚・後編』(フジテレビ20160626PM9~)原作・渡辺潤、脚本・大森寿美男、演出・水田成英を見た。1968年12月・・・「東京都府中市三億円強奪事件」発生。2009年・・・鳴海鉄也(唐沢寿明)が失踪後水死。2016年・・・父親の残した遺品から鳴海大和(福士蒼汰)は「血まみれの三億円」を入手する。直後に幼馴染の小田切未来(芳根京子)の両親・小田切武雄(デビット伊東)と葉子(西尾まり)夫妻が失踪。民和党幹事長の沢田慎之介(西田敏行)に操られる長崎の刑事・関口二郎(遠藤憲一)に殺人犯の濡れ衣を着せられた大和と未来は・・・逃亡者となった。

ジャズバー「HERBIE」にやってきた大和と未来は年齢不詳のマスター(クリス・ペプラー)から・・・昔話を聞かされる。

この店のバーテンダーとなった川崎雄大(野村周平)はジャズ愛好家の大学生・井上和子(門脇麦)と恋仲になる。 

1968年は東大紛争をはじめとする学生運動の嵐の中にあった。 

和子は「共産主義思想家のカール・マルクスよりモダン・ジャズの帝王であるマイルス・デイヴィスが好き」という穏やかな学生だった。 

写真は・・・川崎雄大が誕生日祝いとして和子に贈ったカメラで撮影されたと言う。 

まもなく同棲を始めた雄大と和子・・・しかし・・・デモに巻き込まれた和子は死亡する。 

過激派学生が・・・機動隊車両を奪取して暴走・・・和子は交通事故死したのだった。 

まもなく・・・雄大は姿を消した。

写真の人物は・・・チンピラの望月竜(渋谷謙人)と情婦の響子ギブソン(夏木マリ)、そして竜の子分の横溝保(瀬戸利樹)だった。

「みんな・・・あの時代の若者たちだ・・・」

「他の人たちの消息は・・・」

「響子ギブソンは・・・沖縄で店をやっていると言う」

「沖縄・・・」

「そう言えば・・・昔の写真を持ってくるものがいたら・・・渡してくれと預かっているものがある」

「誰からですか・・・」

「さあ・・・知らない男だったよ」

マスターは「沖縄行きのチケットと数万円の紙幣の入った封筒」を渡した!

