拗らせた童貞につけるくすりはない(新垣結衣)
まさに性の不一致だよな。
人間の繁殖の問題はデリケートな問題だからな。
「つなみ!にげろ」という呼びかけが適切かどうかと言い出す輩がいるからな。
もたもたしていて逃げ損うよりはいいということだろう。
しかし、逃げたくても逃げられなかった人もいれば、あらゆる責任から逃げたい人もいる。
原子力帝国からは逃げたくても逃げられない。
高齢者の暴走から逃げられない場合もあるし、暴走する自動運転の車からも逃げられない。
すでに破綻した原子力発電所を海外に輸出しようとするビジネスからも逃げられない。
電力不足からも逃げられない。
コストパフォーマンスからも逃げられない。
しかし・・・目の前にガッキーがいてOKが出ているのに逃げ出すことは許されないのではないか。
そこかっ。
いろいろと混ぜすぎて危険な言動だが・・・何を今さらだしなあ。
で、『逃げるは恥だが役に立つ・第7回』(TBSテレビ20161122PM10~)原作・海野つなみ、脚本・野木亜紀子、演出・金子文紀を見た。ついに恋愛の生々しい局面に踏み込んだ前回。主人公とヒロインのキスに・・・これは妄想だ・・・これは夢だ・・・と現実逃避をしようとする一部お茶の間の願いも虚しく・・・従業員としての妻・森山みくり(新垣結衣)と雇用主としての夫・津崎平匡(星野源)は伊豆箱根鉄道車内において接吻行為に没入したのであった。
なぜなら・・・みくりはとっくにヒラマサに恋をして・・・あの手この手で小賢しく挑発行動を繰り返し・・・ヒラマサもとっくにみくりに恋をしているが童貞なのでどうしていいかわからなかったのである。
しかし・・・人間もケダモノの一種である。
遥かなる自然の呼び声に応え・・・辛抱たまらん野生が発動するのである。
それだけの話である。
犬だって猫だって猿だってカピバラだって十姉妹だってしていることだ。
だが・・・プロの独身を名乗る傷つくことを惧れて童貞のまま三十代になったヒラマサはたちまち・・・パニックに陥るのだった。
(ここはどこ・・・わたしはだれ・・・そしてなにをしている!)
一方・・・ヒラマサを見くびっていた上に・・・何も求められないことに不満を感じ・・・自分の性的魅力に自信喪失していたみくりも小賢しさを全開にさせる。
(ヒラマサさんが私にキスを・・・一体どうして・・・?)
「好きだからに決まってるだろう」という一部お茶の間の叫びはみくりの耳には届かない。
(大変なことをしてしまった・・・これは完全なセクシャルハラスメント・・・というより婦女暴行・・・完全に変態の痴漢行為・・・)
「いやいや・・・彼女はそれを待っていたの」という一部お茶の間のアドバイスもヒラマサの耳には届かない・
(ヒラマサさん・・・今のキスはどういう意味ですか?)
(破滅だ!)
(どうしてキスをしたのですか?)
(とりかえしのつかないことをしてしまった!)
(男として女にキスしたのですかああああああ?)
(おわりだあああああああああああああああああ!)
