美女と野獣とベルサイユでサバンナでパンを盗んで歌って踊って豹柄で(山田孝之)
今回はミュージカル風である。
ある意味で・・・世界で最も有名なネズミ関係に足を踏み入れており・・・もっとも危険な回だと言えるな。
なんだろう・・・ギリギリセーフなのか。
劇中歌・割田康彦なのでオリジナルということで押し切るつもりかっ。
まあ・・・そんなことを心配しても仕方ないな。
逆にレビューに気を使うことになるじゃないか。
まあ・・・妄想なので一々、気にしてもいられないわけだが。
内容的には・・・光と闇の攻防を・・・見事に謳いあげて・・・革命前夜の世界にシンクロしていたな。
ある意味でまもなく・・・世界同時革命が現実化する可能性があるのだな。
革命というのはある意味、一番兇悪な犯罪であり・・・成功すれば最も気高い正義になるという不気味なモンスターのようなものだから。
で、『勇者ヨシヒコと導かれし七人・第7回』(テレビ東京201611190018~)脚本・演出・福田雄一を見た。恒例の前座コーナー・・・前回の盗賊C(間宮祥太朗)については公式が修正されているよかったな・・・今回は南国方面にバカンスに出かける直前なのに戦闘を挑んできた盗賊D(やべきょうすけ)である・・・ウシジマくんと柄崎だが特にそれらしい楽屋オチはない・・・勇者ヨシヒコ(山田孝之)を除く仲間たち・・・戦士ダンジョー(宅麻伸)、魔法使いのメレブ(ムロツヨシ )、村の女ムラサキ(木南晴夏)は盗賊Dを気遣って「チェックインのために空港に向うこと」を推奨する。ヨシヒコは戦闘に突入するが・・・盗賊Dが持つ旅行ケースの攻撃に苦戦する。
「そのゴロゴロが邪魔なんじゃないか」とメレブ。
ヨシヒコは実際にダメージを食らうという痛い展開があって「置き引き対策のために手放さないのか・・・外国じゃないから大丈夫だ」と指摘する。
そこへ・・・盗賊の妻(澤真希)と子供(水野哲志)がやってくる。
「ロコモコ食べたい」という子供のおねだりで・・・戦闘を中断し、ハワイに向って出発する盗賊Dだった・・・。
「マカデミンアンナッツを・・・買ってきてね」と叫ぶヨシヒコ。
仏(佐藤二朗)が登場する。
今回の仏は・・・天界における報道機関による直撃取材直前だった。
「今回の玉人は・・・ミュジコの村で捜してください」
そこへ天界の報道陣が殺到。
「仏四号、不倫を認めるのですか」
「彼女とは正月に実家の近所で会っただけです」
「責任をとりますか」
「辞職します」
「どうするつもりですか」
「フラッシュの点滅にご注意ください」
「辞職ではなくて育児休暇です」
「議員か」
「ニューアルバムを」
「ミュージシャンか」
「アホの極みホトケです」
「いろいろ混ぜんな」
「まったく・・・浮気とかとんでもないな・・・もう離婚するしかないよな」とムラサキ。
なぜか・・・視線をそらすダンジョーだった。
ミュジコの村に到着した一同。
「こんな玉を知りませんか」と問いかけるが村人の反応は鈍い。
村人は何故か踊るように移動している。
「祭りが近いのかもしれないね」とメレブ。
しかし・・・何者かが一行を監視している。
「玉を捜しているだと・・・」
「魔王を倒すためだそうです」
「馬鹿な・・・この玉は村を守るためのもの・・・他人などに渡せるか」
「いかがします」
「ミュジコの世界に引き込むのだ」
「ラ・マンチャ」
「トゥモロー」
「エーデルワイス」
ヨシヒコ一行はパン屋の前で立ち止まる。
「たまには・・・パンを食べようか」
パン好きのムラサキはいそいそとパン屋へ・・・。
「こう見えて俺もトースト派だ」とダンジョン。
しかし・・・呪いをかけられたヨシヒコはフランスパンを掴むと走り出す。
「万引きだ」
「えええ」
唖然とするメレブたち。
ヨシヒコは村の警察に逮捕され投獄されてしまうのだった。
「なぜ・・・私はパンなど盗んでしまったのだ」
牢獄の外に警察官(浦井健治・・・「アオイホノオ」の矢野ケンタロー、「ニーチェ先生」の松駒先輩など福田作品の常連である)がやってくる。
「♪・・・万引きしたお前を~・・・マロエル司教がお呼びなのだ~」
(この人はなぜ・・・セリフにメロディーを・・・?)
