モウドクフキヤガエル殺人バスツアー(向井理)ホームズちゃん(木村文乃)ガイドイエロー(片瀬那奈)被害者になるわ(上野なつひ)挙動不審の男(細田善彦)草津一ツ前温泉で入浴!ワケあり同級生(高樹マリア)我が儘BODY(佐藤二朗)
いろいろとふざけていて楽しいドラマなのだが・・・。
「神の舌を持つ男」*6.4%↘*6.2%↘*5.7%↘*5.3%→*5.3%↘*3.8%・・・である。
大丈夫だ・・・まだ四百万人くらいの人が見ているぞと・・・そっと肩を抱いてあげたい気分である。
来週は・・・五輪ライブも終わってるしなあ。
六百万人くらいには見てもらいたいよね。
まじめで素晴らしいドラマがあってもいいが・・・くだらなくておかしなドラマもあっていい。
「貧しい地域出身のあなたが・・・金メダルを獲得することは貧しい地域の子供たちに夢を与えますね」と極めて失礼なインタビューをするインタビュアーがいてもいいように。
ライブにはライブの・・・ドラマにはドラマの面白さがあるのだから。
で、『神の舌を持つ男・第7回』(TBSテレビ20160819PM10~)原案・堤幸彦、脚本・櫻井武晴、演出・加藤新を見た。丹沢大山温泉(フィクション)で温泉芸者ミヤビ(広末涼子)の電話番号を入手した伝説の三助・朝永平助(火野正平)の孫である人間成分分析器・朝永蘭丸(向井理)だったが・・・ミヤビに電話を切られてしまう。ニサスマニア(二時間サスペンスドラマ愛好家)の古物の行商人・甕棺墓光(木村文乃)が通話を再生、そして宮沢賢治の心象スケッチを諳んじる宮沢寛治(佐藤二朗)は「草津温泉鉄道(フィクション)の草津一ツ前駅(フィクション)」という手掛かりを得る。
温泉探偵トリオは・・・草津温泉(群馬県)へと向うのだった。
しかし・・・例によってガス欠となる甕棺墓くんのポンコツ車。
目の前には湯けむりツアー中の観光バスが停車していた。
車酔いのためにツアー客の一人で・・・大手運送会社の社長夫人・金級真琴(上野なつひ)がバスガイド・沢村さくら(片瀬那奈)に介抱されていたのである。
温泉探偵トリオは・・・例によって「伝説の三助の孫によるサービス」をアピール。
ちゃっかり・・・バスツアーへの参加を認められる。
しかし・・・直後・・・苦しみ出した金級(かねしな)夫人は・・・口から泡を吹いて倒れる。
その時・・・蘭丸はギンゲロールやショウガオールなど生姜の成分を金級夫人の胸元から感知するのだった。
金級夫人はほぼ即死状態で・・・通報によってかけつけたベテラン刑事の樋口(篠井英介)と若手刑事の若林(若葉竜也)は事情聴取を開始する。
毒殺の疑いから・・・金級夫人に「超強力微炭酸水」を勧めたバスガイドさくらが疑われる。
蘭丸は「超強力微炭酸水」のペットボトルを一舐めして「無毒」を主張するが・・・刑事たちは鑑識の結果が出るまで・・・ツアーを中止するように要請する。
しかし・・・「旅の思い出を殺人で終わらせるわけにはいかない」と反発するパスガイドさくら・・・。
刑事たちも同乗し・・・バスはツアーを強行するのだった。
そして・・・バスツアー殺人事件に・・・ニサスマニアの甕棺墓くんの血が騒ぐのである。
「被害者はいつ・・・毒を飲んだのかしら」
バスは宿泊先の利央出邪寧楼に向っていたが・・・昼食のために高崎でバイキング料理を食べていたらしい。
しかし・・・乗り物酔いをしていた金級夫人はほとんど食べなかったと友人たちは証言する。
金級夫人は同級生の長谷部樹奈(松岡依都美)と鎌田礼子(高樹マリア)と同行していた。
金級夫人をツアーに誘ったのは樹奈で・・・礼子は反対していたらしい。