壮絶なすれ違いである。
しかし・・・みくりは素朴な疑問を口にすることはできない。
そして・・・ヒラマサは残りの旅程を狸寝入りでスルーするのだった。
こうして・・・疑似新婚旅行は・・・「?」と「!」を残して終了したのだった。
ヒラマサは記憶喪失を装い・・・キスについては一切触れない。
みくりは・・・そこに「愛」があるのかどうかを・・・怖くて問えないのである。
小美人バスガイドと化したみくりは食卓でミニ観光バスを運行するのだった。
「ごらんください・・・正面に見えますのが・・・勝手に点火してそのまま放置という・・・危険人物ヒラマサ氏です・・・火事になったらどうするのですか・・・不完全燃焼の責任をとる覚悟があるのかどうか・・・放火犯なのか・・・単なる臆病者なのか・・・世間を騒がせている方なのです」
「・・・」
「お味噌汁どうですか」
「いつも通り美味しいです」
高級旅館の料理に触発されたみくりが早起きして鰹節でだしをとったいつもとは違う苦労は報われなかったのである。
「お魚はどうですか」
「美味しいです・・・これは初めてですね」
「焼いたキスです」
「キ・・・・・キス・・・・平泉成は略して平成ですね」
咽て老刑事のようになるヒラマサである。
ヒラマサは惧れていた・・・性的暴行を受けたみくりが・・・怒って退職してしまうのではないかと。
みくりは問いたかった・・・自分のことを・・・ほんの少しでも愛しているのかと。
テレパシーを持たない二人は・・・言葉を使うしかないのだが・・・。
「恋」についてだけは・・・言葉に制動装置がついている・・・面倒な種族なのだった。
特に・・・三十年間・・・恋路を避けて通って来たヒラマサは完全な迷子なのである。
そして・・・小賢しいみくりは・・・迷子案内所を信用しない女なのである。
キスしたのに何も始らない恋愛ドラマにも程があるのだが・・・もちろん・・・水面下ではいろいろと精神が右往左往しているのである。
ヒラマサは自分の犯罪的行為に対するみくりの制裁を惧れているだけだが・・・みくりはその完全なるスルーに自分の精神を疑うのだった。
マッチ売りのみくりはマッチを擦る。
たちまち暖かなヒラマサのハグが炎の中に浮かびあがる。
マッチ売りのみくりはマッチを擦る。
たちまち優しいヒラマサの言葉が炎の中からこだまする。
マッチ売りのみくりはマッチを擦る。
たちまち愛おしいヒラマサのキスが蘇る。
しかし・・・それはみくりの心の中の出来事だったのです。
雪の降る朝・・・マッチ売りのみくりは冷たくなって横たわっていました・・・。
あまりにも濃密で可愛すぎるみくりの幻想だった・・・。
「3Iシステムソリューションズ」でヒラマサは日野秀司(藤井隆)に未使用の「辛抱たまらんマムシエキスとぐろターボ」を返却するのだった。
「使わなかったの?」
「僕には一生必要のないものです」
日野の脳裏に浮かんだ「絶倫」の二文字・・・。
ヒラマサは考える。
(なぜ・・・あんなことを・・・ハネムーンハイ・・・プロの独身さえも魅了する魔性のイベント・・・こんなことで・・・みくりさんとの申し分のない雇用関係が終わってしまうなんて・・・なんとかなかったことにできないものか・・・平穏な日々を・・・そもそも・・・私はそういうことに無縁なのだ・・・そうだ・・・そういうことに対するガードを下げすきた)
みくりはヒラマサの唇を思い出して昼下がりに濡れる。
(うれしかったなあ)
ヒラマサは叫ぶ。
「あああああああ」
女性原作者で女性脚本家なので・・・男性の自慰行為は基本的に汚らわしいこととしてスルーされるわけだが・・・それはもう・・・お茶の間向けドラマだからだろう。
