悲しみを希望に変えろ(黒木華)窓から這い出せ(永山絢斗)霧の中の女(蒔田彩珠)男から男へ渡り歩いて(最上もが)捨てたつもりで捨てられて(オダギリジョー)
Q.あなたの一番好きな曲は何ですか?・・・A.特にありません。
Q.あなたの一番好きな漫画は何ですか?・・・A.特にありません。
うっかりすると忘れるのだが・・・音楽や漫画の好きな人間はほとんどの人間がそうでないのを忘れがちである。
そういうことを失念したままで・・・ドラマを作るとこうなるのである。
「ラヴソング」 10.6%↘*9.1%↗*9.4%↘*8.5%↗*8.4%↘*6.8%↘*6.8%↗*7.4%↗*8.0%
「重版出来」 *9.2%↘*7.1%↗*7.9%↗*9.1%↘*7.3%↘*7.0%↘*6.8%↗*7.8%
いや・・・結構頑張ってるじゃねえか。
まあ・・・どちらも音楽や漫画を愛する人たちにとってそこそこいいドラマなのだが・・・要するにそうでない人にどうアピールするかなんだよな。
いや・・・そもそも・・・。
Q.あなたの一番好きなドラマは何ですか?・・・A.特にありません。
・・・という問題があるんじゃないのか。
いや・・・火曜日の裏ではものすごくおバカなドラマをやっていて・・・。
「僕のヤバい妻」 *8.3%↘*7.7%↘*6.8%↗*8.4%↘*7.5%↘*7.3%↗*9.4%
・・・と結構、健闘している。
火曜日のドラマを先行した「重版出来!」第1週を除外して単純に合計すると・・・。
15.4%↗15.6%↗15.9%↘15.7%↘14.5%↘14.1%↗17.2%
・・・と*のない世界に脱出可能の可能性が見えるのだ。
まあ・・・「月9」の立ち場はないけどな。
漫画より音楽の方がマニアックなのかもしれない・・・。
どういう理論だよ。
とにかく・・・音楽や漫画に興味のない人にも面白くが合言葉なんだよ。
それは・・・色々と嫌な感じがするな。
まあ・・・あくまで視聴率が欲しい人向けのメッセージだ。
で、『重版出来!・第9回』(TBSテレビ20160607PM10~)原作・松田奈緒子、脚本・野木亜紀子、演出・福田亮介を見た。「言わなくたってわかるだろう・・・いや、わからない」という話である。「阿吽の呼吸」とか「以心伝心」とかが幻想に過ぎないということだな。「一人合点」ほど虚しいものはないからな。もちろん、言葉にしてもわからない場合もある。「あなたのことは嫌いです」と言われても・・・「嘘をつくな」と応じる輩がいるからな。しかし・・・「ツンデレ」っていうこともあるだろう・・・そういうのは「希望的観測」なんだよ。そういう場合は口で嫌いって言いつつ下半身は握られているもんなんだよ。・・・ああ。
言葉に出し、行動で示す・・・これが人のすべてなのである。
「ツノひめさま」を連載中の漫画家・高畑一寸(滝藤賢一)の愛人・梨音(最上もが)を素晴らしいインターネットの世界での現状報告情報によってキャッチした週刊コミック誌「バイブス」の担当編集者・黒沢心(黒木華)だった・・・。
しかし・・・現地に先着したのはライバル誌「週刊エンペラー」(瑛明社)の副編集長・見坊我無(明和電機)だった・・・。言葉巧みに梨音に接近した見坊は高畑一寸の個人情報を引き出すことに成功していた。
梨音に家出されると描けなくなる高畑に・・・電話でコンタクトをとる見坊・・・。
「梨音さんはもうすぐ・・・戻ります」
「あんた・・・誰だ?」
「エンペラーの見坊と申します」
「御用件は・・・」
「先生に折り入ってお話があるのでお会いしたいと思いまして・・・」
