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2016年7月10日 (日)

時をかける少女(黒島結菜)キラキラネームか!(石井萌々果)

やはり・・・時をかける少女と言えば「芳山くん」なのであって・・・。

「和子」を「未羽」に変更に変更してもギリギリセーフのような気がしたが吾郎が「未羽」を連発すると・・・やはり、「誰だ?」感は強まるのである。

登場人物の誰かが「芳山くん」を連発してくれないか・・・。

もちろん・・・「原田知世」的要素充分の黒島結菜には問題がない。

半世紀以上も「芳山和子」のファンをやっているといろいろとうるさいわけである。

筒井康隆の産んだ二大ヒロインといえば「七瀬」と「芳山くん」に決まっているからな。

「七瀬」から入るか・・・「芳山くん」から入るかで運命が決まると言っても過言ではない。

「七瀬」から入ると・・・「芳山くん」のロマンチックさに意外なうっとり感を味わうことができるし、「芳山くん」から入ると「七瀬」のショッキングさにうっとなるわけである。

最近ではアニメ版から入る人もいて・・・三次元の「芳山くん」に・・・なんか違うと感じる人もいるかもしれないが・・・基本的に「芳山くん」はこんな感じで間違いありません。

で、『時をかける少女・第1回』(日本テレビ20160709PM9~)原作・筒井康隆、脚本・渡部亮平、演出・岩本仁志を見た。脚本家はほぼ新人なのでセリフ・構成ともやや難があるが「時間跳躍」のアイディアは豊富で未来人の描写もそこそこ楽しませる。なにしろ・・・映画サイズの原作を引きのばし展開する必要があるわけである。そういう意味でほぼ原作要素を使いきった初回・・・これからひと夏の青春劇が開始するワクワク感はありました。

時間ものSFにも様々なジャンルがあるが・・・時間旅行に・・・薬物による瞑想的な要素を取り入れた「時かけ」である。

筒井康隆の「時間もの」には「精神的な過去への遡行」が重要な要素である。

「時かけ」では未来への遡行も含まれるが・・・基本的には「過去」に戻っての「歴史改変」が主題である。

「時間もの」の「タイムパラドックス」である「過去の自分の存在」が・・・「意識的」なものであるために解消されるわけである。

つまり・・・過去の自分は未来の自分によって記憶を上書きされてしまうのである。

未来の記憶によって過去を改変するので・・・「最初の自分」は消去されてしまうのだ。

「時をかける少女」(1965年)に対して「七瀬ふたたび」(1975年)では時間遡行者が・・・過去に遡上して歴史を改変しても・・・本来の時間軸では何も変わらないという並行宇宙的要素が加わる。世界は分岐しても・・・本来あった不幸な出来事は消えないというダークな要素が展開されるのである。

つまり・・・「芳山くん」の明るい未来と「七瀬」の暗い未来は・・・「時間もの」の両輪なのである。

そして・・・短編集「薬菜飯店」(1988年)に収録された「秒読み」ではこれらが統合される。破滅する世界から少年時代に戻った主人公は・・・たちまち未来の記憶を失っていくが・・・ただ世界を破滅から救おうとする思いだけは残り・・・未来が改変される希望を示す。

多くの改変できない過去を持つ一般人たちは・・・未来には改変の余地があるという道理に行きつくわけである。

高校生には手つかずの未来がすごく残っているという物語です。

第一の時間

七月六日・・・最後の夏休みを直前に控えた海辺の田舎町にある藤浦東高校3年6組の芳山未羽(黒島結菜)は鬱屈していた。負傷のために情熱を傾けていたボート部を退部し、写真部に入ったものの夢中にはなれない。このまま・・・青春の季節が終わってしまうような不安が芳山くんの胸を苛むのである。気分転換を求めて自転車を飛ばし・・・はじめての美容院に向う芳山くんなのである。

「時をかけるクスリ」を開発した未来人のケン・ソゴル(菊池風磨)は研究員仲間のゾーイ(吉本実憂)と共に過去である2016年にやってきた。

ゾーイは海辺に打ち上げられた深海魚リュウグウノツカイを発見した藤浦東高校3年2組の大西敦美(八木莉可子)に遭遇する。主要登場人物たちがなんちゃって高校生なのに対して実年齢15才なので初々しい。

