恋するJKゾンビ(山本舞香)VS家政夫のミタゾノ(清水富美加)VSコック警部の晩餐会(小島瑠璃子)
大晦日の谷間である。
・・・おいっ。
なんだかんだで・・・「家政婦のミタゾノ」と「コック警部の晩餐会」が残っているんだよな。
前者については松岡昌宏の女装が不気味だった。
後者についてはえなりかずきがなんとなく不気味だった。
それ以外にあまり感想がない。
家政婦ということでは「逃げるは恥だが役に立つ」と同じテーマである。
馬鹿馬鹿しい推理劇ということでは「IQ246~華麗なる事件簿~」とか「スニッファー 嗅覚捜査官」とか「THE LAST COP」とかいろいろあったわけだが深夜枠としては「警視庁 ナシゴレン課」の方がストレートに馬鹿馬鹿しかったからな・・・。
言及するのはヒロイン枠の二人についてである。
脇役人生まっしぐらの清水富美加は家政婦役で1994年12月2日生れの(22歳)・・・。
ドラマ初出演の小島瑠璃子は新人刑事役で1993年12月23日生れの(23歳)・・・。
まだまだなんちゃって女子高校生でいけるのではないか・・・そこかよっ。
で、『年の瀬 恋愛ドラマ 恋するJKゾンビ』(テレビ朝日201612300020~)脚本・山浦雅大、演出・藤原知之を見た。女子高校生がゾンビになる話といえばそれだけで不気味なのだが・・・美少女がゾンビになって喜ぶのは美少女でない少女に尽きるのではないかと思うのである。で、結局、ヒロインは完全なるゾンビにはならず入浴寸前しかサービスシーンがないのである。なんじゃ・・・これはと言う他はないな。
「年の瀬恋愛ドラマ」は三部構成になっていて前夜が不倫の話、最終夜は「おっさんずラブ」である。・・・腐ってやがるな。
その間に挟まれた本作はどちらかといえば純愛ファンタジーである。
ゾンビものにもいくつかルールがあるが・・・これは「死霊もの」にギリギリ属すると言えるだろう。
「バイオハザード」的に細菌あるいはウイルスによって死体が歩きだすという定番ではなく・・・なんらかの呪術によって・・・「怪物」としてのゾンビが発生するわけである。
ただし・・・「ゾンビに噛まれるとゾンビになる」というお約束は採用されている。
ゾンビが発生すると世界は魔界ゾーンとも言うべき領域になり・・・昼間でも夜の暗闇に覆われる。
下校中の明るく元気な女子高生・橘まりあ(山本舞香)はゾンビに襲われ、クラスメートの笹川美園(佐藤玲)をかばったためにゾンビに引っ掻かれてしまうのである。
ちなみに・・・。
山本舞香は1997年10月13日生れの(19歳)・・・。
佐藤玲は1992年7月10日生れの(24歳)だ。
なせばなるな・・・。
嫌な感じの女友達・美園を佐藤玲は嫌な感じに演じきっていて清々しい。
まりあは傷跡がゾンビ化し始めてパニックに陥るのだった。
「噛まれたのではなく・・・引っ掻かれただけ」というのが・・・まりあのゾンビ化を特殊なものにしていく。
噛まれた人間はたちまちゾンビになるのだが・・・まりあのゾンビ化の進行速度は鈍いのだ。
まりあは幼馴染の冷水十吾(白洲迅)に恋をしているのだが・・・なかなか告白することができない。
十吾も明らかにまりあに気があるのだが思いを伝えられずにいる。
十吾の友人の真壁匠(山本涼介)は軽いイケメンで積極的にまりあにアプローチをしてくるのだった。
まりあと真壁の急接近に十吾の心は乱れるが・・・まりあはそれどころではない事態なのである。
ゾンビ化は進行し、傷口からは腐臭が漂い、常に飢餓感に襲われ、意図せずに唸り声を発してしまう。
さらに・・・聴覚が研ぎ澄まされ、怪力を発するなど超人的要素も加わってくる。
十吾を狙っている美園は・・・まりあの苦境も知らず・・・ダブルデートの誘いを持ちかけるのである。
そんな折・・・学校がゾンビに急襲される。
高校教師の杉田摩亜沙(LiLiCo)がゾンビ化して・・・まりあはトイレで襲われるが・・・仲間として認知されてしまうのだった。