マロエル司教(今拓哉・・・ミュージカル「レ・ミゼラブル」で共演した岩崎宏美の夫である)はヨシヒコを優しくもてなす。
「♪・・・空腹という悪魔が・・・あなたに万引きをさせた~」
(この人も歌うのか・・・?)
「♪・・・私は魔王を倒すため~旅を続けているのです~」
(私も歌うのか!)
「♪・・・なんと素晴らしいことだ~神があなたを祝福するでしょう~」
十九世紀・・・貧困に耐え切れず、パンを盗んだ罪で服役していたジャン・ヴァルジャンはミリエル司教に暖かく迎え入れる・・・しかし・・・ジャン・ヴァルジャンは銀食器を盗むのだった。
ヨシヒコもまたマロエル司教の銀の皿を盗んでしまう。
警察官が現れた!
「♪・・・情けをかけられたのに・・・銀の皿を盗むとは・・・恩を仇で返すのか~」
「♪ちがうのです・・・誰かが私に・・・魔法をかけているのです~」
「♪問答無用・・・お前は牢屋に逆戻り~」
警察官の迫力ある歌声に魅了されるヨシヒコだった。
宿屋では残された一行が相談中。
「ヨシヒコはバカだが万引きなどはしない」
「誰かの罠に決まっている」
「しかし・・・私は呪文を覚えたよ」
「役に立つのか」
「サバーハ・・・ムラサキ、何歳だっけ」
「レディーに年を聞くなんて」とダンジョー。
「18才だよ」
「嘘をつけ」とダンジョー。
「このように何か聞かれるとサバを読まずにはいられなくなる呪文です」
「・・・」
「ムラサキは何カップ?」
「Fカップだよ」
「サバを読むにも程があるだろう」
一夜あけて・・・手分けをしてヨシヒコの監禁場所を探す一行。
メレブとダンジョーの前には劇団四季のライオンキング風なハイエナが現れる。
続いて子供を追いかけてヌーの大群が暴走してくるのだった。
子供を助けようとしたダンジョーは失神する。
そこへ・・・呪術師のような年老いたマンドリルが現れる。
「この村から出ていけ・・・さもなくば死が待っている」
あわてて逃げ出すメレブだった。
何者かに襲われたムラサキは気がつくと宝塚歌劇団の「ベルサイユのばら」風の衣装に身を包んでいた。
「なんじゃこりゃ!」
「アンドラ・・・気がついたか」
「え・・・あなたは」
「私はオスケルに決まっているだろう」
「オスケル?」
オスケル(壮一帆)はムラサキの手をとって踊りだす。
「私と共に国王軍と戦ってくれ・・・祖国フランスのために」
「え・・・ここはミュジコの村でしょう」
「♪さあ共に戦おう・・・私にはお前が必要なのだ」
「なぜ・・・歌い踊るのです」
「♪これからもずっとそばにいてほしい」
「♪命がけで愛します~・・・なんでええええ!」
「♪愛・・・二人の愛はいつもバラのさだめに生れた~」
「♪愛それは甘く」
「♪愛それは強く」
「♪愛あればこそ~」
「♪めざせバスティーユ」
「♪薔薇のベルサイユ~」
コーラスメンバーには実姉の木南清香も従え・・・オスカルとアンドレのような二人は見事に歌い踊るのだった。
ムラサキ・・・ノリノリだな。
ムラサキの夢をすべて叶える体制なんだな。
一方、目覚めたダンジョーは村人からは変わり者と言われている美女(新妻聖子)と出会う。
そして・・・たちまち野獣のようなものに変身してしまうのだ。
「♪あなたはたくましい」
「♪わたしはたくましんだ~」
「♪わたしの心はうばわれた~」
「♪たちまち恋におちていく~」
「♪あなたの腕の中に~」
美女に魅了された野獣は魅惑のワインを勧められる。
「これは・・・凄く強い酒だ・・・」