「・・・」
発行部数ナンバーワンを誇る「エンペラー」の編集者は「売る手段」を選ばない。
人気作家の引き抜きなどは常套らしい・・・。
心が仕事場に梨音を連れ帰り、「抱擁」や「接吻」のニンジンをぶら下げて・・・高畑の尻を叩き・・・原稿を仕上げさせたのは・・・締め切りギリギリのことであった。
バイブス編集部で爆睡する心・・・。
夢の中では・・・白紙のバイブスが店頭に並ぶ悪夢が・・・。
「おい」
「あああああああ」
壬生(荒川良々)に起こされて絶叫する心。
「大丈夫か・・・」
「ああ・・・よかった・・・製版所に入稿終了したんでした・・・」
和田靖樹編集長(松重豊)は心を叱咤する。
「いい加減にさせろ・・・愛人に家出される度にこれじゃ・・・困るぞ」
「しかし・・・プライベートのことですから・・・」
「プライベートが・・・仕事に食い込んでんだ」
優しい編集者・五百旗頭敬(オダギリジョー)もいつになく厳しい言葉を投げかける。
「でも・・・恋愛は理屈じゃなくて・・・どうにもならずに突っ走ってしまうものですから」
心の恋愛擁護発言に・・・静まる編集部一同。
「って漫画を読んだことがあります」
何故か・・・安堵する編集部一同だった。
心にも「女心」があるとわかって安堵したのか・・・そうでなかったことで安堵したのか・・・微妙なところである。
小料理屋「重版」で営業担当の小泉純(坂口健太郎)と恋愛もどきの展開をする心である。
女将のミサト(野々すみ花)は微笑むのだった。
「ツノひめさまの売上も好調だけど最近の一番のヒット作と言えば・・・エンペラーのHITTI-POTTIだね」
「井上佳二先生ですね・・・知ってますか・・・本当はあの作品はバイブスで連載されるはずだったんです」
「HITTI-POTTI/井上佳二」は五百旗頭が連載寸前までこぎつけた話だったが・・・和田の前任の編集長の反対で実現せず・・・エンペラーがその機に作家ごと引き抜いて行ったのである。
五百旗頭は井上佳二の前途を祝して快く送り出したのだと言う。
「五百旗頭さん・・・凄いですよね」
「・・・」
心は美談と考えているようだが・・・営業担当の小泉はふと思う・・・。
逃がした魚は大きい・・・のである。
「HITTI-POTTI/井上佳二」の総発行部数は四千万部。
単純売上で・・・二百億円の損失である。
しかし・・・純真な心の思いに水を差さない小泉だった。
惚れているからである。
だが・・・善行を積めば運が開けるという変な宗教的思想にはまっている五百旗頭は・・・今夜も道に倒れた自転車と運転していた老人を援助するのだった。
しかし・・・運命の神様は・・・五百旗頭を・・・ライバル誌の副編集長と密会する高畑の元へと導くのである。
「先生は・・・現状に満足ですか」
「・・・」
「そろそろ・・・描きたいものを描く時期じゃないですかね」
「・・・」
見坊は高畑を誘惑する悪魔の微笑みを浮かべる。
五百旗頭は思い悩む。
偶然を装って・・・割り込むか・・・それとも・・・知らないフリをして様子を見るか。
しかし・・・そこに梨音が現れ・・・五百旗頭に声をかける。
結局・・・梨音と密会しているところを高畑に発見されたような・・・最悪の事態に・・・。
「新しい作品の話ですか」
「そうだ・・・」
「しかし・・・掛け持ちは難しいでしょう」
「そうなるかもしれん・・・」
「黒沢と情報を共有して・・・」
「あいつには言うな・・・」
「え・・・」
「あいつは泣くに決まってる」
一方、心は「タイムマシンにお願い/牛露田獏」の作者の娘である後田アユ(蒔田彩珠)にちょっとしたアルバイトを紹介したことを和田編集長に紹介する。
