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2016年7月 1日 (金)

尻軽女と鮫男(松岡茉優)よく似たマンガのタイトルがある(桐谷健太)

「鮫肌男と桃尻女/望月峯太郎」か・・・。

だから・・・なんなんだ。

いや・・・ただ・・・なんとなく思い出して・・・。

谷間の梅雨ドラマだからな・・・。

撮影協力のしながわ水族館も「古い」とか「地味」とか「デートに向かない」とかひどい言われようだが・・・家族で楽しむにはちょうどいい素敵な水族館だと思う。

イルカもアザラシも楽しいぞ。

あくまで・・・ドラマですので!

で、『水族館ガール・第2回』(NHK総合20160624PM10~):原作・木宮条太郎、脚本・荒井修子、演出・谷口正晃を見た。本日は第三回の放送予定日だが・・・参議院議員通常選挙政見放送により休止である。何とも言えない谷間感だよなあ・・・楽しみにしていたお茶の間もガッカリじゃないか。まあ・・・二日連続のレビューの予定が狂っただけです。全7回の予定なので八月第一週まで続く。後半、二本は時間延長である。つまり・・・本当は全八回だったんじゃないかと邪推できる。どちらにしろ・・・金曜日の夏ドラマが始るとレビューの困難が予想されるわけである。

この脚本家は変態だと・・・キッドは勝手に妄想しているわけだが・・・たとえば・・・今回の「調餌千本ノック」は明らかに「ミミズ千匹」を念頭に置いているわけである。・・・お前が変態なんだろうがっ。

