そして、誰もいなくなった(藤原竜也)彼の帰りを待つ女(二階堂ふみ)
月曜日の谷間である。
谷間だらけだな・・・五輪の夏にはよくあることだ。
・・・う、撃たないで・・・の人じゃないか。
名作「ドラゴン桜」(2005年)から十一年・・・裏切られ続けてきたが・・・今回、面白いぞ。
主人公が東大に入れなかった人・・・という設定がよかったんじゃないか。
つまり・・・裏・ドラゴン桜の要素があるんだよな。
まあ・・・ヒロインが二階堂ふみだしな。
長い・・・ふみ不足の時代のオアシスだ・・・毎週、ゴチで見てるだろう。
それは・・・別腹だから・・・。
で、『そして、誰もいなくなった・第1回~6回』(日本テレビ201607172230~)脚本・秦建日子、演出・佐藤東弥(他)を見た。ある日、突然、自分が自分でなくなることの恐怖は・・・「記憶喪失」という古典的題材である・・・逆に世界から「自分の記憶が失われる」ことは浦島太郎だ。そのバリエーションとして「無実の罪」の「逃亡者」というものがある。この物語は・・・「パーソナルナンバー」という制度の存在を利用して・・・突然「名無し」にされた男のアドベンチャーである。それは・・・ちょっとした人為的なミスでも起こりうる時代になっているが・・・ここでは「黒幕」がいるらしい。「黒幕」の正体は気がかりだが・・・その目的は「世界」を孤独に追い込むことらしいので・・・ものすごく「孤独」を感じている誰かなのだろう・・・。
主人公は・・・黒幕の陰謀に・・・すべてを奪われた上で・・・テロリスト・グループに編入されるのだった。すべてを奪われたと主人公が納得した上で・・・そもそも・・・最初から何も持っていなかったのだと言う心理状態に誘導され・・・ついにテロリストとなったのが第六話である。
ここからは・・・陰謀に追いつめられた主人公が陰謀を開始するのである。
登場人物たちは・・・全員怪しいが・・・なかなか正体を見せない。
大手コンピュータシステム会社「株式会社L.E.D」のシステム開発研究員・藤堂新一(藤原竜也)はある日、突然、パーソナルナンバーを奪われる。
もう一人の藤堂新一(遠藤要)が現れ・・・婦女暴行事件を起こし逮捕されてしまったのである。
しかし・・・パーソナルナンバー上は・・・実は川野瀬猛である彼こそが・・・藤堂新一なのである。
クレジットカードから・・・会社におけるアクセスコードまでを書き換えられ・・・藤堂新一は職を失い無一文になってしまう。
新一には倉元早苗(二階堂ふみ)という婚約者がいる。
二年前・・・早苗は・・・新一の部下である五木啓太(志尊淳)と交際していたのだが・・・新一と知りあい・・・乗り換えた過去があった。
復縁を迫る啓太とのやりとりを目撃した新一は・・・疑心暗鬼に陥る。
妊娠中の早苗の胎児の父親が本当に自分なのか懐疑する新一。
そんな・・・新一に救いの手を差し伸べる大学時代の恋人・・・長崎はるか(ミムラ)・・・。
しかし・・・はるかには裏の顔があった。
新潟の大学で・・・新一に大学院への道を譲ったはるかは・・・ブラック企業に就職してしまい転落の人生を送っていたのだった。
新一は結局、大学院には進学せず・・・「L.E.D」に就職する。
そして・・・はるかは・・・新一に尽くした新一に捨てられたという思いを強くする。
そういう状況を知った新一は「陰謀」について激しく問いつめるが・・・「どうして早苗さんなの・・・どうして私じゃないの」と言い残して投身自殺を遂げてしまう。
大学時代から・・・はるかを慕い・・・新一を憎んでいた友人の一人・・・斉藤博史(今野浩喜)は逆上し・・・新一をナイフで刺そうとするが・・・揉み合い途中の階段から転落の果てにナイフが胸に刺さって死亡してしまう。