あややに似ている礼子は高校時代、男性に人気があってちやほやされていたがゆえに・・・社長夫人となった金級まことが経済的に優位に立ったことを快く思わなかったのである。
「つまり・・・あなたには動機がある」
「そんな・・・」
蒼ざめる礼子だった。
一行は・・・足湯が楽しめる西ノ河原公園で休憩する。
しかし・・・甕棺墓くんは長谷部樹奈が金級夫人に借金していたことを小耳にはさむのだった。
「つまり・・・あなたには動機がある」
「そんな・・・」
蒼ざめる樹奈だった。
しかし・・・バスガイドさくらが割り込む。
「怪しいのは・・・あの男よ」
さくらが指さすのはフリーライター・見城ゆたか(和田聰宏)だった。
「彼は・・・ツアーにギリギリで参加して来た・・・しかも一人で」
「それは・・・怪しいわね」
甕棺墓くんは同意する。
「何故だ」と疑問を呈する寛治。
「ニサスの定番だからよ・・・ラジオ・テレビ番組欄略してラ・テ欄的に」
「ラ・テ欄的な出演者で言えば・・・ゲスト・スターが一番怪しいのでは」
「バスガイドは除外よね・・・探偵役だから」
口を揃える甕棺墓くんとさくら・・・バスガイドさくらもニサスマニアだったのだ。
「しかし・・・それだけで犯人扱いするのはどうかと」
「疑えるものなら家族でも疑えと言うでしょう」とさくら。
「誰の言葉ですか」
「おそらく金八先生よ」
「金八先生は絶対言わんぞ」
こうして・・・ダブルニサスマニアの対決が始るのだった。
そして・・・一組のカップルが捜査線上に浮上する。
大場陸(細田善彦)が「地元で死ぬなんて」と金級夫人を知っていたかのような言葉を漏らすのだった。
「ラ・テ欄的にもお前が犯人だ」
指摘されてあからさまに動揺する大場・・・。
「ツアー中に彼女から・・・聞いたんですよ」
「え・・・あの人と話なんかしてないでしょう」
大場の恋人の尾木亜香里(今泉彩良)が問い質す。
「つまり・・・被害者を以前から知っていたとしたら・・・あなたにも動機がある」
「動機って・・・」
蒼ざめる大場・・・。
「となると・・・あなたにも動機がある」
「え・・・」
蒼ざめる亜香里・・・。
蘭丸は亜香里から・・・ジャスミンの香りを嗅ぐ。
次々と不審者が現れるのだった。
まるでミステリみたいだ・・・ミステリだぞ。
殺人方法にもトリックがあるようなので本格ミステリと言えるぞ。
おいおい・・・神の舌のくせにかよ・・・である。
ここまでの容疑者候補。
被害者を妬んでいた同級生の礼子。
被害者から借金をしていた同級生の樹奈。
被害者を以前から知っていた風の大場。
その恋人の亜香里。
そして・・・怪しいフリーライター。
検死の結果が出るまで草津一ツ前警察署の管轄下に入ることになったツアー。
宿泊所が利央出邪寧楼から草津スカイランドホテルに変更になる。
「え~・・・そこには部屋風呂あるの~」と亜香里。
「展望風呂があります」
「そんなのいや~・・・彼と二人で入りたい~」
「うるさい・・・早朝貸し切り風呂があると説明しろよ」とフリーライター。
「あら・・・くわしいですね」
「まるで・・・以前にも宿泊したことがあるみたい」
ニサスマニアの二人の目がキラリと光るのだった。
一刻も早く草津一ツ前に向いたい蘭丸だったが・・・三助サービスが待っているのだった。
険悪になっていた同級生コンビはサービス要員として癒されるのだった。
久しぶりに朝永平助の回想シーンも挿入されるのだった。
トウチャコファンのためにも入れとかないとな。
下がるよね。
むしろ・・・全編平助でもいいくらいだ・・・どんだけ好きなんだよ。
翌朝・・・ミルキーホームズ的なコスプレとなった甕棺墓くん。
ホテルに被害者の父親がやってきて・・・事件を表沙汰にしたくないと言い出す。