「学習誌の中学生座談会に参加してもらうんです」
「キスは何年生までに?・・・なんていう如何わしい企画じゃないだろうな」
「そういう企画ではありません」
「じゃ・・・いいけど」
「生活も安定して・・・新聞配達も朝刊だけにしたみたいですし・・・お父さんの漫画が学校で人気になって・・・苛めもなくなったみたいです」
「まあ・・・逆に苛められるかも知れんがな・・・」
ここは・・・さりげない後半のネタフリである。
心のアドバイスによりスランプを脱出した中田伯(永山絢斗)はアシスタント仲間の沼田(ムロツヨシ)などをモデルとした脇役のキャラクター設定を進めていた。
しかし・・・女性キャラクターのモデルがいないためにまたも躓くのだった。
「女性ですか・・・」
「心さんだと・・・なんかイメージが違うので・・・」
これは・・・心が相当な美人ではないから無理というのではなく・・・中田にとって心は女神だからである。
中田は「ピーヴ遷移」のヒロイン「あすみ」に相応しい理想の女性を求めて街を彷徨う。
そして・・・何度か街を彷徨う梨音とニアミスするのである。
一方・・・心は「ピーヴ遷移/中田伯」の連載を始めるための企画書にトライする。
「私が今一番読みたい漫画です」という心の企画意図に・・・「もう少し知恵を絞れ」と苦言を呈する五百旗頭だった・・・。
「ただの読者と編集者は違う・・・中田伯の伴走者にならなければ・・・一緒に走ったことにならない」
「漫画家は・・・ランナー・・・読者は沿道の観客ですか」
「そもそも・・・ピーヴってなんなんだ・・・」
「・・・」
道行く女性の路上スケッチを開始する中田・・・。
明らかに不審者である。
たちまち職務質問を始めようとする警官だった。
中田は逃亡し・・・公園の植木の影に潜む。
三蔵山(小日向文世)の仕事場に泥だらけで戻って来た中田・・・。
優しい三蔵山夫人(千葉雅子)は「洗濯するからお脱ぎなさい」と声をかける。
夫人に肩を触られ・・・幼児虐待による心的外傷(トラウマ)が疼き・・・フラッシュバックを展開して幼児退行する中田だった。
「触るな・・・くそばばあ・・・そんなことを言って・・・俺を支配するつもりなんだろう」
唖然とする一同。
三蔵山は優しく注意する。
「それは・・・言いすぎですよ・・・私の妻に失礼です・・・謝罪しなさい」
「・・・す・・・すみません・・・でした」
中田は乖離しようとする自分自身を必死に制御するのだった。
三蔵山は心に事態を報告する。
「彼は・・・幼少時に・・・母親に鎖に繋がれて虐待されたことがあるらしい・・・それが今の彼を呪縛する心の監獄になっているのでしょう」
「アシスタントを・・・辞めた方がよろしいでしょうか」
「いいえ・・・その必要はありません・・・私も妻も彼を見守っていくつもりです」
「ありがとうございます」
「彼は・・・自分の心にある恐怖心と・・・ずっと戦っているんだと思いますね」
「恐怖心・・・」
高畑から・・・心に配送品が届く。
一日早く、完成原稿と・・・次回分のネームが届いたのだ。
「前回のお詫びだ・・・ゆっくり美味しいものを食べてくれ」というメッセージとグルメカード五百円分が添えられていた。
「うれしい・・・」と歓喜する心。
しかし・・・五百旗頭は・・・エンペラーの影について・・・注意を促そうとする。
だが・・・心は・・・メッセージ・カードの痕跡を発見する。
「一枚上のメモに書かれた文字が・・・鉛筆でなぞると浮かび上がるトリック」である。
古典この上なし!
