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2016年10月13日 (木)

呪った相手が溺死する女を追い詰めた私(水谷豊)帰ってきた男(反町隆史)忌々しい女(仲間由紀恵)

東京一部大停電である。

東京も老化が進んでいるのだなあ。

金がいくらあっても足りないフクシマのアレもあるしな。

そもそも・・・そんなところで五輪やって大丈夫かという話だよな。

それでも・・・遠慮したら負けだ・・・というスポーツマンシップで言うべきことを言う人もいる。

ブラジルでも出来たから日本でもできるだろうとは思うが・・・結果として火の車になるかもね。

まあ・・・それはそれで面白いという考え方もある。

国際結婚が国家に対する反逆ではないという前提で・・・世界が一家になれたらいいよね。

父親不在なので・・・マリアはきっと二重国籍じゃないんだよね。

で、『相棒・season15・第1回』(テレビ朝日20161012PM8~)脚本・輿水泰弘、演出・橋本一を見た。「相棒」の初回スペシャルがあると・・・本格的な秋の訪れを感じるわけである。今年は台風が関東を何度も直撃して・・・屋上庭園の盆栽の出し入れが本当に面倒だった。もう勘弁してもらいたいものだ・・・私事すぎるだろう!・・・キッドは悪魔なので基本的に若者が好きである。しかし・・・スターというものはいつしかベテランになっていく。むしろ・・・本当のスターと言えるのはベテランだと言えるかもしれない。ベテランになってしまったスターをどう使うかも・・・ドラマの作り手にとっては重要な問題だ。円熟した存在感と・・・フレッシュでない感じの対立があるものな。朝ドラマでいえば「あまちゃん」の海女三代みんなが主役方式という凄い手があったわけだが、「あさが来た」で波瑠と宮崎あおいというニューフェイスとベテラン両方使っちゃいました・・・もその手の内なんだな。

今回は・・・不動の熱中教師に・・・グレートややんくみが「花の里」に勢揃いするという・・・主演・俳優・女優の乱打戦が展開するわけである。

一方で・・・警視庁警察学校教官になってしまったので・・・鑑識課に米沢守(六角精児)が不在という「相棒ワールド」の変貌もある。

一部お茶の間にとって米沢のいない相棒なんて・・・もはや相棒ではない・・・という感慨も生じているだろう。

だが・・・そういうお茶の間の反応とは関係なく・・・特命係の杉下右京(水谷豊)は自己中心的な正義に基づく自己中心的な捜査を自己中心的に展開していくのだった。

ある意味、右京以外は全部悪という論理なので・・・ダークカイトという相棒が犯罪者という禁じ手までやってしまったので・・・軌道修正が困難になってしまったのだが・・・今回は・・・ベテランの小物である浅利陽介が・・・あらかじめ・・・杉下右京に復讐するために警察官となったというレギュラーの座を確保している。

まあ・・・革命するなら・・・闘士が全員、自衛隊に入隊すればいいというのは大前提だからな。

結局、同志諸君はそこまで本気ではなかったわけだがね。

・・・何の話だよ。

昔の話。

時々・・・そういう流れが醸しだされるこの物語だからな。

法務省のキャリア官僚という地位を投げ捨て・・・警察官となった冠城亘巡査(反町隆史)は・・・刑事部の嫌がらせによって・・・総務部広報課に配置される。

課長はロシア人スパイ・ヤロポロク・アレンスキーの愛人として娘・マリアを秘密裡に出産したシングル・マザー・社美彌子(仲間由紀恵)である。

社は警察庁のキャリア官僚だが・・・現在は警視庁に出向中である。

ロシア人スパイとの関係から、公安調査庁から極秘裏にマークされている危険人物だ。

社に夕食に誘われた冠城は・・・食後に「花の里」に向い・・・右京は月本幸子(鈴木杏樹)との憩いの一時を邪魔されるのだった。

「私に捜査させないのは宝の持ち腐れ」と冠に直訴された警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)は・・・警視庁副総監の衣笠藤治警視監(大杉漣)に配置転換を持ちかけるが・・・甲斐に含むところのある衣笠は簡単には応じない。

衣笠は副総監として警視庁サイバーセキュリティー対策本部を発足していた。

そこには・・・警察嫌いの元公務員で・・・右京に意趣返しを目論む青木年男(浅利陽介)が配属されていた。

青木は・・・右京や冠城に親しげに接するが・・・帰宅すると二人の顔写真の目に画鋲を刺す男である。

もう・・・登場人物の人間関係を把握するだけで疲れる人は疲れるな。

捜一トリオから捜一コンビになって久しい伊丹刑事(川原和久)と芹沢刑事(山中崇史)は・・・冠城が昇進試験に合格して階級アップすることを密かに惧れている。

そんな二人の前に・・・「私は人を呪い殺しました」とネイリストの来栖初恵(小野ゆり子)が申し出る。

「呪詛で人を殺しても日本では殺人罪を犯した事になりません」

伊丹刑事は・・・迎えに来た初恵の同居人である梶原脩斗(辻本祐樹)に諭すのだった。

しかし・・・一連の出来事を青木が見ていた!

「オカルト」が趣味の右京は・・・青木から聞いた話に強い関心を示し・・・捜査を開始するのだった。

そして・・・初恵の勤務するネイルサロンで・・・右京は初めてのネイルケアにチャレンジした!