どうやら・・・娘が社長夫人になったために・・・金級家から経済援助を受けているらしい。
何故か・・・被害者の父親を知っている風な大場・・・。
そして・・・姿を隠す運転手の芦田学(阪田マサノブ)・・・。
「アシダマナ・・ブだよ」かっ。
昼食はお食事処「さくら亭」で上州牛のすきやき御前である。
「なにか・・・キノコがはいってますね」と成分を分析する蘭丸。
「ブナシメジの粉末だよ」とフリーライター。
「よくご存じですね」
「舌には自信があります」
「嘘よ・・・蘭丸くんの化け物のような舌でも・・・ブナシメジまでは特定できなかった・・・あなたこの店も取材したことがあるんでしょう」と甕棺墓くん。
「・・・僕を疑うなら運転手さんを疑うべきでしょう」
「え」
「彼には・・・金級夫人の義理の父親に・・・解雇された過去がある」
大手運送会社の先代経営者の写真を見せるフリーライター。
「これは・・・」
「社長室でパターをする社長は犯人じゃないけど悪人」
「ニサスの掟ね」
芦田学は配送トラックの運転手をしている時に・・・先代社長に暴言を吐き・・・解雇されていたのだった。
「つまり・・・動機があるのね」
「そんなことで・・・義理の娘を殺したりしませんよ」
バスドライバーは容疑を否定した。
そして・・・被害者の体内から毒物が検出され・・・事件性は高まるのだった。
「服毒自殺の可能性もありますが」と寛治。
しかし・・・同級生の二人は「彼女は幸せの絶頂なので自殺なんてしない」と声を揃える。
検出された薬物は・・・心臓発作を引き起こすバトラコトキシン、麻痺などを引き起こす神経毒性を持つプミリオトキシン神経伝達物質やホルモンなどの働きを阻害するヒストリオニコトキシン・・・いずれもヤドクガエル科フキヤガエル属モウドクフキヤガエル(猛毒吹矢蛙)由来の毒物である。
モウドクフキヤガエルは実在する生物である。
「凄い毒なの」
「微量に触っただけで死にます」
「そんなもの飲んだら即死だな・・・」
そしてニサスマニアの二人は・・・ツアー客たちに・・・被害者の葬儀への参列を求めるのだった。
地元の人間とツアー客の接点を探るという目的で牛乳を飲み続ける刑事たちも説得されるのだった。
被害者の葬儀で・・・被害者の母校の教師に呼びかけられるフリーライター。
「あら・・・あなた・・・確か取材に来られた方・・・」
フリーライターは被害者の母校を訪問して・・・被害者を調査していたことが発覚する。
バスは草津には珍しい海岸線を走る。
群馬県に海はありません。
「崖よ」
心ときめく甕棺墓くんだった。
刑事たちに事情聴取を受けることになったフリーライター。
しかし・・・ドライブインのトイレから脱走である。
「真琴って女のことで話があるの」
カップルの女は男に言った。
「礼子・・・真琴のことで話があるの」
同級生の女は女に言った。
謎めいた・・・二組・・・。
ニサスマニアとして崖を目指す甕棺墓くんは道に迷う。
そこでトリオはミヤビと遭遇する。
「ミヤビさん・・・」
だが・・・逃げ出すミヤビだった。
追いかける蘭丸。
そこで・・・悲鳴が上がる。
思わず方向を変え甕棺墓くんと寛治は悲鳴の聞こえた場所へ・・・。
崖の下海岸・・・。
そこで・・・フリーライターが変わり果てた姿になっていた。
第一発見者は・・・亜香里。
甕棺墓くんと寛治・・・礼子と樹奈・・・そして大場が死体を見下ろす。
人数合わせのツアー客が歌うバスに戻って来た運転手は白い手袋を装着するのだった。
サスペンスドラマみたいだな・・・サスペンスだっ。
つづく・・・だけどな。
ニサスだからな・・・。
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