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2016年7月30日 (土)

毎度おなじみの横溝正史風でございます(向井理)ゴジラかよ(木村文乃)牛蒡は鈍器とは言えません(臼田あさ美)

増毛と書いて「ましけ」と読む。

北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線には増毛駅が実在する。

2016年12月には廃駅となるってよ。

快速列車「ましけ」もあったのにな。

しかし・・・このドラマに登場する毛増(けまし)村はフィクションである。

一部の毛髪に不自由な人にはありがたい「地名」だよね。

毛髪に不自由なことが・・・障害の場合があるから気をつけたい。

「坊さん転んでケガなくてよかったね」とも言えない御時勢かっ。

今や、世界は「けなしワールド」である。

「けなしてけなしてけなしまくる可哀想な人たちの支配する世界」だ。

面と向ってけなすと刺されるおそれがあるので陰口をたたきまくるのである

そういう人たちの口を×で封じるわけにもいかないからな。

それでも人は生きていくのだ。

「厚化粧の大年増」や「棺桶に片足つっこんでるプレイボーイ」や「名前を間違えられても愛想笑いの小心者」が醜い争いを繰り広げる大都会で・・・かわいいおバカな人たちを見ることがオアシスのひとときである。

結局、けなすのか・・・いいえ、おちょくっているのです。

愛ですよ・・・愛。

で、『神の舌を持つ男・第4回』(TBSテレビ20160729PM10~)原案・堤幸彦、脚本・櫻井武晴、演出・堤幸彦を見た。認知症の老母が退院するので理学療法士から「お世話」についてのレクチャーを受ける。脳腫瘍から回復した老父が「教え」を受けるのである。起き上がれなくなった老母を抱き起そうとして絶叫されたことが軽いトラウマになって吐き気がする。それでも人は生きていくのである。「金田一少年」という「関係」があるのかないのかわからないものから・・・ドラマ「トリック」まで・・・「横溝正史ミステリ」のパロディーのパイオニアによる演出である。パロディーがすでに古典となっており・・・「ハイ 」などでも別スタッフがやっていた。「斬新」が「ありふれた手法」になってしまうのは世の常なのである。だけど・・・楽しいのでいいじゃないか。頭のおかしな犯罪者の口にする「ヒトラー」という記号に安易に飛びつく報道番組より・・・ずっと良心的である。

天空温泉ホテル「まんげつ伊豆」の支配人(東根作寿英))が口にした「毛増村には行かない方がいい・・・いまは・・・はなしの時期だから・・・」という警告を無視し・・・かって栄えたという毛増村温泉郷へと向う・・・伝説の三助・朝永平助(火野正平)の孫である人間成分分析器・朝永蘭丸(向井理)、古物の行商人・甕棺墓光(木村文乃)、そして宮沢賢治の心象スケッチを諳んじる宮沢寛治(佐藤二朗)のトリオ・・・。

毛増村では・・・昭和十年(1935年)・・・女房が浮気したと妄想した男が・・・村中の男衆を惨殺するという猟奇的な事件が起こっていたが・・・すでに八十年以上の歳月が過ぎ去り・・・忌まわしい記憶も忘れさられているらしい・・・。

またしても現実とリンクしそうなきわどい展開である。

もう・・・そういうことに創作者がビクビクしない虚構制度が成立してもらいたいものだな。

桜の咲き乱れる山間部を進むオンボロ車。

隙あらば蘭丸にキスしようとする甕棺墓くんである。

しかし・・・途中で・・・蘭丸の追う温泉芸者ミヤビ(広末涼子)とすれ違うのだった。

あわてて車から降りて愛しい女を追いかける蘭丸。

だが・・・突然、春の嵐が襲い・・・落雷による土砂崩れが発生する。

ミヤビと蘭丸の邂逅を妨げる道路の寸断。

通りすがりの町子(臼田あさ美)も土砂崩れに巻き込まれそうになるが・・・寛治(佐藤二朗)が間一髪で助けるのだった。

「ゴジラにも勝らないとも劣る特撮です」

勝負するところが違うぞ。

ミヤビに追いつけない理由のためだけの土砂崩れが笑いのポイントなのにいろいろと散漫なんだよな。

三回くらい土砂崩れの連続でもしないとな。

そして・・・土砂崩れの現場からは・・・無数の白骨が散乱する。

髑髏を手にした甕棺墓くんは卒倒するのだった。

「これは五十年前に絶滅したケマシフサモ・・・」

土砂の成分から・・・年代測定をする蘭丸だった。

つまり・・・白骨死体は・・・五十年以上前から・・・埋もれていたということだ。

お約束のガス欠となった甕棺墓の営業車を乗り捨て、町子の案内で・・・毛増村に入るトリオ。

落雷の多い季節なので・・・刃物の使用が禁じられた「刃無の時期」・・・村の刃物はすべて「雷神の祠」に封印されてしまい、刃物を一切使えない村人たちは野菜から肉まですべてをちぎって食材にするため・・・村は「ちぎりの里」と化していた。

