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2016年11月16日 (水)

小賢しい独身女性は専業主婦の夢を見るか?(新垣結衣)

「据え膳食わぬは独身のプロだから(星野源)」でも良かったけどな。

いや・・・タイトルは譲れん。

恋をしているのかどうかの「ライン」もなかなかに引き辛いものだ。

「恋」とは何かという問題もあるからな。

まず・・・主人公のみくりについて言えば・・・少なくとも「結婚」を口にした時には・・・もう恋をしていたと断定できる。

しかし・・・小賢しいので・・・いろいろと予防線を張っているわけだ。

恋の素人はそういうものに幻惑されて・・・みくりの「恋心」を見抜けないわけである。

恋の素人ってなんだよ。

「抱かれたい」「抱かれてもいい」「抱かれるつもりで」・・・エロかわいい下着を準備した今回・・・身も心も受け入れ態勢整っているということである。

それが・・・信じられないのは恋のお相手を演じるのが星野源だからである。

なぜ・・・ガッキーが星野源と恋に落ちなければならないのかという義憤が一部お茶の間には渦巻いているのである。

一方、ヒロインのヒラマサは・・・みくりを一目見た時から恋をしているわけだが・・・それを現実のものとして受け入れる準備は全くないのである。

つまり・・・恋は双方の合意により成立し・・・みくりが自分に恋することなど金輪際ありえないと確信しているわけである。

だが・・・どんなに理性で自分をコントロールしても・・・ガッキーに「一番好き」って言われたり、何回もハグしたり、一夜を共にしたりして・・・平常心でいられる男などいないのだ。

辛抱たまらんとはこのことなのである。

で、『逃げるは恥だが役に立つ・第6回』(TBSテレビ20161115PM10~)原作・海野つなみ、脚本・野木亜紀子、演出・金子文紀を見た。雇用主としての夫・津崎平匡(星野源)と偽りの新婚生活を続ける従業員としての妻・森山みくり(新垣結衣)・・・しかし・・・みくりの果敢なアタックにより・・・ヒラマサの諦念の海の底に沈んだ恋の情熱は・・・海底火山の爆発の前兆を醸しだしていた。そして・・・星野源の日ではなくて資源ゴミの日は火曜日・・・みくりの待ちに待った「ハグの日」なのである。

同じ部屋にみくりがいることに慣れてきたヒラマサは室内をパジャマ姿でうろつくようになっていた。

野生のカピバラの警戒心を解き・・・餌付けに成功した気分のみくりである。

しかし・・・まだ・・・気軽に撫でさすることは許されない。

なにしろ・・・相手はいつでもDT(童貞)フィールドを全開にできるのだ。

それでも・・・「ハグの日」はみくりの心を浮き立たせるのだった。

そして・・・それはヒラマサの心にも・・・。

みくりは・・・私のお気に入り・・・平和を感じさせるヒラマサを見つめる。

ヒラマサのために作る朝食、ヒラマサのために作る愛妻弁当、ヒラマサのためにお風呂を掃除し・・・ヒラマサのために洗濯をする。なんて素敵な一日だろう。

そして・・・日暮れが来て・・・業務が終了したら・・・ハグが待っているのだ。

みくりは心をこめて・・・夜の紅茶をいれる。

「すみません・・・業務時間外に・・・」

「今日は・・・ハグの日なので」

「しかし・・・今日の分はもう前借りしてしまったのでは」

「ええ・・・お忘れではないかと・・・一応確認を」

まるで・・・御預けプレイのようだが・・・ヒラマサはじらしているのではなく・・・単に真面目なのだった。

「前借りの前借りというのはどうですか」

「そんなことではいつか闇金のお世話になりますよ」

いつもならマツコの時間だが・・・今日は最終予選から客がたくさん流れ込んでくる可能性があるテレビを視聴する二人。

ヒラマサはソファに空席を作る。

「床は冷えますから」

みくりの心は満たされる。

肩を並べてテレビを見る・・・何と言う団欒。何と言う世界平和。何と言う恋人気分。

そこへ・・・美処女の百合(石田ゆり子)が乱入する。

勤務先の化粧品会社「ゴダールジャパン」でイケメンの梅原ナツキ(成田凌)に対する言動がセクシャルハラスメントではないかと告発され・・・コンプライアンス担当で同期入社の仁美(中島ひろ子)から事情聴取を受けたのである。

