つらい日々の終わり(福山雅治)どうか私と(藤原さくら)消された希望を見つけた僕はなかったことにしようとしたが無理だった(菅田将暉)明日は誰にもわからない(夏帆)
「Soup」は英語である。
日本語の「スープ」は西洋料理の「汁物」を指すという見解があるが・・・それには異論もあるだろう。
たとえば・・・「カレー」はスープではないのだろうか。
「カレー・スープ」はカレー味のスープらしいが・・・どろっとしていたり、具が入っていたらスープでないとしたらコーン・スープの立ち場がない。
「ミソ・スープ」は味噌汁である。味噌味のスープで具はお好みだ。
「スープ」に限りなく近いものに「ソース」がある。
「カレー」はソースだと主張することもできるだろう。
しかし「シチュー」はスープの仲間らしい。
だが、シチューをライスにかけたって問題はないだろう。
パスタにかけたっていい。
そうなると・・・「ラーメン」と「カレーライス」は同じジャンルだよな。
つまり・・・すべての料理はスープってことになるんだな。
人生はスープの如しなんだな。
チャーハンだって炒めたスープだ。
いや・・・チャーハンをスープとは認められない。
チャーハンには別に中華スープがついてないと・・・。
だから・・・あれはスープのダブルなんだってば。
このドラマは時々・・・そういう・・・なにもかも一緒にしてしまうところがあるので好みが分かれるよね。
で、『ラヴソング・第9回』(フジテレビ20160606PM9~)脚本・神森万理江、演出・平野眞を見た。最終回直前でまたもや脚本家チェンジである。ラフなストーリー・ボード(絵コンテ)あるいは「あらすじ」を脚本家と脚本協力者が作り、コンビネーションを活かして木皿泉のような作風の脚本に仕上げる。そういうことは一朝一夕でできることではない。その「雑な感じ」は作品に確実に現れると思う。少なくとも倉光万理江とか神森泰子とかコンビ・ネームにしてごまかせばよかったのに・・・と思う。まあ・・・一話完結ではない連続ドラマでは・・・こういうチーム・ワークは基本的に失敗すると何度でも言うわけである。「相棒」の脚本家チームがそれぞれの味を出すのとは違うのである。
前回・・・天使テンメイ様の記事とのやりとりで・・・読者の皆様にはおわかりいただけたかもしれないがあえてもう一度、分析しておこう。
浜辺の吃音天使降臨のシーンである。
どこにでもいる吃音少女A(志村美空)が現実的な存在だとしたら唐突すぎるし、さくらの夢の中に登場する少女時代のさくら(志村美空)だとすれば難解すぎるのである。
「わかる奴だけわかればいい」という姿勢で処理するにはあまりにも重要なシーンなのである。
なぜ・・・さくらが・・・「過酷な現実」の呪縛から解放されて・・・「まだ見ぬ未来」に向かって自由に進むようになったのか・・・ほとんどのお茶の間が置き去りにされてしまうのである。
もう少し・・・・わかりやすく作ろうよ・・・前衛芸術じゃないんだから・・・。
このドラマには「回想シーン」の不足が目立つ。
一つは主人公の神代広平(福山雅治)と宍戸春乃(新山詩織)の「過去」である。
ここまで・・・じっくり見続けてうっすらとわかったのは・・・広平と春乃がアマチュアバンド時代に恋人関係にあったこと・・・春乃だけが桑名喜和子(りりィ)の「グリスターミュージック」からデビューしたこと・・・そして音楽活動を中止した広平が大学に復学したこと・・・そして、音楽活動をもう一度春乃としたいと決意した広平が再会しようとして・・・死亡事故が発生したことである。
おそらく・・・脚本家の意図は「どうということのない出来事」がいかに広平にとって「特別な出来事」だったかを示すために・・・隠し続けたということであろう。
だが・・・それは・・・創作者の「逃避」に過ぎないのである。
「過去の呪縛」を描かなくては・・・現実から逃避する広平がお茶の間に伝わらない。
もう一つは「捨てられた子供たち」である・・・佐野さくら(藤原さくら)と天野空一(菅田将暉)そして中村真美(夏帆)の微妙な関係である。
第一話で語られた・・・さくらの過去へ遡る旅の終着駅は・・・養護施設で吃音症で挨拶する幼いさくらだった。
空一はさくらの「変な言葉」を嘲笑し、さらには苛める。
一方で真美はさくらの「孤独」を感じ取り、空一を頭突きで征伐するのである。
やがて・・・三人は・・・「親に捨てられた子供」という共通点で結びつき・・・共同体を形成する。
さくらにとって真美はかけがいのない保護者。