上陸したケンとゾーイは芳山くんの自転車に煽られて驚く。

その時、「時をかけるクスリ」を落してしまうケンだった。

芳山くんは「はじめての美容院」で最近流行の前髪にチャレンジするが無惨に失敗してしまう。

「時をかけるクスリ」の再調合のために・・・主原料のラベンダーを求めていたケンは一人暮らしの深町奈緒子(高畑淳子)に見咎められる。未来の道具「記憶捏造器」で奈緒子の記憶を改変したケンは・・・実在しない深町翔平になりすます。

芳山くんは・・・最近・・・幼馴染の浅倉吾朗(竹内涼真)が女を見る目で自分を見ることに辟易していた。芳山くんは・・吾郎を嫌いではなかったが大人の階段を昇る心の準備が整っていなかったために・・・吾郎に貞操を奪われそうになるという淫らな悪夢を見るのだった。

そして・・・七月七日がやってきた。

銀行員の父親・芳山恭司(小松和重)は・・・テレビのモーニングショーで「リュウグウノツカイを発見した女子高校生・大西敦美」を見る。素晴らしいインターネットの世界でネットアイドル活動をしていた大西敦美は脚光を浴びる。

母親の芳山香織(安蘭けい)は朝食の準備に忙しい。

妹の芳山那帆(石井萌々果)は「冷凍庫のアイスクリームを食べないで」と念を押す。

「私、学校休む」とごねる変な髪型の芳山くん。

しかし・・・結局は登校する幼稚園から皆勤賞の芳山くんである。

「時をかけるクスリ」の再調合のために藤浦東高校に侵入した深町翔平は未来の道具「記憶捏造器」を使い・・・芳山くんの幼馴染でクラスメートの一人として3年6組の生徒になりすますのだった。

クラスメートが一人増えたことを誰も気がつかない・・・恐ろしい未来の道具である。

そんなものを一般市民が常備している未来って・・・。

芳山くんは第二の幼馴染である深町翔平に髪型を「こけしみたい」と揶揄される。

担任の数学教師・矢野和孝(加藤シゲアキ)の出題に黒板前で立ち往生する芳山くん。

芳山くんの女子の友人は・・・おじょうこと寺崎(古畑星夏・・・「ラーメン大好き小泉さん」の中村美沙)、えりちんこと木下(三浦透子・・・「鈴木先生」のカバ)である。

おじょうは仄かに吾郎に心を寄せているらしい。

芳山くんは最近気になっているコンビニのアルバイト大学生のことをからかわれ、うろたえて美術教室の石膏像を破損してしまう。

水道の蛇口が壊れ水浴びである。

放課後、理科室で実験中に事故を起こす深町翔平・・・清掃中の芳山くんは・・・「時をかけるクスリ」を吸引してしまうのだった。

「時をかける少女」が誕生した!

事態を収拾するために理科室を原状復帰した深町翔平はゴミ捨てから戻った吾郎と気絶した芳山くんを保健室に運ぶ。

意識を回復した芳山くんは「謎の実験」について語るが二人は「夢」として片づける。

お好み焼き店「りぼん」では主人の三浦浩(高橋克実)と内縁の妻・松下由梨(野波麻帆)が高校生たちの進路について問う。

医学部合格圏内の吾郎は・・・実家の「バーバー朝倉」を継いで理容師になるという。

深町翔平は遺伝子で定められた薬学研究員なのである。

芳山くんには未来が遠く感じられるのだった。

由梨の連れ子である松下圭太(五十嵐陽向)は未来人上陸の目撃者だが記憶改変を免れている・・・なんらかの倫理規定があるのか・・・しかし、それを大人たちに語ることはできない。

芳山くんはショートヘアが好きだと言っていた大学生にロングヘアの恋人がいることを目撃する。

芳山くんに何らかの異変が起こると予測した深町翔平は尾行を開始。

写真部員として撮影を開始した芳山くんは・・・路上の亀を助けて落下する鉢植えに襲われる。

そして芳山くんは時をかける!