酩酊する野獣と化したダンジョーだった。
「レ・ミゼラブル」ならエポニーヌでお馴染みの新妻聖子である。
ヨシヒコも、ムラサキも、ダンジョーもミュージカルのアクター&アクトレスと堂々と渡り合うのだった。
ミュージカル部分の物凄い練習が必要だったので途中経過は「ゲーム画面」と「アニメ」で処理され・・・なんとか赤のオーブを入手したヨシヒコ。
オーブによって玉人を召喚する。
現れたのは・・・レオパルドひとみ(大地真央)だった。
「魔王を倒すために・・・協力してください」
「魔王を倒す・・・馬鹿なことを言うな・・・その玉の力は・・・この村を守る芸術の女神ミューズの宿りしもの・・・貸し出すことなど出来ぬ」
ヨシヒコたちの背後に仲間になったモンスターが現れる。
「やはり・・・お前は魔物の仲間か」
「いいえ・・・この子たちは心を通わせ・・・仲間になったのです」
「そのシステムがいつの間にか導入されたのか」
「倒したモンスターが仲間になるのはドラゴンクエストV 天空の花嫁からのシステムだよね」
「とにかく・・・そういうことなのです」
「そんなこと信じられない」
ここでフィナーレ的ミュージカル・バトルに突入する。
「♪世界で起こる不吉な出来事から目をそらし・・・他人事には関わらない・・・歌と踊りでこの村の平和は守られる~」
「♪魔王の支配はそんなに甘くない~・・・世界から背を向けて~・・・駆けつけ警護さえしなければ~・・・他人の不幸をそのままに・・・ずるい奴だと蔑まれ」
「♪いえいえどんな争いも・・・しないにこしたことはない」
「♪いつしか魔王の手の内で・・・地獄を見ることになるだけさ」
ヨシヒコたちは歌とダンスで・・・村人たちを回心させていくのだった。
「♪さあ・・・力を合わせて魔王を倒そう」
「♪みんな・・・私を裏切るの~」
ヨシヒコはいざないの剣でレオパルドを斬った。
いつのまにか敷かれたレッドカーペットに横たわるタカラジェンヌではなくレオパルド。
すると・・・レオパルドを操っていたモンスターが姿を見せて逃げて行く。
「歌と踊りの好きな魔物に操られていたということか」とメレブ。
メレブ・パートもあったので満足したらしいが声は枯れたのだった。
魔物が去ると豹(レオパルド)柄を来た大阪のおばちゃんになるひとみ・・・。
「お兄ちゃん・・・ええ男やから飴ちゃんお食べ・・・みんなには内緒やで・・・」
こうして・・・ヨシヒコは赤のオープを入手した。
ムラサキはメレブの歌にダメ出しをしたらしい・・・。
ヨシヒコ一行を陰ながら追うヒサ(岡本あずさ)は兄の歌声を賞賛するのだった。
「さすがです・・・兄さま・・・もうすぐ玉がそろいますね」
ヒサは仲間のモンスターになるために・・・くさったしたい(木根尚登)に変身する。
その後を何故か「お前、最近テレビ出過ぎだ」と言いながらベビーサタン(宇都宮隆)が追いかける。
小室氏は来ないらしい・・・。
ここまでヨシヒコが集めたオーブ。
①カルバド村のロビン(滝藤賢一)の緑の玉。
②エフエフの村のヴァリー(城田優)の青の玉。
③ルドランの娘であるフロリア(山本美月)のピンクの玉。
④ダシュウの村の守り神ニッテレン(徳光和夫)の黄色の玉。
⑤盗賊の村ウガスのカンダタ(高嶋政宏)のオレンジの玉。
⑥レオパルドひとみ(大地真央)の赤い玉。
いよいよ・・・七つの玉も残り一つなのだった。
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