指名手配中の二人だったが・・・謎の交通機関によって・・・気がつくと沖縄に到着しているのだった。

「ほとんどワープだよね」

「沖縄キターッ!・・・でいいんじゃないか」

年老いた響子ギブソンは・・・大和と未来に・・・「三億円事件」の真相を話すのだった。

傷心の川崎雄大に・・・同郷の沢田慎之介(三浦貴大)が計画をもちかける。 

三億円強奪という未曾有の事件を起こすことによって・・・国内の過激派の潜伏先をローラー作戦で摘発するという公安警察的陰謀である。 

「事件によって・・・起こる社会不安の方が大きいじゃないですか」

「手柄立てちゃえばこっちのものよ・・・という風潮はいつの時代にもあるのよ」 

結果として・・・三億円事件は成功したが・・・実行犯となった雄大と望月竜は消息不明となってしまった。

「あの人を待って・・・半世紀が過ぎてしまったの・・・それで雄大があなたの父親だとすると・・・」

「父は・・・七年前に不審死しました・・・望月竜さんのことも・・・事件のことも・・・秘密にしたまま・・・」

「・・・」

しかし・・・沖縄に関口刑事が現れる。

響子ギブソンの店は放火され・・・大和と未来も襲われるが・・・予備校講師の鈴木泰成が再び・・・二人を救う。

「かなり・・・真相に近付いてきたな」

「一体・・・あなたは誰なんです」

「私は・・・釣り人さ・・・大物を狙っているんだ」

「何のために・・・」

「それを言ったら話が終わるじゃないか」

響子ギブソンの家に身をひそめる二人をまたもや関口刑事が襲撃する。

拳銃を奪う大和だったが・・・未来の首を絞める関口に発砲することはできない。

「女を助けるために・・・発砲もできないなんて・・・ダメな奴だな・・・」

大和を嘲笑する関口だったが・・・響子ギブソンが呼んだ海兵隊の前に瞬殺されるのだった。

響子ギブソンは米軍関係者だったのである。

響子ギブソンは昔馴染みのハリー・スタンレー(団時朗)の家に二人を匿う。

ハリーは・・・三億円事件のその後を語るのだった。

ハリーの父親は米国軍人でありながら・・・公安の協力者(スパイ)だった。 

ハリーは父親の命令で・・・三億円の秘匿に協力したのだった。 

三億円は・・・当時、米軍と航空自衛隊が共用していた府中基地に運び込まれた。 

警察の捜査権が及ばないエリアだからである。 

雄大と竜はハリーとともに運びこんだ三億円を仕分けしていた。 

そこへ・・・沢田慎之介と公安の秘密警察官・須黒隆(飯田基祐)が現れる。 

須黒は沢田に実行犯の射殺を命じるのだった。 

沢田はあらかじめ・・・雄大たちに防弾チョッキを着用させていたが・・・須黒は竜の首を討ってしまう。 

逆上した雄大は須黒を撲殺する。 

「こんなことになるとは・・・」と沢田・・・。 

「響子ギブソンに会わせる顔がない・・・」と雄大・・・。 

雄大と竜は横溝保の家に隠れるが・・・竜はまもなく死亡する。 

「響子には・・・言わないでくれ」 

その遺言を雄大が守ったために・・・響子ギブソンは恋人の帰りを待って半世紀である。

ハリーはすべてを知っていた。

響子は竜の墓の中から・・・昔、竜にねだった「一万円のダイヤの指輪」を発見して涙する。

響子は「三億円事件の犯人」として沖縄県警に自首するが・・・愉快犯扱いをされてしまう。

大和と未来は予備校講師の鈴木泰成から「軍艦島」に招聘される。

ハリーの操縦するヘリコプターで沖縄から長崎に飛ぶ二人・・・。

沢田慎之介(西田敏行)が現れる。

「もう・・・終わりにしようじゃないか」

「お父さんとお母さんはどこ・・・もし死んでいたら・・・」と未来。

「彼には・・・君のお母さんは殺せない」

鳴海鉄也が現れた。

そして・・・若者たちにすべてを語る。

響子ギブソンに公安の手が及ばないようにするために・・・雄大は・・・沢田とヒロミの娘を誘拐した。 

事件が発覚した時のために・・・娘に害が及ばぬように・・・娘を施設で育てることに同意した。

「それが君のお母さんだ・・・未来ちゃん」

「えええええええええ」

沢田と離婚した関口ヒロミ(りりィ)に謝罪する鉄也である。

「それが君のお祖母さんだ・・・未来ちゃん」

「そんなの・・・あやまってすむことなの」

沢田はヒロミのために・・・コインロッカーに捨てられていた乳児を引きとった。 

しかし・・・沢田を許すことのできなかったヒロミは二郎を連れて家を出る。 

ヒロミは再婚したが・・・再婚相手は家庭内暴力を振るい・・・二郎は義父を殺害する。 

子供が殺したとは思われず事件は迷宮入りだった。 

沢田は関口ヒロミの子となった関口二郎を引きとって・・・殺人マシーンとして育成したのである。

「ひどい・・・」と誰もが思うのだった。

雄大は軍艦島に戻った。 

炭鉱で爆発事故が発生・・・雄大は・・・死亡した鳴海鉄也になりすます。 

鳴海鉄也は寡夫で・・・乳幼児が残されたが・・・その子も施設に預けられた。

「それが君のお父さんだ・・・」

「ええええええええええええ」

つまり・・・未来は・・・沢田の孫娘なのだ。

「だから・・・沢田には・・・君のお母さんは殺せない・・・自分の娘だから」

「もうすぐ・・・マスメディアが押し寄せます・・・あなたは終わりだ」と鈴木泰成。

「お前は一体・・・何者だ」

「僕の父は・・・横溝保ですよ・・・すべてを知っていた父は・・・事業に失敗した時に・・・あなたを頼った・・・そして・・・鉄道事故で死んだのです・・・つまり・・・あなたに殺されたんだ」

「もういい・・・」と沢田。

関口が現れた。

「全員殺せ・・・」

「えええええ」

「私は政治家として・・・まだ仕事がある・・・すべては大義のためだ」

「ここにはあんたの孫もいるんだぞ」

「この国の未来のために・・・未来・・・死んでくれ」

「ええええええ」

「親父・・・」

「なんだ・・・」

「俺はもう・・・疲れたよ」

関口刑事は・・・電池が切れたように拳銃自殺をした。

「え」

こうして・・・沢田の政治生命は終わった。

マス・メディアは・・・国家的陰謀をネタとして謳歌するのだった。

こうして・・・大和と未来の逃亡の日々は終わった。

「私たち・・・好奇の目に晒されるわよね」

「もう・・・まともな人生は送れないな」

「まあ・・・まともな人生なんて・・・所詮・・・夢だから」

「でも・・・」

「楽しかったよね」

「うん」

二人は遠ざかる軍艦島を見つめた。

多くのお茶の間の人々も茫然と眺めたことだろう・・・。

そして・・・鉄也の無人島一人生活が始る。

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