水族館ガール(松岡茉優)浦島太郎が助けたカメはオスかメスか?(足立梨花)
谷間なのだが。
三夜連続の元アイドルドラマである。
・・・といっても・・・ドラマ「あまちゃん」のGMTのリーダー入間 しおりの話である。
ちなみに・・・アメ女のセンターマメりんも共演している。
松岡茉優はモーニング娘。'16のスペシャルメンバーとして実際に卒業アイドルともいえるぞ。
フィクションだけどな。
昨日・・・炎のストッパーの話をしたのがいけなかったのか・・・英国の国民投票はEU離脱派が勝利して・・・大騒ぎである。民主主義とは基本的に物騒なものだからな。
まあ・・・融合と分裂は・・・この世の基本中の基本だからな。
日本でも大坂が独立したら「東海道戦争」が勃発するわけである。
グローバル化というのは貧富の差も世界水準になるということだからな・・・上の方はいいが下の方はたまったもんじゃないよねえ。
しかし・・・何十万という人がEUの市民として英国内で異邦人になるというのはなかなか壮絶なことだな。
国籍というのは実にに厄介なものである。
さて・・・22才戦線が伯仲するアイドル女優界では松岡茉優はまだ21才なのである。
22才には小島瑠璃子がいる。
「KinKi Kidsのブンブブーン」(フジテレビ201606191330~)では小島瑠璃子はイルカに乗っていた。
で、『水族館ガール・第1回』(NHK総合20160617PM10~):原作・木宮条太郎、脚本・荒井修子、演出・谷口正晃を見た。云わずと知れた「モップガール」の脚本家と・・・石橋杏奈が芳山くんを演ずる映画「時をかける少女」(2010年)の監督のカップリングである。・・・まあ、微妙だよな。それにしても「モップガール」を越えられないなあ・・・。今回もセリフの変態度合が結構きついぞ。それでも主人公の独特の演技力でなんとか消化している。この脚本家は色恋沙汰に自意識過剰なんだよな・・・もう少し枯れるといいと思うぞ。もうベテランなんだから。
大手商社・四つ星商事のOL・嶋由香(松岡茉優)は「ゆとり」であり、酒乱の気がある。
説明はされないが・・・由香のいるセクションは不動産部門なのだろう。
エリート社員の矢神拓也(西村元貴)と交際していたが・・・突然、交際を打ち切られ、失意の由香は泥酔して・・・気がつくとラブホテル「竜宮城」で目を覚ます。
その入り口にある「浦島太郎が助けたカメはオスかメスか?」というクイズに感銘を受ける・・・ちょっと変わったところがある由香だった。
出勤した由香を待ちうけていた上司の森下(木下ほうか)は由香に預けた書類の欠損を告げる。
後にわかるがこれは森下の罠だった。
続いて「怪文書」のメールが届く。
由香が男二人とラブホテルに入る画像付である。
後にわかるがこれも森下の罠だった。
公私に渡る不祥事で左遷を余儀なくされる由香。
後にわかるが・・・酒の席で失敗の続く由香を森下が疎んじたのが発端だった。
由香の出向先は傘下の「はまかぜ水族館」だった。
図式としては「ミンミンホールディングス」→「鳥の民」と同じである。
しかし・・・「四つ星商事」→「はまかぜ水族館」には少しリアリティーが不足している。
たとえば「しながわ水族館」←「サンシャインエンタプライズ」←「サンシャインシティ」←「三菱地所」ぐらいの親子関係である。
「はまかぜ水族館」の運営に関して大手商社の森下が「本社」の立ち場で口を挟むのはいささか・・・下界に足をつっこみすぎなのである。
地域の再開発と水族館運営にはもう少し・・・間があるような気がするのだった。
ようするに・・・「エリアマネージャー不足」なのである。
とにかく・・・経営難の「はまかぜ水族館」は「本社」にとってお荷物的存在で・・・「本社」としては「経営合理化」を求めており・・・そのために森下や・・・矢神が介入してくるわけである。
由香は本社から見捨てられ・・・「はまかぜ水族館」の飼育員見習いとなるのだが・・・水族館の人間にとっては・・・本社から送り込まれたスパイとみなされるという板挟み設定である。
由香は社会人としての常識に欠けるところがある・・・出勤途中で川に流された仔犬を拾い上げ初日から遅刻するという問題児なのである。
ただでさえ・・・経営合理化を迫る本社に敵意を持っている「はまかぜ水族館」海獣課のチーフ・梶良平(桐谷健太)は完全に由香に不信感を抱くのだった。
しかし・・・水族館の館長・内海良太郎(伊東四朗)は由香の迷子への対応を見て・・・発達障害の側面を持つ由香の秘められた特殊な能力に気がつくのだった。
由香は人間の気持ちはわからないが動物の気持ちがわかるファンタジックな存在だったのである・・・おいっ。
「一週間でイルカの個体を識別すること・・・そして給餌ができるようになること」と由香に試練を与える梶・・・。
「名前を教えてください」
「C1、B2、F3・・・」
「記号・・・ですか」
「愛称を付ける水族館もあるが・・・うちは学術的な施設なんだ」
そのことに誇りを持っているらしい梶だっだか・・・由香は水族館が不人気な理由の一端に触れたわけである。
「Cとかに意味があるんですか」
「Cは捕獲した時のグループ名だ・・・C1はCグループの一頭目だ」
「・・・」
根性の観察により・・・なんとか・・・識別が可能になる由香だが・・・C1は由香の手から餌を食べようとしないのだった。
悩む由香を元気付けようと親友の小柴久美子(足立梨花)は合コンに誘うが・・・由香に心の余裕はなかった。
そんな由香にアドバイスをする内海館長。