野生の叫びが男性トイレに響き渡るのだった。
下半身的な精神を鎮静化させるために「数独通信」を購入するヒラマサだった。
(9が入るのは・・・みくりさん・・・8が入るのは・・・みくりさんのく・・・7が入るのは)
火曜日なのである。
火曜日はハグの日だ。
ハグがなかったらどうしようとヒラマサは思う。
いや・・・あんなことをしてしまったのに・・・ハグなんかあるわけはない。
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(みくりさん)
深夜に帰宅したヒラマサは忍び足で自分の部屋へと向う。
しかし・・・みくりは灯りをつける。
「起きていたのですか・・・残業で遅くなると連絡したのに」
「でも火曜日ですから」
みくりは両手を広げる。
ヒラマサは思わず腰を引き・・・おずおずとハグをする。
(なにごともなかったように平穏にハグを処理しなければ)
(まるで義務でしているかのような冷めたハグ・・・)
求めているものは同じだが・・・表現方法がこれほどまでに食い違うという話である。
「おやすみなさい」
「おやすみなさい」
男は禁欲的に我慢するが・・・女はそれを我慢できないと相場が決まっているのである。
なにしろ・・・女は男を愛するために生れるのである・・・基本的には。
みくりは放火され全焼中なのだった。
窓から見える月は欠けていた。
風見涼太(大谷亮平)の部屋に出張サービス中の不機嫌なみくりに探りを入れる涼太。
「新婚旅行はどうでしたか・・・ついに一線を・・・」
「踏み外しましたよ」
「ご機嫌ななめですね」
「いつもは猫を被ってますから・・・被る猫にも限界があるので」
「幸せをシェアするつもりですか・・・いえ・・・僕はそういうみくりさんも好きですよ」
「風見さんなら・・・そういう事言われても・・・テクニックだと思えるんですけど」
思わず・・・みくりをハグする風見。
「ドキドキしますか」
「ほら・・・わかりやすいんです・・・しかし・・・あの人ときたらまるで読めない」
「・・・」
ショックを微笑みで緩和する風見だった。
美処女の百合(石田ゆり子)に「意地悪のお詫び」としてランチを奢ってもらう風見。
「みくりさんにキスしようとしたんですが」
「なんですって」
「いや・・・本気ではなくて・・・だけど・・・何をしたって本気だとは思ってもらえないんですよね」
「イケメンだからね」
「結局、人は外見で判断されたくないと言いつつ外見で判断するんですよね」
「そうねえ・・・私も高嶺の花すぎて・・・相手にされなかったことあるわね」
「そうじゃない人はいいですよねえ・・・真面目な恋ができて・・・」
「美男美女ってそれだけで不幸よねえ」
贅沢な話をしています。
「3Iシステムソリューションズ」でヒラマサは日野秀司に「妻の誕生日」についてのレクチャーを受ける。
「忘れたりしたら大事ですからね」
「そういうものですか」
思わずみくりの誕生日をチェックしたヒラマサはその日が一ヶ月前だったことに蒼ざめる。
「僕は渡しましたよ」
風見が現れた!
「え」
ヒラマサは嫉妬を感じるが・・・キスという経験が彼を少し大人にしていた。
「何を?」
「ちょっと高級な紅茶です」
(あれか・・・)
みくりにふるまわれたのは風見の紅茶だったのだ。
知らぬは亭主ばかりなりである・・・違う意味で。
「最近・・・僕も家事代行業の女性を雇用しているんです・・・それで相談にのってもらってるんです」
「ああ・・・だから最近、二人は仲いいんだ」と日野。
「嘘だろ!」
沼田(古田新太)が現れた!