両親を知らない真美にとって母親と死別して父親に捨てられたさくらは「憧れ」と「共感」を秘めた宝物。
そして・・・空一は可愛いさくらを苛めた罪を背負う贖罪者なのである。
空一はさくらを支配するために・・・努力を惜しまないが・・・原点が示す「悪」の呪縛に苛まれる。
「親に捨てられた気持ち」から生じる怨みから・・・逃れられず・・・結局はさくらの足を引っ張ることしかできない。
今回・・・空一は・・・ついに・・・広平の中に「見返りを求めない善」を見出し屈服するのだが・・・「さくらを苛めて真美に制裁された空一」の強調がなければ・・・その「愛」の独善性はお茶の間に伝わらないし・・・その存在の「哀しさ」も理解されないのではないかと危惧するのだった・・・。
少なくとも・・・さくらには・・・「最初に与えられた屈辱」がずっと存在しているのだから。
さくらにとって空一はいつ裏切るかわからない・・・改心した悪党なのである。
さくらと空一を抱える真美の苦悩や怒りもほとんど伝わっていないわけである。
さくらのデビューをつぶした空一に怒り、さくらの秘密を隠した空一に怒るのは・・・幼い空一を粉砕して流した血の痕跡なのである。
真美の一撃により虚しく画面から消えて行く空一こそがこのドラマの要であり・・・何度でも繰り返すべきだったと考える。
広平を呪縛する春乃の記憶と・・・捨てられた子供たちの思い出・・・この二つの回想をもう少しちりばめたら・・・もっとわかりやすいドラマになったと考えます。
特に前回、音楽によって「回心」してしまったさくらと・・・罪を悔み「改心」し続けようとする空一の差異にもう少し触れれば・・・同じ心を持つ広平の謎も解明されるはずである。
「過去の大切な歌姫・春乃」と訣別し「現在の大切な歌姫・さくら」の存在を受容した広平は「現実世界の世界的な歌姫・CHERYL(Leola)」と対峙する。
「どんな歌をお望みですか・・・」
「売れる歌を・・・」
「まあ・・・私が気に入って歌えば・・・それが売れる歌なんだけどね」
「・・・わかりました・・・あなたのために歌を作ります・・・ただし・・・一つだけ条件があります」
「私に条件を」
「もし・・・あなたの気に入った曲が作れたら・・・その時は・・・あなたの言葉で・・・佐野さくらの曲を紹介してもらいたいのです」
「佐野さくら?」
「あなたが気に入ってくれた歌のアーティストです」
「なるほど・・・それが・・・あなたのお気に入りっていうわけね」
「・・・」
「いいわよ・・・私が気に入ったものを・・・隠す必要なんかないもの・・・素晴らしいインターネットの世界の私のサイトから画像共有ソフトで情報フィルタリングしてあげる」
「ありがとうございます」
「どんな曲ができるのか・・・少し楽しみ」
「はい・・・」
広平は・・・愛する佐野さくらのために・・・タイトロープを渡った。
スケジュールがタイトなCHERYLは送迎の車で走り去る。
笹裕司(宇崎竜童)の経営するライブハウス「S」に到着した広平。
「ダメじゃないの・・・あなたが一番聴かなきゃならないライブでしょ」
広平に対する恋心を・・・亡き姉への思い入れとして処理した言語聴覚士・宍戸夏希(水野美紀)は爪を隠して広平を詰る。
「その通りだ」
自分の言葉ではなく・・・さくらへの思いを肯定した広平を感じ、痛みを感じる夏季である。
とにかく・・・守秘義務を超越して・・・音楽家は皆家族という信仰心で挑む耳鼻咽喉科の増村泰造医師(田中哲司)・・・。
「さくらちゃんの声が残る確率は統計医学の見地から・・・10%程度しかない」
「残り九割が絶望なんて・・・どんな計算よ・・・」
「十人に一人に奇跡が起きるってことだ」
「・・・」
そこへ・・・さくらと空一が戻ってくる。
「忘れ物しちゃいました」
「やあ」と微笑む広平。
さくらは広平に微笑みを返す。
「おおおおおお遅いじゃないですか」
「すまない」
二人に通いあう特別な空気に目が眩む空一。
「いまさら・・・用無しなんだよ・・・」
空一は・・・さくらを広平から引き離し・・・店を出る。
そこにあるのは・・・さくらの幸せを願う気持ちではなく・・・さくらの気を引きたい恋心だけがある。
つまり・・・空一の心は・・・男の子に特有の好きな人を苛めたい気持ちに満ちているのである。それは・・・幼い頃から・・・何一つ変わっていないのだ。
おそらく・・・さくらは空一の気持ちにずっと気がついている。
しかし・・・広平にこっそり添い寝をしてみたくなるような衝動を空一には感じない。
なにしろ・・・空一は・・・幼馴染のダメな奴なのである。