「お小言おばさんどころか・・・セクハラおばさんになっちゃった」

伯母であり、義理の伯母である百合をソファに腰掛けさせ正座で拝聴する二人である。

しかし・・・百合の訪問理由は・・・クレジットカードのポイント五万点分による「伊豆・修善寺高級旅館」のプレゼントだった。

みくりとヒラマサの夫婦仲を案じる百合の老婆心である。

「新婚旅行に行ってらっしゃい」

「私たち・・・新婚旅行は・・・」

「いつ行くの・・・今でしょう」

新婚予備校の百合講師は金八先生を混ぜながら熱血指導するのだった。

「なんですかあ」

「行かせていただきます」とヒラマサ・・・。

「いいんですか」とみくり。

「社員旅行だと思えば・・・百合ちゃんの好意は無駄にできません」

こうして・・・小賢しい女と独身のプロは温泉を目指すのだった。

辛抱たまらん旅支度

「3Iシステムソリューションズ」ではヒラマサが「旅の宿の睡眠」について思いを巡らせている。みくりの残り香だけで徹夜してしまった過去から・・・ツインベッドとはいえ・・・傍らにみくりを置いて熟睡することには困難が予想されたのである。

休みの日には家族サービスを欠かさない日野秀司(藤井隆)は「温泉旅行?」と忍びよる。

「夜が心配なんです」

最近、うっかり心の声が漏れるヒラマサだった。

みくりという黒船来襲に心揺れる幕末の将軍のようなヒラマサ。

「開国」か「攘夷」かで揺れているのである。

このドラマにはそこはかとなく幕末感が醸しだされているよね。

「じゃ・・・いいものプレゼントするよ」

「沼田さんには言わないでください」

沼田(古田新太)が知れば風見涼太(大谷亮平)にダダ漏れなのである。

(風見さんに知られたら・・・羨ましがられてしまう)