絶望で失神するまりあである。
そんなまりあを・・・十吾が救助する。
悩めるマリアに父親の橘慎一(船越英一郎)は「いざとなったら愛と勇気だ」ととんでもないアドバイスをする。
遊園地に出かけた四人は・・・再びゾンビに襲われる。
しかし・・・ゾンビパワーを秘めたまりあは一撃でゾンビを粉砕するのだった。
計略でまりあと真壁を観覧車に乗せた美園は十吾にキスをせがむ。
まりあは真壁に告白されるが・・・ゾンビの耳は眼下の二人の会話を聞きとるのである。
下界が気になるまりあの様子に・・・相手の気持ちを察する真壁。
「十吾のことが好きなんだね」
「え」
真壁は爽やかな男だった。
地上に降りたまりあの手をとる十吾。
「まりあが好きだ」
「私も・・・でも」
「ゾンビになりかけていることなら知ってる・・・君をトイレで助けた時・・・傷を見た」
「え」
「でもそんなの関係ない」
「ダメ・・・ゾンビが感染っちゃう」
それでも十吾はまりあの唇を奪うのだった。
思わず涙がこぼれちゃうまりあ・・・。
その涙が傷口に落ちた時・・・ゾンビの呪いは解けるのだった・・・。
「なんて・・・馬鹿馬鹿しいの・・・」と美園はお茶の間の代弁者となるのである。
ゾンビものをやるならやるでなぜ、ベストを尽くさないのかという制作陣に対する気持ちで一杯です。
関連するキッドのブログ→南くんの恋人〜my little lover
で、『家政夫のミタゾノ・第1回~最終回(全8話)』(テレビ朝日201610212315~)も見た。むすび家政婦紹介所所属の派遣家政夫・三田園薫(松岡昌宏)は女装をしている男性である。しかし・・・人々はその点について指摘することに臆してしまうのだった。そういう時代なのかもしれない。家政婦としては有能なミタゾノだが・・・何故か、派遣された家の秘密を嗅ぎまわり・・・ついには一家を破滅に追いやる。しかし・・・一種の再生をもたらすのである。停滞して腐敗した秩序を崩壊させるのは・・・浄化といえないこともないが・・・それを芳醇と考えるものもいるので余計なお世話とも言える。
一種の「意地悪ばあさん」なんだよな。
ミタゾノとペアを組むことになる派遣家政婦が花田えみり(清水富美加)である。
ミタゾノの行動にハラハラしつつ・・・ミタゾノの秘密を探りたいという好奇心も持ち合わせている。
「仮面ライダーフォーゼ」のヒロインから連続テレビ小説「まれ」では主人公の癖のある親友役、「世界一難しい恋」の主人公の同僚役、映画「HK 変態仮面」の主人公がかぶるパンツの持ち主と幅広く芸達者な清水富美加・・・大成することを願うばかりである。
ちなみに・・・家政婦の同僚役で柴本幸が出演している。サラブレッドも三十路になってしまったのだなあ。
関連するキッドのブログ→13歳のハローワーク
で、『コック警部の晩餐会・第1回~最終回(全10話)』(TBSテレビ201610200010~)も見た。コック警部こと古久星三(柄本佑)が料理がらみの事件を美食家として追及していくミステリである。捜査ミスをするベテラン刑事の猫田典雄(えなりかずき)が捜査上のライバルとして登場。新人刑事の七瀬あずみ(小島瑠璃子)はアシスタント的存在で・・・「味覚音痴」であることをコック警部に蔑まれるのがパターンである。あずみのルームメイトで交通課の婦人警官・桃を久松郁実が演じている。
タレントとしてはすでに抜群の存在感を示している小島瑠璃子である。
一種のお世話係を飄々とこなしているが・・・このドラマでは・・・女優としての将来性を占うのは難しい。
とにかく・・・なんちゃって女子高校生を一度はやってもらいたい。
第5話にはお好み焼き店主役で柴本幸が、最終話にはスナック店長役で板野友美がゲスト出演している。
板野友美は1991年7月3日生れの(25歳)である。
やろうと思えばなんちゃって女子高校生は充分可能だと思う。
読者の皆様・・・よいお年をお迎えください。
関連するキッドのブログ→1991年度組について