可愛いが・・・好きにはなれない。
さくらは・・・ギターを磨く。
真美の去った部屋は寂しいので空一がいることは拒否しない。
しかし・・・空一と同衾はしないし、求められてもキスはしないのだ。
「メメメメッセージビデオが撮りたい」
「え」
「ままま真美の結婚式・・・」
「そんなの・・・ダメじゃ・・・まるでしゃべれなくなることが前提みたいじゃろ・・・悪い方に考えたら悪くなるんじゃ」
「いいいい一割しかないって・・・声が残るんは」
「え」
「もももももう・・・無くなるのも同じじゃ」
「さくら・・・お前・・・やりたいことあるか・・・やりたいこと・・・全部やろう・・・」
「・・・」
「これに書き出せ」
さくらはメモに「やりたいこと」を書き込む。
・ジェットコースターにのりたい
・お笑いライブが見たい
・路上ライブがしたい
・曲を一緒に作りたい
最期の願いを書いて消すさくら・・・。
空一は・・・消された願いを読みとるが・・・気がつかなかったフリをする。
好意的に考えれば・・・それが叶わない願いと考えたから・・・ということになるが・・・何を隠そう独占欲から生じる嫉妬に他ならない。
できれば・・・自分の好きな人の好きな人を削除したい空一なのである。
だが・・・基本的に根性無しの空一には無理な話だった。
さくらの手術は6/20の月曜日。
真実の結婚式は9/25の日曜日である。
さくらは・・・ビデオ・メッセージの中で・・・真美のためにオリジナルソングを歌いたくなった。
「ビッグモービル」のさくらの仕事場で・・・さくらの忘れものを渡す広平・・・。
「のどの調子はどう・・・」
「へへへ平気です・・・」
「僕にできることがあれば・・・」
「せせせ先生は・・・CHERYLの歌をしあげてください」
「・・・」
「わわわ私も・・・歌を作ろうと思うんですけど・・・無理ですかね」
「そんなことはない・・・素晴らしいことじゃないか」
「・・・」
さくらの笑顔。
広平の中で気持ちが蠢く。
さくらは・・・上司の滝川(木下ほうか)に「手術の日程」と「休暇願い」を告げる。
「手術って・・・」
滝川はさくらの就職を斡旋した野村健太(駿河太郎)に相談し・・・野村は婚約者にさくらの手術について問い質す。
頭に血が昇った真美は空一を問いつめる。
「なんで・・・そんな大事なこと隠し取ったんじゃあ」
「だって・・・泣きながら・・・さくらが真美にはいうなって言うから・・・」
「それでも・・・こっそり打ち明けるのが大人ってもんじゃろうが・・・お前はさくらと二人だけの秘密が欲しかっただけじゃろう」
「ごめんなさい・・・」
「本当にいつまでたっても器の小さい男じゃの」
「・・・」
広平にとっての天使である湯浅志津子(由紀さおり)が「神の言葉」を告げる。
「あら・・・あなた・・・まだここにいたの」
「はい」
「私にとってあなたは・・・ただのカウンセラー・・・カウンセラーなんて誰でもいいのよ」
「・・・」
「あなたにはあなたしかできないことがあるはず・・・」
「そうですね」
「あなたのいるべき場所に戻りなさい」
「ありがとうございます」
認知症患者である志津子に罵声を浴びることもある看護師(武田玲奈)は車椅子を押しながら広平に微笑んだ。
認知症患者の言うことを否定しないのはカウンセリングの基本である。
まあ・・・そんな会話の不毛さに生きているのが嫌になることもあるがな。
だが・・・広平の心には・・・神の言葉が響くのだった。
広平はさくらの部屋へと走る。
しかし・・・あいにくさくらは入浴中で・・・「障害者」としての空一が立ちはだかるのだった。
空一は・・・さくらから広平を引き離す。
「何しにきたんだよ」
「君にじゃなく・・・さくらくんに話があるんだ」
「さくらは・・・今・・・入浴中だよ・・・俺たち付き合ってんだ・・・邪魔しないでくれよ」
口から出まかせにも程がある空一だった。
「じゃあ・・・伝えてくれ・・・また一緒に曲を作りたいと俺が言っていることを」
「・・・わかった」
さくらの願いと広平の願いが一致していることを・・・もちろん・・・受けとめられない空一は・・・メッセンジャーとして・・・広平の伝言を握りつぶすという暴挙に出るのだった。
「恋愛の年齢差」にこだわる「お茶の間」はそれでも空一を応援します。
主人公の気持ちを素直に応援できるお茶の間を育てないのは脚本家のミスです。
なにしろ・・・何を考えているのかわからない・・・主人公なのである。
「だだだ誰か来たの?」
「新聞の勧誘だよ」
「ずずず随分しつこかったな」
「本当だよな」