第二の時間

数十秒前に亀ごと転移する芳山くん。

実際には時をかけただけでなく亀を瞬間移動させていて・・・辻褄はあっていないが大人としてスルーしておく。

本来は転移しているのは意識だけなので・・・亀は助けられないのである。

ここは「なんとなくお約束」で・・・触れたものは本人と一致という幻想発動なのである。

深町翔平に気がついた芳山くんは「タイム・リープ」の可能性について言及するが・・・深町翔平は「そんなことを言ったら正気を疑われる」と口止めをする。

何故か・・・意識改変をしないのは・・・深町翔平の中に・・・芳山くんに対する個人的感情が芽生えているためと大人的にスルーしよう。

だが・・・特別な能力を持った女子高校生にそれを使うなと言っても無駄なのである。

帰宅した芳山くんは洗面所でゴキブリに驚き、一瞬で七月六日の美容室に跳ぶ。

第三の時間

美容室で「こけし」にされそうになった芳山くんは驚愕して七月七日の洗面所に跳ぶ。

第四の時間

うわあ・・・ついに未来に跳んだよ・・・未来に跳んだら・・・不可能がなくなってしまうんだよ。

まあ・・・いいか。

とにかく・・・深く考えない女子高校生の芳山くんは・・・七月六日の美容室からやり直す決意をしたのだった。

第五の時間

局所的とは言え・・・繰り返される時空改変に・・・とんでもないことになっている宇宙はさておき・・・芳山くんは髪型の改変阻止に成功する。

美容室に行く前まで戻ればいいのになどと・・・冷静になってはいけません。

ドラマですからっ。

芳山くん「変な髪型にならずにすんだ」という嫌味が言いたい年頃なのです。

美容師に対する復讐心の発露・・・なにしろ・・・今や芳山くんは神に等しい存在なのだ。

そして、七月七日。

コンビニの大学生に「彼女いるくせに」と嫌味。

数学の解答は予習でバッチリ。

石膏像はナイスキャッチ。

水道の蛇口が壊れえりちんが水浴びである。

第六の時間

水道の蛇口が壊れおじょうが水浴びである。

第七の時間

二人を制して誰も水浴びしない・・・。

小刻みタイムリープでちょっとした悪戯心の発露である。

何故か・・・放課後のアクシデントは発動しない。

じゃんけん対決でも小刻みにジャンプしているがノーカウントにしておく。

ファール・プレイでジュースを吾郎からゲットする芳山くんだった。

この芳山くんは小悪魔くんなのか!