「エンペラーのためのネームを見坊に渡す」
「引き抜きか!」
色めき立つ編集者たち。
「どうしましょう・・・」
「漫画家を縛る権利はない・・・」と五百旗頭。
「馬鹿なことを言うな・・・縛らないでどうする・・・」と安井昇(安田顕)・・・。
「しかし・・・」
「稼ぎ頭の高畑先生を引きぬかれて・・・雑誌が売れなくなって・・・そのために廃刊になったら・・・お前、責任とれんのか」
「・・・」
「井上先生の二の舞は御免だぜ」
「私・・・行きます」
高畑は・・・夢中でネームに取り組んでいた。
梨音は目算が外れてがっかりする。
「ツノひめさま」の連載が終われば・・・もっと構ってもらえると思っていた梨音だった。
「つまんない・・・私・・・出て行く」
「出て行けばいい・・・」
「・・・」
「お前にはいつも試され続けた・・・だから・・・今日は俺が試してやる」
「・・・」
「出ていけ」
梨音は荷作りして出て行った。
梨音は「漫画」に負けたのだ・・・勝負する相手を間違えているという考え方もあります。
しかし・・・梨音が出て行くとやはり凹む高畑だった。
五百旗頭は見坊と対峙する。
「描くのは編集者ではなく漫画家ですからねえ」
「・・・」
「知ってますか・・・井上先生の担当・・・私だったんです」
「・・・」
「あの先生・・・酔うといつもあなたの話をします」
「・・・」
「五百旗頭には裏切られた・・・連載を土壇場でキャンセルしたし・・・エンペラーに行く俺を引きとめもしなかった・・・俺はあいつに見捨てられたことを一生怨んでやるって」
「えええええええええ」
五百旗頭は離婚した妻の言葉を思い出していた。
「あなたって・・・理性的なのかどうか知らないけど・・・一言足りないのよねえ」
五百旗頭は・・・言うべきことを言わないと・・・意図が伝わらないのだと思い知った。
まあ・・・見坊の作り話の可能性もありますが・・・。
五百旗頭は路上で叫んだ。
「なんて日だ」・・・おいっ。
編集部に・・・中田がやってきた。
「心さんに・・・相談が・・・」
五百旗頭が対応する。
「今・・・ちょっと留守で・・・」
そこに梨音がやってくる。
「今夜、あなたのところに泊めて」
「それは無理です」
「じゃあ・・・ホテルとってよ」
「高畑さんは・・・」
「仕事していて遊んでくれないの」
「・・・」
高畑を尊重して・・・何もしない・・・ではいられなくなった五百旗頭である。
五百旗頭は走りたい衝動に駆られる。
一方で梨音を見つめる中田・・・。
モデル発見か・・・と思わせておいて・・・中学生座談会に出席するために後田アユがやってくる。
「あなたも・・・漫画家」と中田に声をかけるアユ。
「はい・・・」
「もしも・・・売れても調子にのらない方がいいよ」
「はい?」
「印税は貯金しなさいね」
「・・・」
凍りついた中田だったが・・・ついに・・・ヒロインのモデルを獲得したらしい。
その場でガリレオと化す中田画伯・・・。
アユにそっくりの・・・ヒロイン誕生である。
高畑を急襲する心・・・。
「先生にお話しがあります」
「五百旗頭の奴・・・口止めしたのに・・・」
「違います・・・これが証拠です」
「火曜サスペンス劇場かっ」
「凶器は氷ではありません」
「泣かないのか・・・」
「描きたいものを描くのは漫画家の権利です・・・しかし・・・読者のために・・・いい加減なたたみ方はさせませんよ・・・終わらせるとしても最高の最終回を描いてもらいます」
涙目の心に高畑は呟く。
「新しいネーム・・・見るか」
「拝見します・・・」
しかし・・・そこにあったのは「ツノひめさま」のネームだった。
「新しいものを描こうとしたけど・・・浮かんでくるのは・・・彼女のことばかりさ」
「先生・・・」
「これから・・・見坊に会って・・・今回の話はなかったことにしてくる」
五百旗頭に報告する心だったが・・・会話は途中で切れる。
五百旗頭は走っていた。
息を切らして見坊と高畑の席に到着する五百旗頭・・・。
「ち・・・違うんです・・・」と心が制止するが・・・。
「私は・・・ツノひめさまが・・・大好きです」
告白する五百旗頭だった。
「俺もだよ・・・」と高畑。
「私もです」と心。
「昔・・・俺はオンボロの自転車に乗ってました・・・でも気がつくとそいつは超豪華なジェット旅客機になっていたんです・・・みんなを乗せてもっともっと飛びたいと思うんですよ」
高畑は見坊の愛に応じられないことを詫びた。
「わかりました・・・今回は引き下がります・・・しかし、私はあきらめたわけではありませんよ」
悪魔のように微笑んで立ち去る見坊である。
「私は他人の恋路を邪魔するほど野暮ではない・・・しかし・・・恋はいつか醒めるものですからねえ」
つまり「畜生、おぼえてやがれ」である。