「君たちはパッションなんだろう」
「いいえ」
沼田の妄想は風に吹かれた。
「わからない人だなあ」とヒラマサは思う。
「いえ・・・沼田さんは沼田さんなんでしょう」と風見は悟ったように呟くのだった。
イケメンもゲイも決めつけられているということでは同じ種族なのだ。
もちろん・・・童貞もな。
しかし・・・ギラギラした童貞もいるし・・・爽やかな童貞もいるのである。
とにかく・・・沼田はパッションを求めているのだ。
それは・・・他人のパッションでも・・・代用できるらしい。
ヒラマサと風見に裏切られた・・・何をだ?・・・沼田は新しいターゲットを求めて彷徨うのだ。
深夜になるとその胸に刑事ぱるるが顔をうずめたりしているけどな。
悶々とするみくりは・・・親友の田中安恵(真野恵里菜)の実家にお邪魔するのだった。
やっさんの実家は・・・八百屋だった。
「八百安」である。
なんだか・・・「面倒くさい」が口癖の息子がいるフルーツパーラーを彷彿させる八百屋だった。
「この店・・・リニューアルしないの」
「そんなお金ないよ」
「自家製ジャムとか作ればいいのに」
「あんた・・・ああしろこうしろって・・・うざいよね」
「う」
「・・・」
やっさんの忌憚のない意見に心をハードヒットされるみくりだった。
「私・・・本当は入籍してないの」
「え」
「キスは一回したのよ」
「なんじゃ・・・そりゃ」
やっさんの愛児は微笑む。
世界とまだ一体の乳幼児である。
母親と父親がこじれてしまったことさえまだ無縁の存在なのである。
性的なことに無縁だったものが・・・清らかであるとすれば・・・充分に清らかなヒラマサは・・・誕生日の贈り物についてリサーチを重ねる。
百合はハンドミキサーのようなものをプレゼントしていた。
(あれか・・・)
またしても思い当たるヒラマサなのである。
(買わなくちゃ・・・みくりさんに誕生日プレゼントを買わなくちゃ)
港急百貨店にやってきたヒラマサ。
アクセサリー、洋服、バッグ、台所用品・・・めくるめく商品の海で溺れるヒラマサ。
もう、メルティーのキッスでいいんじゃないか・・・。
女性に贈る品物という暗礁に乗り上げ・・・はじめてのおつかいよりもハードルの高い苦行であるらしい。
みくりの両親・・・森山栃男(宇梶剛士)&桜(富田靖子)夫妻は「娘の好きなもの」を問われ「すでに天に召された愛犬ペロの思い出に浸る・・・。
妻でも妹でも恋人でもない相手に贈るものは・・・案内嬢も困惑させるのである。
上司が部下にで・・・いいんじゃないか・・・まあ・・・不倫を疑われるけどな。
挫折して帰宅するヒラマサ。
「お話があります」
「はい・・・」
「少し前ですが・・・」
キスの件と思い胸がときめくみくりである。
「誕生日でしたよね」
「かなり前ですね」
「すみません・・・何か贈りたいと思ったのですが・・・雇用主が従業員にプレゼントするというのは不適切な行為かもしれないので・・・賞与を・・・」
現金三万円である。
「感謝の気持ちですので・・・お返しはいりません」
「ボーナス・・・ですか」
「はい・・・それでは御休みなさい」
自分の部屋に退避するヒラマサ。
(これは・・・まさか・・・キスの慰謝料?)
みくりの忍耐は限界に達した。
ヒラマサの携帯電話に着信がある。
《賞与ありがとうございます・・・どうしてキスしたのですか?》
(あああああああああああああああ)
若くもない童貞は二時間苦悩するのだった。
返信がないので就寝するみくり。
しかし・・・消灯の後で着信がある。
《雇用主として不適切な行為でした・・・申しわけありません》
(謝罪じゃなくて・・・私が聞きたいのは・・・キスした時のヒラマサさんの気持ちなの)
《謝る必要はありません》
《しかし・・・一方的でしたし・・・》
(・・・なかったことにしてください・・・と追伸しておくべきか)と地雷を踏みかかるヒラマサ。
しかし・・・送信前に着信がある。
なんだか・・・お茶の間は軽武装のまま重武装の敵に包囲された兵士のような気分である。
ここは紛争地帯のジャングルなのか・・・。
どれだけ手に汗握らせる気だ。
《社員旅行ならセクハラでアウトでしたが・・・新婚旅行で形式的には恋人同志なのでスキンシップの延長線上としてアリだと思います》
(・・・アリなの!)
《ありがとうございます・・・これからもよろしくお願いします》
(何をよろしく?・・・何と返せば正解なの?)
小賢しさが限界に達するみくりである。
パジャマ姿で身悶えるみくり。
(こちらこそよろしくです・・・二回目もお待ちしています・・・いやいや・・・攻めすぎか・・・)
銀河の彼方に突き抜けるみくり。
《こちらこそよろしくお願いします・・・末永く》
スーパー小賢しさアタック!