「C1には・・・C1ジャンプという必殺芸があったけれど・・・前の飼育係が引退してから・・・一度もやらないんだ」
「つまり・・・義理立てですか」
「そうかもしれないし・・・ただ寂しいだけかもしれない」
「・・・」
由香は優しい言葉をかける館長に甘えて質問する。
「浦島太郎が助けたカメはオスかメスか?・・・というクイズがあるんですけど」
「その答えは・・・資料室にきっとあるよ・・・」
水族館の資料室で根性の検索を開始する由香・・・。
いつしか・・・由香は水族館に夢中になっていき・・・冷凍室に閉じ込められたり・・・入浴シーンをサービスしたりするのである。
そんな折・・・森下と矢神から食事に誘われる由香。
本社復帰の希望を抱き・・・指定された店に出向いた由香は・・・立ち聞きで左遷の理由を聞いてしまう。
「それにしては・・・彼女に優しいですね」と矢神。
「優しくしておけば一回くらいやらしてくれるかもしれないじゃないか」とクソ上司ぶりを発揮する森下だった。
自分には帰れる場所がないと自覚する由香だった。
「試験の日」・・・イルカの識別については問題なかったが・・・C1は・・・餌を食べようとしない。
そこへ・・・森下と矢神がやってくる。
「唯一の・・・集客能力が見込めるイルカショーも・・・地味だな」
「水族館の皆さんは・・・必死で命の世話をしているんです・・・軽々しく云わないでください」
激昂する由香・・・。
「なんだと・・・」
「浦島太郎が助けたカメはオスかメスか?・・・知ってますか」
「え」
「勉強すればわかるんです・・・産卵するために上陸するアカウミガメはメスに決まってるんですから」
「アホか・・・」
「知識のない人間が知識のある人間をアホ呼ばわりするのは間違ってます」
「君はどっちの人間だ」
「私は水族館の一員です」
「じゃあ・・・水族館が処分される時は一緒にお払い箱になるわけか」
「・・・」
その時・・・C1が由香が話に聞いた伝説の技の動きを始める。
C1は・・・由香の孤独な心に感応したのである。
思わず餌を空中に投げる由香。
水中から回転しながら飛翔したC1は見事に餌をキャッチするのだった。
「あれは・・・C1ジャンプ」
はまかぜ水族館の総務課長の倉野(石丸幹二)・・・魚類課チーフの今田(澤部佑)、ペンギン担当の吉崎(西田尚美)、専属獣医師の磯川(内田朝陽)・・・一同は感嘆する。
「私は・・・この水族館を世界一にする・・・そして・・・どんなに優しくされても・・・嘘つきクソ上司にはやらせない」
啖呵をきる由香だった。
しかし・・・梶は・・・。
「ふん・・・俺はお前なんか認めないぞ」
ツンツンするのだった。
しかし・・・二回目でデレます。
松岡茉優が・・・独特の気迫で作品に感動を生みだしているのは間違いないようだ。
脚本家には是非・・・応えてもらいたいね。
関連するキッドのブログ→モップガール
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コメント
松岡茉優…この凹み声(可愛い)にして、この読み聞かせ声?(可愛い)にして、この凄み声(可愛い!)。
モップときたらモゲっ!とかボケようとしたら同じ脚本家なんですね…。
浦島太郎の生まれ変わりの厳しさは、第一話だけみているとちょっやりすぎ感あり。なにか背景があるという話はもうちょっと何か振っておいてほしいかなぁ…。
キャラクターの人格的にはちょっと問題ありますかなぁ。原作からそうなんでしょうかねぇ。イケメンエリート好みだったところから「世界一の水族館」にどう切り替わったのか…
個人的には松岡茉優・西田尚美・足立梨花と豪華キャストで嬉しい(普段NHKばかり見ている証拠(笑))。
投稿: 幻灯機 | 2016年6月25日 (土) 11時40分
✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪
松岡茉優、おそろしい娘・・・ですよね。
まだ・・・21才なのでございますから。
すでに湯けむり女将の事件簿で主役を務めていそうな
風格があります。
脚本家のほとんど唯一のヒット作「モップガール」的な題材が久しぶりに与えられて・・・少し肩に力が入ったようですが・・・変態的側面はファンでなければわからない程度でしたな・・・ファンなのか・・・。
いつも感じるのですなあ・・・赤塚不二夫がシリアスドラマを描いているような・・・痒くないところを掻かれている違和感・・・。
「モップガール」は一種の奇跡だったのか。
浦島太郎だって愛の歌を歌えるわけじゃないしな。
自称・公共放送ですからっ。
ふふふ・・・大河ドラマでコントでマメりんで・・・。
お馴染みの皆さんでございますねえ。
「モップガール」なら冷凍室から飛び出すところで
「もげっ」って言えたのに・・・。
そういうのか・・・そういうフレーズが欲しいだけなのか・・・。
原作では役所から公立水族館への出向で・・・
ちまちました話なのでございますよね。
そういう名残がまた違和感を醸しだしています。
自称・公共放送ですので・・・民間に置き換えたかったのでしょうなあ・・・。
まあ・・・まゆまゆが可愛いので別に構わない方は必見でございましょう!
ヒラタオフィスのプロフィール画像が素敵・・・。
http://www.hirata-office.jp/talent_profile/woman/mayu_matsuoka.html
投稿: キッド | 2016年6月25日 (土) 21時42分