今さらだが・・・このブログにおいて「変態」は褒め言葉です。

ニュアンス的には「のだめ」の変態の森ということである。

変態でない人間なんて無味乾燥ですもの。

「モップガール」が素晴らしかったのは北川景子が・・・変態から発するキラキラしたものを見事にキャッチしていたからだ。

そういう意味では松岡茉優は健闘している。

もう一つ、「モップガール」ではアシスト役の谷原章介がダンディーだった点も見逃せない。

桐谷健太もデレれば悪くないが・・・ここまでのツンはもう少し演技プランが欲しかった。

可愛い演技もできるわけだしな。

真面目な飼育員は・・・インテリなのであってツッパリではないのだから。

でも・・・脚本家がヒロインが罵られるのを求めるタイプだから・・・仕方がないのかもしれない。

大手商社「四つ星商事」のOL・嶋由香(松岡茉優)は上司の森下(木下ほうか)と折り合いが悪く、傘下の「はまかぜ水族館」に出向という形で左遷されてしまう。

そもそも・・・水族館には学術的な施設でもあり娯楽施設でもあるという独特な立ち位置がある。

四つ星商事とはまかぜ水族館の本社と子会社という関係は少し・・・わかりにくい感じがする。

しかし・・・総合商社がテーマパークを買ってしまったということなのだろう。

そうなると・・・「利益」が最優先になり・・・「不良債権」と判断されれば解体もやむなしの構図になる。

「水族館について素人」の本社に対する水族館職員の反感は強いわけである。

そもそOLだった嶋由香が出向して飼育係見習いになるというのもおかしな話だが・・・そこはスルーしなければならない。

商社時代はダメ社員だった由香は・・・本社に見捨てられ・・・一念発起するわけだ。

もちろん・・・水族館と相性がいいという考え方もある。

水を得た魚のように・・・由香は・・・海獣課のチーフである梶良平(桐谷健太)の特別訓練に耐えるのだった。

ふしだらなスキャンダルで本社を追われた尻軽女と・・・水族の命を守ることしか考えない鮫男の物語なのである。

「俺はお前を認めない」

梶良平は由香に短時間で餌の調理を終えることを命令する。

動物の飼育どころか・・・家事もまともにやっていない由香には困難な課題だった。

見かねたペンギン担当の飼育員・吉崎一子(西田尚美)は助言する。

「調餌のことは・・・今田修太に聞くといいと思うよ・・・餌は・・・クラゲのフィギュアで」

魚類課のチーフである今田修太(澤部佑)はクラゲをこよなく愛する男だった。

今は猛毒を持つ「アカクラゲのエミリア」の体調不良に悩んでいる。

クラゲのフィギュアで買収された今田は由香に秘技「ワンタンメン」を伝授する。

なんのこっちゃ・・・な話だが・・・ゴルフの「チャーシューメン」の話なのだろう。

とにかく・・・ワンタンメンのリズムで・・・朝の全調餌を完了する由香である。

こうして・・・由香は水族館の花形「イルカショー」に訓練員として参加することが許されたのである。

今回はいくつかの仕事上のトラブルが設定されている。

ベテランが辞めたばかりの水族館では・・・梶と今田の二人のチーフが昇格したてである。

交渉力にかける二人は・・・下請けの設備会社が要求する水槽の清掃スケジュールを上手く調整できない。

「今・・・水を抜かれると・・・アカクラゲが死にます」と今田。

「クラゲなんか・・・死んだらまた捕獲すればいいだろう」と設備会社の猪田太一(六角精児)は取り合わない。

水族館総務課長の倉野(石丸幹二)は「もう少し上手く交渉しろ」と梶を諭すが・・・。

「そっちこそ・・・本社と上手くやってくださいよ」と食ってかかる梶なのである。

立ち位置の不鮮明な・・・本社の森下と矢神拓也(西村元貴)は子会社に経営合理化を求めているらしい。

一つは「残業手当」を抑制するために「勤務表」の提出を求める。

一つは「目玉のサービスとしてイルカと来館者のふれあい企画の実施」である。

倉野は「動物の命を守るための残業の正当性」を主張し・・・勤務表の提出を拒否しているのだった。

本社は・・・サービス残業を求めるブラック企業なのか。

水族館長・内海良太郎(伊東四朗)は「ふれあい企画」を推進するために・・・由香に「イルカショーの司会」を命ずるのだった。

「そんな・・・私なんかが・・・」

「いや・・・イルカショーの司会は・・・新人訓練員の仕事なのです」

イルカに芸をさせるよりも・・・ショーアップする方が簡単ということである。

徹夜で・・・台本を暗記する由香だった。

本社から・・・親友の小柴久美子(足立梨花)も同僚の秋津亜里沙(秋月三佳)たちを連れて激励にやってくる。

イルカショーの初日・・・なんとか司会を務める由香だったが・・・ショーの途中でイルカたちに異変が起きる。

思わず・・・身を乗り出した由香はイルカプールに転落してしまうのだった。

「なにやってんだ・・・」

「でも・・・C1とF3が喧嘩を始めたので」

「あれは・・・喧嘩じゃない・・・交尾だ」

「交尾!」

梶によって救助された由香だったが・・・入浴中に・・・調教用の笛を紛失していることに気が付きあわてる。

「笛がありません」

「馬鹿・・・イルカがのみ込んだら・・・死ぬかもしれないんだぞ」

「そんな・・・」

ショーを中止して笛を捜索する飼育員たち。

専属獣医師の磯川(内田朝陽)はイルカを診察するが・・・飲み込んだものを吐き出させることは困難なのである。

「お前は・・・飼育員失格だ・・・」

由香は梶に烙印を押されるのだった。

元カレである矢神は由香を呼び出し・・・「勤務表」の持ち出しを依頼する。

謹慎状態の由香は思わず矢神の胸の中で涙する。

尻軽女のふしだらな情事を梶が見ていた!

この場面いるのか・・・。

変態だから必要なのだろう・・・。

早朝の水族館・・・不審な行動をとる由香を尾行する梶・・・。

由香が通用口で矢神に渡した封筒の中身を「勤務表」と邪推した梶は・・・二人の間に割り込む。

しかし・・・封筒の中は・・・「はまかぜ水族館の職員の人柄レポート」だった。

「なんじゃ・・・これは」と口を揃える男たち。

「本社の人間に・・・水族館で働く人たちの素晴らしさを知ってもらおうと・・・」

「俺が欲しいのは勤務表だ」と矢神。

「俺が水族館で一番意地悪って・・・どういうことだよ」と梶。

「本当に大切なのは管理することではなくて・・・ともに未来を考えることです」

「君だって・・・本社の人間だろう」

「私は水族館の人間です」

「・・・」

所在不明の笛は梶の飼育員用ジャケットのポケットで見つかった。

由香が間違えて着用し・・・笛をポケットに入れていたのだった。

「アホか・・・」

由香の書いたメモは・・・設備会社の人間にも触れていた。

「とにかく・・・水は予定通り抜くぞ」

「猪田さん・・・釣りが趣味だそうですね」

「それがどうした・・・」

「今度・・・飼育生物の捕獲船・・・つまり釣り船を御一緒しませんか・・・是非、ご指導ください」

「よし・・・水を抜くのは二週間待ってやる」

「ありがとうございました」

魚心あれば水心である。

こうして・・・梶はデレ・・・由香は水族館の一員として認められる。

由香はついにイルカショーでC1に芸をさせることを許されたのだった。

「彼女とC1は相性がいいようだ」と謎の老人(木場勝己)に語りかける内海館長。

故郷から両親の晴彦(山西惇)と香子(戸田恵子)が上京し・・・あわてふためく由香だった。

そして・・・突然、本社は・・・水族館に対して職員一名の解雇を求めるのだった。

どんだけ唐突で・・・理不尽なんだよ・・・。

関連するキッドのブログ→第1話のレビュー

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コメント

こんにちはー。
広瀬アリスを生んだ? (小島藤子を生みそこなった?) 明日の光をつかめシリーズのスピンアウト的第三弾『明日の光をつかめ -2013 夏』の脇役で出て以来っていうかその直前に喫茶アイドルで働いていた(笑)秋月三佳があまり階段を登らずに…またこんなところで観られてウレシイです(~_~;。

作中ですかっと!と言ってしまったわけですが、いまでは『痛快TV スカッとジャパン』で濫用の極みとなってしまった厭味課長キャラの木下ほうかをそのまんま使ってしまうあたりが狙いすぎというか『一路』のNHK(BS)を見習え!と思ったら同じNHKだったし(笑)。

きっとラストは水族館のミラクルパワーで商社のピンチを救う…みたいなことなんでしょう(適当)。

個人的には、水族館の芸はどうやって教え込むのか(人間側がやってみせるわけにいかないし)というあたりを徹底的に描いて教えてほしいです…。

投稿: 幻灯機 | 2016年7月 2日 (土) 16時25分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

特徴的な顔立ちなので・・・あれ・・・誰だったっけ感がありますよねえ。

スケ番の手下が似合う・・・貴重な人材ですな。

昭和のウエイトレス顔なんですな。

どんなポジションだよっ。

「女王の教室」の梶原ひかりはさらにひっそりと登場していますぞ。うっかりすると気がつかないレベル。

コレと明日のレビューはうっかりすると気がつかない
木下ほうか二連発になっています。

「ナイトヒーロー」のほうかはカッコいい役でしたぞ。

イルカの芸はイルカ語のできるインストラクターが
手ヒレ尾ヒレをとって教えます。
これは妄想的に極秘でございます。

投稿: キッド | 2016年7月 2日 (土) 21時18分

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