おっと・・・これは・・・心の上から目線じゃないか・・・。

自尊感情が低いあまりに他人の自尊感情の低下に配慮しすぎなんだろう。

隠れ身の術を解いた沼田は風見を抱きしめる。

「けして・・・心変わりしたわけではないと思う」

ヒラマサと風見という自分だけに見える妄想カップルの破局を案ずる沼田だった。

「何の話ですか?」

一方、みくりは親友の田中安恵(真野恵里菜)と横浜中華街で豪華ランチ中である。

給料日かっ。

離婚したやっさんを激励するみくりなのである。

「実家があってよかったよね」

「まあね・・・やさぐれても・・・やどなしにならずにすむからね」

「私も・・・ついに一泊旅行なの」

「まだ・・・やってないの」

「友達以上恋人未満の生温い感じが最高なのよ」

「馬鹿じゃん」

「何見てるの」

「駅前で配ってた・・・勝負下着のバーゲンのチラシ・・・これなんか・・・エロかわいいよ」

「ほんとだ」

「30%オフだよ」

「安い」

「どうする」

「買いますん」

辛抱たまらん伊豆箱根鉄道出発進行

「サウンド・オブ・ミュージック」の「私のお気に入り」が流れ・・・進行方向に向って並んで座り車内で弁当をいただく二人である。

「そうだ・・・京都へ」

「修善寺温泉です」

些細な幸せこそが幸せと信じる二人は・・・日常を忘れる些細な幸せに踏み出している。

出発して帰ることを直線運動と捉えるか円運動と捉えるかは人それぞれである。

実は旅行とは螺旋であるために・・・同じ出発点には戻ってこれない。

旅の終わりに寂寥感が伴うのは・・・それを認識するからである。

雨模様の伊豆地方は・・・二人を旅情へと誘うのだった。

どんどんロマンチックになっていく二人なのである。

そして・・・たどり着いたお二人様一泊五万円の高級旅館。

辛抱たまらんダブルベッド

仲居(宍戸美和公)に導かれた二人を待っていたのは百合が勝手に変更したダブルベッドのお部屋だった。

変更の変更にチャレンジするが・・・ツインルームが満室である。

「申しわけございません」

「そちらに落ち度があるわけではありませんから」

支配人に平静に対応するヒラマサに・・・うっとりするみくりである。

みくりの心は時間を遡行し・・・高校時代の恋愛事情に突入する。

高校時代のみくりの交際相手はカヲルくん(小柳友)だった。

おしゃれなカフェで背伸びしてエスプレッソを注文したカヲルくんはカップの小ささに不満を抱くのだった。

「これは・・・ボクにとって忌むべき存在」

「でも、注文しちゃったから」

「かえてくださ~い」

「ええええええええ」

十年前と変わらぬガッキーの制服姿に騒然となる一部お茶の間。

制服はパパムスか。

みくりの妄想は・・・カヲルくんをヒラマサさんに置換する。

「小さいですね」

「ええ」

「勉強になります」

「はい」

「苦っ」

妄想でさえ平和なのだった。

みくりがこよなく愛する「鎖国されたヒラマサの精神の安寧」がそこにある。

そして・・・時空を越えて・・・恐ろしい偶然で・・・同じホテルにやってくる・・・二十五歳のカヲルなのである。

リリカ(美沙玲奈)は年下の彼女らしい。

相変わらず・・・周囲との摩擦に無頓着なカヲルは・・・フロントでクレームを叫ぶ。

「魚じゃなくてカニにしてよ」

「私は魚もカニも嫌い・・・リリスでもリリンでもなくリリカ」

消去した過去から逃亡するみくりであった。

なぜ・・・カヲルくんと交際することになったのか。

文化祭の季節にみんながどんどんカップル化し・・・カヲルくんから告白されて・・・イケメンだったから・・・了解して。

しかし・・・通行人とぶつかって・・・謝る前に喧嘩腰になるカヲルくんに説教して。

「お前といてもつまらない」

ふられたみくりだった。

この時の失敗からみくりが何も学ばなかったことは・・・シンジくんの時の失敗で明らかなのである。

みくりは曲げられない女。小賢しく頑固な女なのだった。

曲げていれば・・・この旅館に来るのはみくりとカヲルくんだったのかもしれない。

つまり・・・この旅館ではもう一つの別の未来が交錯しているのである。

辛抱たまらんマムシエキスとぐろターボ

部屋に戻った二人。

何故か・・・暑いのである。

「何か・・・冷たいものでも買ってきますね」

みくりが部屋を出たところで・・・日野からのプレゼントを開封するヒラマサ。

精力剤の三本セットだった。

夜の営みを補強する薬剤である。

それは・・・ヒラマサがけして見てはいけないみくりの性的魅力を倍増させる危険物なのである。

慌てたヒラマサはベッドに隠匿。

帰って来たみくりはベッドの具合を確かめる。

「これだけ・・・広ければ端と端で寝れば問題ないですね・・・あれ」

すでにベッドに横たわるだけでヒラマサを辛抱たまらん状態にするみくりは異物に気がつく。

「まむしがいます」

「え」

「いえ・・・まあ・・・虫です」

「大きいのですか」