梨音はディスプレーされたツノひめさま等身大看板を睨みつける。
「二次元野郎たちめ・・・バカばっか・・・」
もちろん・・・ツノひめさまのモデルは・・・梨音なのであろう・・・。
同性愛者マニアたちは・・・高畑と五百旗頭のおっさんラブに萌え・・・アリス愛好家は中田とアユの出会いに萌える。
しかし・・・基本はみんな二次元が好きなのだな。
まだまだ・・・一般的なお茶の間の空気感とは違うんだな。
まあ・・・面白いけどねえ。
そして・・・連載決定のための定例編集者会議に挑む心・・・。
「ピーヴは・・・人の心の恐怖を狙う兵器です・・・恐怖しなければ平気ですが・・・人は恐怖心に負けて破滅してしまう・・・それに立ち向かうのが主人公です」
「少し・・・線が細い気がするが・・・」と編集長。
「弱い主人公が必死になって戦う姿が・・・日常的に戦い続ける人の心にフィットします」
「・・・」
「ピーヴ遷移/中田伯」の連載が決定した。
三蔵山の仕事場で心からの連絡を受ける中田・・・。
「あああああああああああああ」
「どうした?」
「連載とれました」
「・・・」
「生きていてよかった・・・」
「・・・」
「生まれてきて・・・よかった・・・」
師匠とその弟子たちは・・・無言で・・・天才の誕生を見守るのだった。
こちらでも・・・虐待される中田の回想が欲しいと思わないではない。
しかし・・・回想やナレーションを封じてライブ感覚で戦いたいならそれはそれでいいとも思う。
関連するキッドのブログ→第8話のレビュー
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コメント
キッドさま
こんばんは(*^^*)
最終回が近づいてどのドラマも佳境にはいってきましたね‼
ゆとり視聴後も大興奮状態でしたが
オダジョー主役回の第9話
編集者と作家との関係性のひとつの理想も描かれていたような
集大成の素晴らしい回で見直すたびに
涙が止まりません
脇役に毎回スポットを当てつつ 物語が紡がれているので
安井の何気ない一言でも聞き逃せず
すべての登場人物に愛着を感じていますが
今回はオダジョー主役回のせいか
圧倒的に華があって
トキメキというか 心の奥からいつもと違う感情が湧いてきました
何もかもが見どころだったので上手く言えませんが
やっぱり二人三脚で10年以上前から頑張ってきた作家に
本音を愛を叫んだオダジョーがとても素敵でした
それから 中田の探した女の人のミスリードと
私は聞き逃してましたが序盤にネタフリがあったのにも
感心してしまいました
来週は最終回
また 大泣きしてしまうんだろうな
でも重版出来‼
最高にハッピーなラストがまっていそうですね
投稿: chiru | 2016年6月 8日 (水) 20時43分
シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン
いつになく早い春ドラマの終わりが近付いていますねえ。
春が終わったらすぐ夏という流れが途絶えるのは
ドラマ全体の退潮を感じさせ
少し寂しい気もしますが・・・
それもまた「時代」というものなのでしょう。
このドラマにも一回くらい
*のない世界を体験させてあげたい気持ちでございます。
だって・・・素晴らしいドラマですものねえ。
漫画は総合芸術で
しかも・・・一人で「完成品」を仕上げることも可能な
特異なジャンルでございます。
役者もカメラマンもいらず
台本も書いて世界を描くことができる・・・
まさに・・・漫画家は「神」に等しい存在。
しかし・・・それを「商品化」しようとすれば
様々な人が関係しなければ成立しません。
素晴らしいインターネットの世界では
ひょっとすると直接的に人間の関与は必要なくなるかもしれませんが
それでも・・・その世界を維持しているのは
今の処・・・人間でございますからね。
このドラマでは商売の道具である漫画家と
商人である編集者が
どちらも「人間」として描かれるのがミソですよね。
人間として素晴らしく見える五百旗頭が
実は・・・理屈人間で
肝心なところが抜けていたり
冷徹に見える安井が
自分の愛するものを守るために必死だったり
そういう容赦のない世界の厳しさと
一生懸命に戦う人間の美しさが
戦い続けるお茶の間の人間の心にフィットして
感動の嵐を巻き起こす・・・。
誠にエレガントな物語となっているようです。
何が正解なんて誰にもわからないし・・・
正解なんてないのかもしれない
・・・それが人生・・・。
このドラマはそういう人生にひっそりと寄り添っているようです。
それが人の涙腺を刺激するのだと思われます
投稿: キッド | 2016年6月 9日 (木) 05時27分