「俺が・・・殺人犯になってしまった・・・」
新一は深い絶望に襲われる。
新一の親友である総務省のキャリア官僚・小山内保(玉山鉄二)は窮地に陥った新一を救済しようとするが・・・新一の使用したグラスを回収したりと挙動不審である・・・まあ・・・単なる同性愛者なのかもしれんがな・・・消息不明となった新一を・・・早苗と協力して捜そうと動き始める小山内・・・。
新一の身を純粋に案じているように見える・・・母親の万紀子(黒木瞳)だったが・・・実は・・・新一は父親の連れ子であり・・・義理の母親だった。
そして・・・彼女のデスクには「ボイス・チェンジャー」が隠されていた。
新一が開発していたシステムは「Miss.Eras(ミス・イレイズ)」と呼ばれるインターネット上に拡散した情報を自在に改変できるスーパー・プログラムだった。
国家機関が関与するプログラムであるために・・・公安警察の鬼塚刑事(神保悟志)にマークされていた新一だったが・・・「陰謀」の主は国家側にはいない模様である。
新一の上司である田嶋課長(ヒロミ)はドサクサにまぎれて・・・二億円横領の罪を新一になすりつける。
やがて・・・行きつけのバー「KING」のバーテンダー日下瑛治(伊野尾慧)に救われた新一は・・・瑛治もまたパーソナルナンバーを持たない人間だと知る。
やがて・・・同様にパーソナル・ナンバーを持たない君家砂央里(桜井日奈子)や「ガキの使い」を名乗る馬場(小市慢太郎)と奇妙な連帯感を持った新一は・・・黒幕に脅迫されて・・・世界を孤独にするための七つの罪を犯すように命じられるのである。
それは・・・世界から疎外されたと思うようになった新一にとって・・・復讐心にも似た感情を抱かせる。
新一の行方を捜す啓太は・・・母親に贈られた「新一のウイルス」を入手し・・・封印されたプログラムの解読に着手するが・・・それは新一の仕掛けた罠だった。
「L.E.D」のコンピューター・システムは暴走し・・・新一の支配下に入る。
新一の行方不明に啓太が関与していると察した小山内は啓太を尾行するが・・・待ち伏せていた馬場に拉致されてしまう。
偽の「新一」の弁護士であった西条信司(鶴見辰吾)は拉致現場を目撃し、警察に通報。
警察車両に追われた馬場は・・・小山内を車のトランクに封じ込めたまま・・・海へダイブする。
ああ・・・やはり・・・裏・ドラゴン桜なんだな。
天才だった・・・新一はセンター試験の日に熱を出し、東大に行けなかった男なのである。
ちなみに・・・秀才の啓太は東大卒なのである。
西条弁護士は桜木(阿部寛)で・・・。
車で海に飛び込んだ馬場は・・・真々子先生(長谷川京子)なのだ。・・・おいおい。
万紀子を担当する介護ヘルパーの西野弥生(おのののか)は川野瀬猛の父に出会った日から消息不明となる。
早苗は・・・万紀子の捨てたボイス・チェンジャーを発見する。
「あああああ・・・ワタシハサナエエエエエ」
かわいいぞ、早苗、かわいいぞ・・・である。
そして・・・新一の世界を孤独に追いやるテロ行為が開始される。
はたして・・・黒幕は誰なのか・・・。
登場人物・・・全員が疑わしいまま・・・終盤戦に突入である。
それが・・・未登場の人間でないことを祈るばかりだ・・・。
まあ・・・今のところは義母だけどな。
大どんでん返しが好きだからなあ・・・う、撃たないで~。
まあ・・・谷間予定未定の「侠飯~おとこめし~」とか「仰げば尊し」の涙の編集残業ご苦労さんのそして一人だけいなくなった事件が発生しているわけだが・・・。
これは関係なくてラッキーだったな。
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