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コメント
キッドさま☆
今年もあと 僅かになりましたね
毎日のブログ更新 お疲れ様でした
今年は美人女優さん大集合の冬ドラマから始まり
堺さん主演の真田丸が1年を通して楽しめ
ラストは逃げ恥 恋ダンスで締める事ができて充実した1年でした
恋ダンスのおかげで逃げ恥ロス あまり感じずにすんでます^ ^
今も紅白の星野源 待ちです(時間まではガキ使見てますけど)
芸能界に関していえば
すべては力のある事務所の幹部の意向で決まってしまうんだと暗澹とした気持ちもなりましたがSNSの発達のおかげで
少しだけ改善していくかもしれない なんて願ってます
特に公共放送のNHKには大手事務所の言いなりになって欲しくないです
今年は映画も大ヒットしましたね
君の名は。も シンゴジラも想像を超えてヒットした気がします
君の名は。は映像が綺麗だなぁという感じで脚本はやや弱い気もしましたが 歌と映像が一体化していると ブームに乗った時
ものすごくパワーが出ますね
まだ見てませんが 能年玲奈ちゃんが声優をしている
この世界の片隅で もとても良い作品みたいなので見に行きたいです
どんな形であれ良作にめぐり会えて良かったです
今年は今までノーチェックだったTBS火曜日ドラマ が 4本中3と高確率で
楽しむ事ができて火曜日が1番の楽しみでした
来季もテイストは違いますが力が入ってる感じですね
来年もキッドさんのブログ
楽しみにしております
無理をせず でもずっと続けて頂きたいです
1年間 ありがとうございました☆
投稿: chiru | 2016年12月31日 (土) 22時00分
ねぎらいのお言葉痛み入ります。
時刻はすでにてっぺんをまわって2017年となりました。
夜明け前ですが
新年のお喜びを申し上げます。
激動の2016年でしたが
ドラマは優れた作品が多く
充実した一年だったような気がします。
視聴者には好みがありますので
ジャストミートは常に困難ですが
「自分が面白いと感じたものが相手にも面白い」
そういう瞬間にこそ「幸せ」は芽生えるものでございます。
本当は「ここが面白い」とか「こうすればもっと面白い」などというのは傲慢なことかもしれませんが
そういう風にしか「愛」を表現できないものとして許しを乞いたいと考えます。
基本的に「ショー」は素敵な商売ですが、つまるところビジネスです。
生活がかかっているので・・・いろいろとトラブルも生じるし・・・純粋に作品を生みだすことだけに情熱を傾けることはできない。
歪んだ情熱でノコギリをふりまわす愛好家もいれば
守護するための支配に傾いてしまう経営者もいる。
一つの席をめぐる権謀術策はそれなりにシビアです。
それでも損得抜きで
時には「美しい人間性」を見せてもらいたいと願うこともございます。
ま・・・悪魔が言うのもなんなんですが。
タレントは商品ですが・・・もちろん人間です。
そこんところを忘れないで一番いい関係を目指してもらいたいものですねえ。
まあ・・・マネージメントする側も人間なので
時にはおかしなことになっても仕方ないよなあとも思う今日この頃でございます。
TBSの(火)10は凄かったですねえ。
「ダメ恋」阿部謙三P
「重版出来!」那須田淳P
「せいせいするほど、愛してる」伊與田英徳P
「逃げるは恥だが役に立つ」那須田淳P
という流れで
新年は「カルテット」土井裕泰Pでスタート。
土井裕泰は「逃げ恥」のDですので
それほど大きく外さずにやってくれるのではないかと
期待しています。
脚本家は・・・問題意識高めの職人気質ですので
あまりシリアスに傾かない方がいいような気もします。
ずっと外してないのでそろそろかとも思いますが・・・。
「お笑い」と「歌」が交錯する大晦日と元旦の境界線でchiru様のご多幸をお祈りいたしまする。
投稿: キッド | 2017年1月 1日 (日) 01時09分