「バーバー朝倉」で散髪する芳山くんと深町翔平・・・。

吾郎ちゃんの父親である浅倉努(田口浩正)は幼い頃から芳山くんの髪を切って来た。

吾郎ちゃんの母親である浅倉唯(猫背椿)は昔は美人だったらしい。

「時って残酷だよなあ」とつぶやく吾郎ちゃん。

そして・・・おなじみの「火事の夜」がやってくる。

火事は「バーバー朝倉」の裏手で出火するが朝倉家は無事だった。

心配でかけつけた芳山くんは吾郎ちゃんの無事な姿に安堵する。

そこへ・・・可愛い水玉のパジャマを来た深町翔平が現れる。

この後で「吾郎ちゃんに助けてもらった記憶」を深町翔平が盗むシーンが挿入されるが・・・基本的に深町翔平は・・・芳山くんの記憶を改変しているわけである。

本来は存在しない深町翔平は新鮮さと懐かしさという矛盾した感情を芳山くんに発生させる。

それは「恋心」そのものなのである。

吾郎ちゃんの悲劇でもある「時かけ」は未来人に芳山くんの心を奪われる物語である。

その根底にあるのは・・・初恋の人と結ばれる可能性の少なさの物語である。

好きになるほど「美しい人」の恋仇は成長するとともに必然的に増加する理である。

少年ドラマにアレンジされると・・・「タイムトラベラー」も「謎の転校生」も未来人にヒロインの心を幼馴染が奪われる展開になるのはスタッフにそういう郷愁があるからだ。

「初恋なんてみのらないんだよ」なのである。

このドラマでは・・・芳山くんのモヤモヤした気持ちは・・・些細なことで人気者になったネットアイドルの大西敦美に向けられるのだった。

「今の時代・・・可愛いだけじゃアイドルとはいえない」と何故か語りだす吾郎ちゃん。

芳山くんの心に野望が芽生えるのだった。

第八の時間

七月六日・・・芳山くんは辺に打ち上げられた深海魚リュウグウノツカイを大西敦美より一足早く発見した。

七月七日・・・テレビのモーニングショーに登場する芳山くん。

予言者として「夜の火事」をインターネットに予告する芳山くん。

七月八日・・・時の人となった芳山くんに警告を発する吾郎ちゃんだが・・・「すべての良い思い出」を深町翔平に奪われている吾郎ちゃんの言葉は芳山くんの心に響かない。

胡瓜やキャベツをかじるゾーイは深町翔平を糾弾する。

「この子は・・・タイムリープをしている」

「仕方ないだろう」

「世界を大混乱に陥れるかもしれない」

「そのうち・・・薬効がきれるさ」

七月九日・・・本来は人気者になるはずだった大西敦美は逆にクラスメートに苛められる対象となっていた。あの「発見」がなければそうなる運命だったとも言える。

苛めの現場を目撃した芳山くんの心は疼く。

そして・・・「放火」の疑いで任意同行を求められる芳山くん。

「お前が放火したんだろう・・・」

「違います」

「正直に話せ」

「時をかけたんです」

「・・・」

その時・・・七夕の花火大会が始る。

芳山くんは時をかけた。

第九の時間

七月六日・・・大西敦美は海辺に打ち上げられた深海魚リュウグウノツカイを発見した。

そして七月九日・・・三人で行くはずだった花火大会に・・・深町翔平は現れない。

たこやきのたこを食べてくれる以外の吾郎ちゃんとの良い思い出を奪われている芳山くんの心は弾まない。

その上で良い思い出の少ない幼馴染の吾郎ちゃんは・・・芳山くんに告白してくるのだった。

はたして・・・深町翔平の介入しなかった二人はどうなったのだろう。

それは問うても意味のないことだ。

それはもう・・・起こってしまったのだ。

七月七日に・・・本当の吾郎ちゃんは消え・・・芳山くんにとっては・・・良い思い出のある幼馴染は深町翔平になっているのである。

何度か繰り返すタイム・リープで・・・どうしても吾郎ちゃんから告白されることが避けられない芳山くん。

憐れな吾郎ちゃん。

ついに・・・吾郎ちゃんが深町翔平に「二人きり」にしてほしいと頼んだことを突き止める芳山くん。

深町翔平を呼びだして・・・吾郎ちゃんの告白を阻止するのだった。

第十の時間

良い思い出のある幼馴染の深町翔平とただの幼馴染の吾郎ちゃんと三人で夜店を楽しむ芳山くん。

しかし・・・芳山くんがヤキソバを買っている間に深町翔平が提灯櫓の下敷きになる事故が発生する。

第十一の時間

芳山くんは時をかけて・・・深町翔平を事故現場から押し倒す。

深町翔平の胸で泣く芳山くんを見下ろし・・・吾郎ちゃんは失恋を噛みしめるのだった。

そして・・・深町翔平の中では・・・予定調和体制の未来にはない・・・「恋」というものに対する驚きが芽生えたらしい・・・。

深町翔平の残酷さが影を潜め・・・芳山くんがちょっと嫌な女に見える展開になってるんですけど・・・。

まあ・・・「時かけ」は未来人に芳山くんが心を奪われる物語ではあるのだが・・・。

それにしても・・・芳山くん・・・ちょっと時をかけすぎじゃないか・・・。

キャスティング的にも・・・深町と吾郎ちゃんは逆じゃないかと思うよねえ。

まあ・・・解釈にもよるだろうけどねえ。

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家族八景

七瀬ふたたび

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コメント

観る者をあの時のノスタルジーに引き戻す「時かけ」ですが、大林・原田版からこの時の迷路に入った者向け、と言うより、アニメ版から迷宮入りした者向けかな?という感じでしたね。芳山くん呼びは残して欲しかったなぁ。2010年の実写版では芳山くん呼びは再現されてましたけど。
でもユーミンが作ったあの甘い主題歌の感じは、アニメ版やこの黒島版にこそ合いそうです。

個人的に大林・原田版で最も泣いたシーンは、主人公より周りの人の喪失感を描いた場面。ラスト近くに上原謙と入江たか子が会話するシーンです。「居もしない孫の物をいつまでもとっておいてはいけませんよ」「本当にずっと二人きりだったんですかねぇ」
ケンソゴルが消したのは記憶でしたが、喪失感を消し忘れてしまったんですよね。大林・原田版の主題歌は、中島みゆきの二隻の舟に世界観が近いかな?