広平はCHERYLを直撃する。
「今日はおわびに来ました」
「?」
「私の大切な人にとって・・・大事な一ヶ月なのです・・・私はその人のために・・・すべてを捧げることにしたので・・・あなたの曲は作れません」
「佐野さくらのために・・・曲を作るのね」
「そうです」
「どんな曲ができるか・・・楽しみよ」
「ありがとうございます」
「でも・・・私が歌った方が売れるわよ」
「・・・」
「ビッグモービル」で・・・広平と合作した「好きよ 好きよ 好きよ」を口ずさむさくらに声をかける広平・・・。
「返事を聞こうと思って・・・」
「へへへへ返事って・・・」
「ああ・・・勘違いだった・・・忘れてくれ・・・」
広平は空一の気持ちを察して・・・自制するのだった。
なにしろ・・・「さくらと空一」はお似合いの二人で・・・「年寄りの冷や水」は危険なのである。
空一はさくらと遊園地に行った。
ジェットコースターを楽しむさくら。
空一は恐怖を感じる。
催し物会場では「お笑いライブ」が実演されていた。
さくらは笑った。
空一は心から笑えない。
「路上ライブ」に事務員の渡辺涼子(山口紗弥加)を誘う空一。
「残念だけど・・・その日、子供の面会日だから・・・」
「そうすか・・・」
「それに・・・行ったら新宿のラブホの話をしてしまいそう・・・」
「勘弁っす」
空一・・・本当にダメな男だな。
それでも・・・空一は・・・無許可の路上ライブのステージをさくらのために用意する。
ダメだけど・・・憎めない男なのである。
「あれれ・・・あそこでなんかやっている」
空一は客引きとして・・・さくらの役に立つ・・・そういう器の人間なのだ。
まりぶとはいい友達になれるだろう・・・。
さくらは・・・千円札を稼ぐが・・・警備員に見咎められ・・・路上から逃げ出す。
その千円札で・・・さくらと空一は牛丼屋に入る。
店主(山崎樹範)はここで重要な出来事が起こることを暗示するキャスティングである。
店にはラジオが流れている。
「次は・・・素晴らしいインターネットの世界で・・・CHERYLさんがお気に入りの曲として紹介して話題のこの曲です」
流れ出す・・・「好きよ 好きよ 好きよ/佐野さくら」・・・。
広平の熱意に応じるCHERYLの善行・・・。
茫然とするさくら・・・。
空一の心の器は壊れた。
あふれだす・・・善なる魂の叫び・・・。
「すげえ・・・先生・・・あんた・・・凄えな」
「え」
「さくら・・・ここで・・・待っていてくれ・・・絶対だぞ」
「空一・・・」
空一は・・・広平の部屋に走る。
「先生・・・あそこの牛丼屋知ってる・・・」
「知ってるぞ・・・」
「急いで・・・行ってくれ・・・さくらが待っているから」
「わかった・・・」
後を追おうとした空一だったが・・・ドアが施錠されていないことに気がついて動けなくなるのだった。
心の器が壊れた空一の心は善で満たされ・・・愛する人の愛する人の部屋で留守番せざるを得ないのである。
広平は・・・さくらと邂逅した。
「君と一緒に音楽がやりたい」
「・・・」
「ダメかな・・・」
「ややややる・・・やります・・・」
「音楽は世界を変えたかな」
「すすす少し・・・きれいになりました」
「ご注文は・・・」
「牛丼のとくとくてっぺんの大盛り肉中冷や盛りつゆじゃぶじゃぶ」
「おおお美味しそう」
「食べたくなるだろう」
「そそそそれはスープですか」
「カレーライスだってスープだもの」
「たたたたぬきうどんは」
「スープです」
部屋に戻ったさくらと広平を鬼の形相で真美が待っている。
「マママママミ・・・」
「さくら・・・なんで隠しとったの・・・」
「まままま真美の幸せに水を差しとうなかったんじゃ」
「それが冷たいと言うとんのじゃ・・・目え瞑れえ」
「・・・」
「開けてもええじゃ」
真美はカレンダーを差し出す。
「結婚式は・・・手術の前にやる・・・」
「え・・・しししし式場は・・・のののの野村さんの家の人は・・・」
「あの人はやる時はやる人なんじゃ・・・」
「・・・」
「スピーチ頼んだぞ」
さくらの夢の歳月が始る。
あの時のように・・・大好きな広平と・・・夢中で曲を作る。
歌ってもいい場所でたくさんの聴衆に向かって歌う。
鍋の中で煮込まれたスープのように・・・食欲を誘う日々・・・。
さくらは輝く・・・。
広平と音楽と・・・そして残された日々の中で・・・。
どこまでが現実でどこからが夢なのかよくわからないけれど・・・。
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