すでに・・・温泉郷としては廃れ・・・村の温泉宿は・・・「波外ノ湯」一軒となっている。

経営者は村長の赤池慎太郎(きたろう)で・・・温泉女将は慎太郎の妻・栄子(真飛聖)だった。

仲居は不気味な白塗りの双子の老婆(松金よね子・田岡美也子)である。

例によって「伝説の三助の孫」で無賃宿泊にチャレンジするトリオ。

寛治が命の恩人となった町子と・・・村長の息子である辰也(柄本時生)の口添えで一夜の宿の確保に成功するトリオだった。

すでに・・・土砂崩れにより陸の孤島となった毛増村・・・。

村の駐在警官・木村常吉(野添義弘)が状況を村長に報告しにやってくる。

蘭丸は「白骨遺体」について質問するが・・・村長も駐在も・・・「白骨」の存在を認めようとはしないのだった。

そこへ・・・町子の腹違いの妹で・・・精神の発達に少し問題がある都(徳永えり)が現れ・・・毛増村に伝わる「毛鞠唄」を歌い出すのだった。

人がいっぱい死ぬけーのー

男ばっかり死ぬけーのー

顔色を変える村人たち・・・。

「お家に帰りましょう・・・ドンキホーテで牛蒡を買ってきたから・・・お腹すいたでしょう・・・」

「わ~い・・・ゴボウじゃああああ」

「悪魔の手毬唄か」

「不気味な老婆も登場するしな」

「それよりも梅ちゃん先生の匂いが・・・」

「三姉妹といえば獄門島」

「犬神家の一族もな」

「猟奇的な殺人といえば八つ墓村もな」

陸の孤島となった毛増村。

何故か・・・白骨遺体のことに口を噤む村人たち・・・。

携帯電話の電波が届かず・・・宿の電話のコードは切られ・・・通報もできない。

結局、名物「ちぎり飯」を食べ・・・就寝するトリオだった。

そして・・・翌朝・・・仲居の老婆もトリオになっていた。

階段ですれ違った辰也はなぜか・・・ドライバーを落す。

乗り捨てた営業車の中の骨董品が気になる甕棺墓くん。

「豊臣秀吉の刀狩り由来の日本刀は値打ちものなのよ」

しかし・・・女将が事件を知らせる。

村の駐在・木村が死体となって発見されたのだ。しかも胸に日本刀が刺さっていたと言う。

現場に駆け付けた・・・トリオの前に・・・「雷神の祠」を管理する「雷神寺」の住職・神村精進(石橋蓮司)が現れる。

神村は・・・病弱な長女の里子(松岡恵望子)、町子、都の父親だった。

三人の母親は全員別人で・・・神村はバツサンなのだ。

「お前たちが・・・刃物を持ちこんだせいで・・・この村は呪われた・・たたりじゃ」

血相を変える村長。

「たたりなどはない」

たたりをめぐり対立する住職と村長。

そこへ・・・都が髑髏を転がし見事なドリブルを披露しながら登場。

村長はあわてて髑髏を秘匿し、住職は都を連れ去るのだった。

何か・・・恐ろしい事件が始った気配に・・・二時間サスペンスドラママニアの女・・・略してニサスの女・・・甕棺墓くんの血が騒ぐのである。

「現場保存が第一よ・・・そして・・・私の刀を返しなさい」

「矛盾してお~る」

しかし・・・例によって蘭丸は赤の他人の死に慟哭を惜しまない・・・。

村長は蘭丸トリオを村から追い出したいが・・・陸の孤島状態からの復旧は進捗しない。

暇な甕棺墓くんはライトブルーもしくはモスグリーンのカーディガンを着てピンクのカーディガンの町子と張り合いつつ、女将と唯一の宿泊客(多田木亮佑)との密会現場を目撃してニサス魂を鼓舞する。