「深刻な感じの虫です」

「フロントに電話しましょう」

「あ・・・逃げました」

ヒラマサは「危険物」を収納家具の下に隠匿した。

「どこですか」

「そちらに」

思わず後ずさるみくりは仰向けに転倒。

助けようとしたヒラマサも転倒。

正常位で対面するラッキーでスケベでシンジくんどいての状態になる二人だった。

おびただしい発汗。

空調設備の故障だった。

「すみません・・・こちらのお部屋をご用意しました」

辛抱たまらん部屋風呂付ダブルベッド

「これは・・・一泊・・・十万円はしますね」

「お値段はそのままで・・・こちらお忘れ物です」

きちんと包まれた危険物だった。

「素晴らしい気遣いだ・・・」

「なんですか」

「業務上の機密です」

「せっかくだから・・・お風呂・・・二人で入りましょうか」

愛しているのだ。

「なななななななななななな」

「冗談です」

「そそそそそそそそそそそそ」

「浴衣に着替えて仲の良いところを写真に撮って・・・百合ちゃんに送信しましょう」

「はい・・・実際は社員旅行ですが・・・建前としては新婚旅行ですから」

社員旅行の壁にモヤモヤするみくりである。

愛しているのだ。

豪華夕食である。

「豪華ですね」

「美味しそうです」

「いつも手抜き料理ですみません」

「手抜きなんですか」

「どうしても時間的制約がありますので」

「こういう料理はたまに食べるから良いので・・・僕はみくりさんの料理はいつも美味しいです」

晴れ渡るみくりの憂い。

好きな人が褒めてくれるというささやかな幸せ。

愛しているのだ。

先に白濁した温泉につかるヒラマサ。

のぼせた。

その間に・・・うっかり精力剤を発見するみくり。

転ばぬ先の杖・・・非常事態に備えたエロかわいい下着購入が・・・役に立ったのだ。

あの人にそんな度胸はないと思いつつ期待するみくり。

愛しているのだった。

小賢しいお茶の間サービスを終えるみくりである。

しかし・・・先に眠ったフリのヒラマサ。

(あなたの・・・心の壁の中に・・・入れてくれますか)

みくりは・・・おそるおそるヒラマサの背中に手を伸ばす。

しかし・・・ベッドから出たヒラマサは耳栓とアイマスク着用で畳の上で丸くなる。

プロの独身としての完全防御姿勢である。

みくりの小賢しい誘惑は・・・童貞の前に敗れ去ったのだった。

その頃・・・沼田の行きつけのバーのマスター・山さん(古舘寛治)は恋を語る。

「片思いでもいい・・・一方通行でもいい・・・最初はそう思う・・・相手にあわせよう・・・相手の願いを叶えよう・・・最初は我慢する・・・けれどいつか・・・自分だけが・・・自分ばかりが・・・そういう思いが積りに積り・・・恋は破局するのです」

「・・・仕事の話をしてたのに」と百合ちゃん。

「まあまあ・・・」と沼田。

そこに現れた風見に「二人のラブラブ新婚旅行ショット」を見せつける百合ちゃん。

百合ちゃんは予想外にショックを受けた風見にショックを受けるのだった。

「本気だったの」

「わかりません」

「なんじゃそれは・・・」

新婚旅行にみせかけた社員旅行の夜明けが来た。

「あたらしい 下着むなしい 秋のあさ」

洗面所の鏡に発句するみくりだった。

温泉旅館で同衾したのに何もなかったことが・・・みくりの乙女心を傷つけていたのだった。

相手がヒラマサだったとしても・・・。

愛しているからだ。

いつになく不機嫌になるみくりである。

朝食バイキングで遭遇するカヲルくん。

「すげえ久しぶりじゃん」

「どなたですか」

「高校の同級生です」

「みくりの元カレで~す」

「それは今言うこと・・・」

「どうぞ・・・ごゆっくり」

旧交を温めてくださいモードで席を立つヒラマサ。

(何か言って欲しかったな)

「あれ・・・怒らせちゃったかな」と気遣いを見せるリリカ。

しかし・・・みくりのようにカヲルちゃんを責めたりはしないのだ。

「お前・・・男の趣味変わったな」

「いいえ・・・気がついたの」

自分がどういう男性を求めているかを。

理想の男性であるヒラマサに出会うことで。

愛しているのだが・・・愛されないみくりだった。

辛抱たまらん旅の終わり

進行方向に向って並ぶ二人。

三島駅に着いたら・・・新婚旅行モードも終わりである。

みくりの気分は沈む。

(手をつなぎたいと言ったら・・・つないでくれるだろう・・・でもそれじゃあ嫌なのだ)

(結婚したい)と告白した。

(ハグをしたい)と告白した。

(一緒にお風呂に入りましょう)と告白した。

いろいろと小賢しい理由をつけて・・・冗談にして・・・。

告白するのは私一人・・・あの人が告白することはない。

みくりが気付いてしまった・・・幸せ芝居の舞台裏である。

(疲れちゃったな・・・)

ヒラマサからは見えない左目で涙をこぼすみくりだった。

器用すぎる。

みくりには見えていないがヒラマサは微笑む。

(疲れたけど・・・楽しかったな)