三件の事故死があった。

四日前に三鷹市のスポーツジムインストラクター・宮田太がジョギング中に倒れ用水路で溺死した。

四年前に神奈川県の三浦海岸で釣りをしていたブリーダーの津原が溺死した。

十三年前に青森県立奥羽高校の生徒であった吉村雅美が自転車で首刈峠から転落し川に水没して溺死した。

すべて・・・初恵が呪った結果だった。

吉村雅美は当時十六歳の初恵に対しもてない僻みから執拗ないじめ行為を続けていた。

つまり・・・初恵は現在、二十九歳である。

実年齢二十七歳の小野ゆり子は回想シーンでなんちゃって女子高校生にも対応します。

ブリーダーの津原は・・・無理な交配を続け脆弱なペットを販売していた。

津原から購入した初恵の愛犬も短命だった。

インストラクターの宮田は初恵に対して性的暴行をした上、弁護士を通じて訴えないように圧力をかけてきた。

だから・・・初恵が呪い殺したと言うのだ。

右京の訪問を知って・・・脩斗が面談を申し出る。

「あなたも・・・呪いの存在を信じているのですか」

「彼女の家系は・・・そういう血筋なのです」

脩斗は孤児で・・・幼い時に来栖家に引きとられ・・・初恵を姉と慕っていたのだった。

もはや・・・止まらない好奇心弾道弾となった右京は青森県を訪問する。

初恵の祖母・トヨ(山本陽子)は不思議な力を持つ呪術師だった。

「あなたも・・・人を呪殺なさったのですか」

「何人殺したか・・・数えられん」

「誰のせいでもねえ・・・天の裁きじゃよ」

「溺死の好きな神様なんですねえ」

もちろん・・・右京は・・・事故でも呪いでもなく・・・単なる殺人事件として処理を開始するのである。

捜査一課コンビは・・・右京と冠城とともに・・・唯一の手掛かりである最近死んだ宮田の部屋を訪問する。

「靴がイアン結びです」

「死体に靴を履かせたトリックですね」

「鑑識が入れば・・・何か出るかもしれません」

「しかし・・・何も出なければ誰が責任をとるんです」

「私がとります」

名乗りをあげた冠城だったが・・・巡査にとれる責任はあまりないのだった。

だが・・・不審を感じた伊丹刑事は同期の鑑識員に頼みこむのだった。

「何も出ないだと」

「指紋一つない・・・」

「しかし・・・大家がドアをあけたのに・・・」

「つまり・・・何者かが・・・証拠隠滅をはかったのだ」

それが・・・トヨの犯行であることは・・・大家の証言で明らかになる。

トヨは被害者の孫を装い・・・部屋に侵入していたのだった。

十三年前の事件でも・・・当時の捜査員・西村(鈴木正幸)が事件を隠蔽していたことが判明する。

姉のように慕っていた初恵のために脩斗のした犯行と知り・・・捜査員は目を瞑ったのである。

中学生であった脩斗には責任能力を問えなかった。

だが・・・第二、第三の事件は起こった。

溺死を装うための道具が・・・発見され・・・脩斗は犯行を自白する。

トヨは脩斗の連絡を受け・・・右京たちを監視し・・・証拠隠滅を行ったのだった。

だが・・・証拠隠滅のために・・・すべてを清掃したことが・・・仇となった。

右京はさらなる真相に迫り・・・それが初恵の犯行だったことを突き止める。

そして・・・第三の被害者の弁護人だった宮里弁護士(田窪一世)に初恵に暴言を吐くことを強要し・・・初恵の第四の犯行を誘引する。

もう・・・違法捜査とか・・・そういうレベルではないな。

この世界では右京は何をしても許されるのだ!

だが・・・宮里を殺害するために現れた初恵は・・・右京の追及をかわす。

「私・・・また・・・呪い殺してしまったのですね」

「いいえ・・・あなたは・・・その手で・・・人を殺したんですよ」

呪力により・・・初恵を二重人格化し・・・無垢の魂を守って来た祖母と幼馴染の努力は灰塵に帰した。

留置場で・・・己の犯した罪に向き合った初恵は・・・食器で頸動脈を切断し死へと逃避する。

留置場の鉄格子を思わず叩く右京だった。

その怒りは・・・罪を償わず自殺した初恵に向っていて・・・右京自身には向わないものと思われる。

一部お茶の間は・・・それはどうだろうと首を傾げるのだった。

法務事務次官の日下部(榎木孝明)はかっての部下である冠城に社課長の身辺調査を命じる。

マリアの存在を確認した冠城は社に取引を持ちかける。

「私はあなたの部下でない方がいい」

「なるほど・・・」

社は・・・甲斐峯秋に人事移動を依願する。

甲斐は確執のある衣笠副総監に頭を下げるのだった。

つかの間の優越感を味わった衣笠は・・・冠城の特命係への配置人事を発令するのだった。

こうして・・・特命係は・・・杉下警部と冠城巡査の相棒体制に戻ったのだった、。

社の身辺調査をしていた男は・・・何者かが山中に埋めた。

外交や公安の世界では・・・いつの間にか人がいなくなることは・・・よくあることなのだ。

関連するキッドのブログ→相棒・season14・最終回

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