投稿: やん | 2016年7月10日 (日) 20時03分

ワタシヲハナサナイデ♧✤♧~やん様いらっしゃませ~♧✤♧ヒアアンドゼア

原作小説の連載が1965~6年。
ちょうど半世紀前ということになります。

島田淳子(浅野真弓)「タイムトラベラー」(1972年)では
お茶の間向けで恋心も仄かで爽やか・・・。

原田知世の「時をかける少女」(1983年)は原作に忠実な作品ですが・・・実は吾郎ちゃんについての芳山くんの記憶を深町が奪う部分が強調されていて・・・作品の陰影を深めているわけです。

「未来人と恋をしたって幸せになんかなれない」

それにも関わらず一途に「守ってあげたい」と思う芳山君の可憐さが・・・キュートなのでございましょう。

だから・・・原作→原田版を通過すると・・・どうしても三角関係的なものが導入される。

アニメ版では芳山和子の姪の紺野真琴が「告白」をキャンセルする相手は未来人ですが・・・こちらでは吾郎ちゃん。こちらの方が本筋と言えるでしょう。

筒井康隆作品には独特の虚無感がありますが
大林宣彦監督の優しい感性が
それを老夫婦の抒情としての寂寥感に変換しているのだと考えます。

誰にとっても人生は儚い夢のようなものでございますからね。

青春時代が残酷なのは・・・そのことに多くの人間が気がついていないということでございましょう・・・。

投稿: キッド | 2016年7月11日 (月) 05時27分

浅野真弓版から入った人です(笑)。
アニメ(目が前についている意味は!)も見てますが、他の実写版は見ていません。筒井康隆は嫌いじゃないけどこの原作は読んでません。
なんてことを全部説明しないと感想を書きにくい作品ですね(笑)。

一応SFファンであるし、時間ものと記憶ものに駄作なしと言っているくらいなんですが…その割りには開幕から混乱しました。深町君が教室に入ってくるところからでよかったんじゃないかい???
最低限、コンビニのお兄さんは無しでもよかったんじゃ?

ケン・ソゴルはごちそうさんの源ちゃんだと思っていたことは内緒です。

ということを、huluで見返して思ったり~。
いやもうこの作品、時間要素なしでもいいんじゃないか(ほめ言葉)と思ったり。

(私も、キャラは逆でも良かったかな…と)

投稿: 幻灯機 | 2016年7月24日 (日) 12時25分

✪マジックランタン✪~幻灯機様、いらっしゃいませ~✪マジックランタン✪

未来人は一種の異邦人でございますからねえ。
異邦人は一種のアウトローな存在でございます。
芳山くんは一種のお嬢様・・・。
お嬢様というものは・・・無法者に恋をするという定番がございますので・・・。

これは「泥だらけの純情」カテゴリーなのでございます。

吾郎ちゃんとの平穏な幸せに心ときめかず
不良に心を奪われてしまうお嬢様の芳山くん。
なんて・・・愚かなことでございましょう。
しかし・・・美少女とはそういうものなのだという道を
「時をかける少女」は切り開いたのですな。

基本的には一途な芳山くんの「恋」が
描かれるべきなのですが・・・「恋愛」に消極的な昨今は・・・。

吾郎ちゃんの置いていかれる感に共感が集まるのでございます。

原作では・・・ただ置いて行かれるのですが
「寝取られた感じ」を強調するのが
今回の趣向のようでございます。

帝国の美少年たちに
女子の皆さんが翻弄される世相を反映しているのかもしれません。

お茶の間は最初から
「彼」が通りすがりの未来人と知っているのに
芳山くんは気がついていない。

第3回がドリフターズのお子様コント的展開なので
脚本家は「シムラウシロ病」なのだと推察いたしました。[

投稿: キッド | 2016年7月24日 (日) 22時08分

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