(彼から何か言われても・・・苛立たしくなかったな・・・だって・・・僕は彼の知らないみくりさんを知っているもの・・・その優しさを・・・その温もりを)

(素晴らしいみくりさんを)

すれ違う二人を乗せて列車は走る。

(あと一駅で着いてしまう・・・列車を降りたら・・・いつものように振る舞おう)

(あと一駅で着いてしまう・・・永遠に旅が続けばいいのになあ)

しかし・・・終着駅に到着する伊豆箱根鉄道の車両である。

停車の揺れが二人を揺らす。

みくりは笑顔を繕う。

「降りましょう」

しかし・・・ヒラマサの辛抱はもはや限界だった。

ヒラマサはみくりの手を握り・・・みくりの唇に自分の唇を重ねる。

衝撃に揺れるお茶の間。

珍しくもありありふれてもいる恋の奇跡。

開国してからが本当の幕末なのだ。

関連するキッドのブログ→第5話のレビュー

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コメント

キッドさん☆
こんばんは(*^o^*)

クドカン 大河 来ましたね〜
オリンピックが題材みたいですね
絶対に楽しいですよね♪もう毎週 必ず見ます*\(^o^)/*
ずいぶん先の事ですが今から楽しみです^ ^

昨夜は最終予選からの逃げ恥でしたが
楽しくって幸せな1日の終わりになりました(*^o^*)

もう 何なんでしょう
ツボを押さえ切った これでもか の連打
男性視聴者は悶絶状態だったんじゃないかと^^;
あのガッキーがベッドで おあずけ状態なんて
あり得ませ〜ん
いつも自分から って落ち込むみくりにまさかのキス
原作を知らないので 早く手を繋いじゃえ
と思いながら見てたので想像を超えてきました
ユリちゃんの林先生にも笑わせてもらいましたが
会社と家庭 違った職場で働く2人の悩みを重ね
深い意味もある気もしますが
見ている時は今回のように ただただ笑って軽いノリで見て
後から感じるくらいで丁度いいです
逃げ恥ロス 今年最強になりそうです^^;

投稿: chiru | 2016年11月16日 (水) 21時13分

シンザンモノ↘シッソウニン↗・・・chiru様、いらっしゃいませ・・・大ファン

クドカンの描く昭和・・・楽しみですねえ。

東京五輪1964が終わって六年後に生れたクドカンですから・・・実体験はないわけで・・・そういう意味でも・・・クドカンの創造する幻想世界に胸が躍ります。

はたして主人公は誰なのか・・・。

池田総理大臣・・・東洋の魔女たち・・・それとも三波春夫でございます・・・か。

それまでに日本が沈没しないことを祈るばかりでございます。

共稼ぎが普通になり・・・
専業主婦が特別になった平成時代・・・。
みくりの見る夢は・・・乙女のロマンなのでございましょうねえ。

そういう意味で「仕事」と結婚してしまった百合ちゃんは
「仇花」なのかもしれません。

告発者は明らかにされませんが・・・
ナツキと百合ちゃんの関係を見ている柚(山賀琴子)にとっては・・・百合ちゃんには「仕事」があるんだから
年下の男に色目使わないでという気持ちは
きっと潜んでいるのでしょう。

いわゆる「恋ダンス」で
ガッキーが最前列に立った時
二列目はヒラマサと百合ちゃん。
三列目は沼田と風見です。

繁殖の問題から考えると
風見と百合ちゃんの組み合わせは非生産的ですから
百合ちゃんと沼田の友情カップルの方が
合理的・・・。
風見は生産者としてそれなりにかわいい女子と
結ばれるべきだと考えます。
まあ・・・こればかりは
合理的には納まらないとは思いますが~。

百合ちゃんは思う・・・。
みくりには幸せになってほしい。
だけど自分が不幸だとは思いたくない。

それでも・・・どうして自分だけと嘆く夜は来るのですな。

命短し恋せよ乙女は・・・永遠のテーマでございます。

生めよ、増やせよは神のお題ですが・・・
誰もが御心に適うわけではないと・・・。
キッドは思うのでございます。

果たして・・・みくりによる恋愛革命は成就するのか。
ニヤニヤしながら見守りたいと考えます。

投稿: キッド | 2016年11月16日 (水) 22時37分

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