蘭丸は病弱な里子のために癒しの三助技を披露するのだった。

ゲスト女優が次々と脱ぐ企画だったのだろうなあ。

名のある女優は浴槽に入浴はOKでも三助に背中を流されるのはNGなんだろうなあ。

そんなの最初から分かっていただろうに。

邪な色欲にスタッフの目が眩んだんだなあ。

七瀬の浴槽詐欺の呪いかもなあ。

何故か、一同が会するお食事部屋で・・・宿泊客が苦しみだし、変死する。

「もしかすると毒殺かもしれない」とつぶやく蘭丸に反応して・・・宿泊客の部屋から服用している薬を勝手に持ち出す甕棺墓くん。

「これは・・・心臓病の薬・・・」

「お医者様は・・・薬を服用すれば旅行に差し支えないと・・・」

被害者の妻(村岡希美)は茫然自失のまま答えるのだった。

「救急車はやはり無理でした。ドクターヘリのことは聞かないでください。ふもとの藪クリニックの藪先生が無理をして来てくれるかもしれませんが・・・」

「藪クリニックの藪先生・・・」

「たたりじゃ・・・」

いつのまにか波外ノ湯を囲む村人たち。

「すべて・・・刃物を持ちこんだお前たちのせいだ・・・もっともっと人が死ぬぞ!」

住職が叫ぶ。

「たたりなどない!」

村長が叫ぶ。

キノコを握り目の下にクマを作ったマタンゴ怪人化寸前のような村人たち。

そこで仲居の老婆が提案する。

「この村には牢小屋があります」

「ろうごや~」と歌い出す宝塚女優風の女将。

「牢小屋に入った方が・・・安全かもしれない」と言って村長はトリオを「牢小屋」に監禁するのだった。

牢小屋に弁当を届けに来る四人に増殖した仲居の老婆たち。

仲居が「ミヤビ」について語りだすお約束。

「ミヤビの男は・・・この村にいた」

「え」

「ミヤビは・・・あの客の部屋に忍びこんで・・・薬の袋をあらためていた」

「ええっ」

「それじゃあ・・・ミヤビは殺人芸者・・・」と甕棺墓くんの推理が冴えまくる。

「そんな・・・」とショックを受ける蘭丸。

そこへ・・・町子がやってくる。

「皆さん・・・逃げてください・・・その小屋は皆さんが力を合わせれば壁を壊すことができるほど老朽化しています」

「そりゃ」と甕棺墓くんは一撃で壁を突き破る。

甕棺墓くんは今回、拳法の達人風である。

くのいちのような動きをみせる老婆たちとの肉弾戦に突入する。

町子の手引きで洞穴に身を潜めるトリオ・・・。

明かされる・・・蘭丸と寛治の出会い・・・。

伝説の三助・朝永平助の通夜の席・・・空腹のために料理目当てでもぐりこんだ寛治は・・・香典泥棒として疑われる。

「通夜なら・・・喪服を着ていなくても怪しまれないわよね」と甕棺墓くん。

「経験あるみたいだな」と寛治。

蘭丸は香典袋に残された成分と寛治の皮膚の成分が一致しないことを味わい、寛治の無実を主張したのである。

「さすがは・・・蘭丸くんは天才ね」

「僕が・・・天才」

変な成分を研究して研究員に「ありま~す」と言わせるためだけに登場する蘭丸の父親・朝永竜助(宅麻伸)には・・・否定された言葉である。

「お前は・・・天才ではなかった」と父は蘭丸をけなしたのだった。

一方・・・町子によからぬ気持ちを抱き始めた寛治である。

「そろそろ・・・みんながあんなに騒ぐ理由を教えてくれませんか」と寛治の気分を無視する蘭丸。

「わかりました・・・それは・・・来週お話します」

「え・・・つづくなの」と驚嘆する純朴なお茶の間の皆さん・・・。

ミステリ要素を膨らませつつ・・・小ネタ満載すれば前後篇にならざるをえない。

豪華ゲストと製作費の兼ね合いもあるしな。

ドラマ「トリック」と同じ展開である。

「ニサスマニア」はそのいいわけにすぎないのだ。

まあ・・・甕棺墓くんがなににつけてもかわいいからいいんだけどねえ。

関連するキッドのブログ→第3話のレビュー

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