かわいいよ、みくり、かわいいよと悩殺される一部お茶の間だった。
何かを乗り切ったような二人を美しい満月が見ていた。
月は満ちたら欠けるものである。
宇宙の基本は循環なのだ。
そして始ったものは必ず終わる。
しかし・・・終われば始るのである。
火曜日がやってくる。
期待に膨らむみくりの胸。
「今日は遅くなるので夕食は結構です」
「はい」
浮き沈みするみくりの心。
「今日は火曜日でしたね」
ヒラマサはみくりをハグする。
「今日は・・・ちゃんと先に寝てくださいね」
「はい」
「いってきます」
「いってらっしゃい」
ヒラマサを送りだすと腰からくだけるみくりである。
「ヒラマサさんがスキスキスキスキスキ・・・」
ヒラマサの気遣いにハートを討ち抜かれたみくり。
小賢しい魂はヒラマサ旋風によって昇天したのである。
今月のみくりの心の「ベストテン」に燦然と輝く第一位は・・・。
「今日はちゃんと先に寝てください/津崎平匡・・・9999点!」
「中継です」
「出勤中なのね」
「黒柳さ~ん」
相思相愛のようなものになったみくりとヒラマサ。
ヒラマサは火曜日が楽しみになった。
みくりすでに火曜日のために生きている気分だ。
ヒラマサはみくりが「かわいい女」だと思えてきた。
いつトラックに轢き殺されてもおかしくない心情である。
しかし・・・もし轢死してもゾンビになって帰宅しようと思うヒラマサだった。
なぜなら・・・今日は火曜日だから。
「この年になったらさすがにキスくらいはしています」
嘘ではなく言えるようになったヒラマサだったが・・・その先にあることは・・・月面着陸のような道程なのだった。
勤務先の化粧品会社「ゴダールジャパン」で部下の堀内柚(山賀琴子)が「やる気のないバカ社員」ではなくて・・・「日本語が苦手な帰国子女」だったことを発見し・・・少し高揚した百合ちゃんは・・・「アイスワイン」をみくりにおすそわけする。
土曜日である。
みくりは・・・ヒラマサと飲酒するのだった。
「私・・・ヒラマサさんに雇ってもらって・・・幸せでした」
「こちらこそ・・・」
「それだけでなく・・・」
(ヒラマサさんが好き)と言い出せないみくり。
もちろん・・・ヒラマサも・・・みくりを「好き」とは言わないのである。
仕方なく・・・ヒラマサの肩を借りるみくりだった。
精一杯の愛情表現であるが・・・それは・・・「恋人のおいしいところ」に過ぎないとヒラマサは思っています。
ヒラマサは「二度目のキスのタイミング」について充満した情報に突き動かされていた。
みくりが待ちに待った「二度目のキス」・・・。
もはや・・・みくりの心と体は・・・ヒラマサを求めてやまないのである。
「私・・・ヒラマサさんとなら・・・そういうことをしてもいいですよ」
童貞相手にいろいろと誤解を招く発言である。
最悪・・・商売女のセリフにさえ聞こえてしまうのだ。
何にせよ・・・そういうことの意味するところは・・・生れてから二回しかキスしたことのない男には重すぎたのだった。
「ごめんなさい・・・僕は・・・無理です・・・そういうことがしたいわけじゃ」
ヒラマサは「欲望を処理したいわけじゃない」と言いたかったのかもしれない。
しかし・・・「据え膳食わぬは男の恥」なのは「女に恥をかかせる」ことだからなのである。
みくりは断崖絶壁から墜落するのだった。
「私の方こそ・・・ごめんなさい・・・忘れてください」
穴があったら入りたいほど恥ずかしいみくりである。
なにしろ・・・「挿入お断り」をされた立場なのだ。
愛があると思っていたのになかったような気がするわけだ。
新月は・・・ため息をつく。
お茶の間の絶叫を残し・・・みくりは家から逃げ出すのだった。
これ以上ない恥ずかしさからの脱出・・・。
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