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2017年1月22日 (日)

なんてたって絶対音感(小泉今日子)もんじゃも大好き(早見あかり)マエストロブルー(島崎遥香)

なんとか・・・対応しているようだな。

のほほんとしていていいぞ。

全国の主婦が全員高圧的になったらと小心者が怯えるのだ。

だが・・・高圧的になってもいいのは・・・それなりの実力者だけですから~。

そこんところを間違えないで~。

誰にお願いしているんだよ。

で、『スーパーサラリーマン左江内氏・第2回』(日本テレビ20170121PM9~)原作・藤子・F・不二雄、脚本・演出・福田雄一を見た。左江内氏(堤真一)は小心者の万年係長である。左江内家の事実上のボスは妻の円子(小泉今日子)である。都立源高校に通うはね子(島崎遥香)と公立骨川小学校に通うもや夫(横山歩)という二児の父親はフジコ建設営業3課の万年係長なのである。しかし・・・謎の老人(笹野高史)によってスーパーマンとして選ばれるのだった。小心者の左江内氏はできるなら・・・スーパーマンになどなりたくない・・・しかし・・・ついついスーパーマンに変身してしまうのである。

「なんとかしてくれよ」

スーパーマンの耳には助けを求める声が聞こえるのだった。

現場に到着すると自転車が出会いがしらに衝突していた。

「乾杯戦士アフターV」のトレジャーグリーンに似た男(飛永翼)はオレンジジュースをこぼし、「アオイホノオ」のきっちゃんに似た新聞配達の男(大水洋介)は新聞をジュースまみれにされてしまったのだ。

「100%のオレンジジュースがヨメのちょっとしたこだわりなんだよ」

「それ・・・絶対ですね」

恐妻家の左江内氏は激しく共感する。

「新聞が配達できないよ」

「なんとかしてくれよ」

「どうにもなりませんね」

「光の速さで地球の自転と逆に飛んで時間を戻せば・・・」

「それやっちゃうと完全にアウトですから・・・もう・・・結構ギリギリなので」

事件を解決せずに帰宅する左江内氏であった。

左江内氏では「怪獣のバラード/ヤング101」(1972年)が合唱されていた。

「真赤な太陽~沈む砂漠に~」

「近所迷惑じゃないのか・・・」

「もや夫がクラス対抗の合唱コンクールで指揮者に選ばれたのよ」

左江内氏のリビングにはピアノがあるのだった。

「もや夫には音楽の才能があるの・・・絶対音感があるのよ」

円子は有頂天なのである。

ピアノでAを弾く円子。

「これは?」

「ソ」

「惜しい・・・ラよ」

再びピアノでAを弾く円子。

「これは?」

「シ」

「惜しい・・・ラよ・・・ね・・・凄く絶対音感でしょ」

「絶対音感に惜しいってのはありなのか」

「ピアノが狂っているのかもよ」

「・・・」

基本的に・・・円子は親バカなのだ。

「とにかく・・・間違いない」

「長井秀和・・・復活の兆しか」

「いっそ・・・左江内モーツァルトに改名するべきかしら」

「やめろ・・・」

「バッハでもいいけど・・・変な髪型だから・・・」

「・・・」

平和である。

東京五輪のための建築熱に誘われて・・・部下の蒲田(早見あかり)と月島方面の調査に赴く左江内氏・・・。

「なんだか・・・いい匂いがしますね」

「もんじゃ焼きの匂いだな」

「せっかくだから食べていきましょうよ」

「仕事中だ」

しかし・・・結局、もんじゃ屋「はざま」に入店する左江内氏である。

女将(佐々木すみ江)は焼き加減にはうるさいのだった。

「昼間から・・・不倫かい」

「仕事中です・・・上司と部下です」

「上司と部下で・・・不倫かい」

「・・・タワーマンションの調査に来ているんです」

「売るよ」

「え」

「はざま」の大将(織本順吉)は周辺一帯の地主だった。

「そろそろ・・・店じまいして・・・のんびりしようと思う」

佐々木すみ江・・・88歳

織本順吉・・・89歳

働き者である・・・。

土地は地主が・・・建設費は開発者が負担して建物を作り、完成後にそれぞれがそれぞれの出費の割合に応じて土地と建物を取得する等価交換でのタワーマンション建設の申し出である。

「思わぬチャンスだな・・・」

「もんじゃ食べて正解でしょう」

「よくやった」

簑島課長は褒めるのだった。

「どんなもんじゃ」

「こんなもんじゃ」

「あっはっは」

平和である。

一方・・・もや夫は放課後・・・合唱の練習に挑む。

しかし・・・クラスメートの女子(岩崎未来)は・・・。

「まだ・・・男子が集まってないよ」

一部の男子たちはリーダー格のアキラ(五十嵐陽向)とゲームセンターに向うのだった。

「練習さぼるなよ」

「合唱なんてやってられか~」

「しょうがないな」

もや夫は残ったものたちで練習を開始するのだった。

担任教師(川面千晶)は児童たちの自主性を尊重するタイプらしい。

翌日・・・事件が発生する。

「はざま」の店先がスタイリッシュな落書きの餌食となったのである。

部下の下山(富山えり子)と月島に駆け付ける左江内氏・・・。

「別の女と不倫かい」

「ちがいます」

「単なる悪戯かもしれないけど・・・」

「何か・・・変わったことがありましたか」

「昨日・・・店子を集めて説明したけど・・・みんな賛成してくれたよ・・・みんなタワーマンションに住めるって喜んでた」

「・・・」

しかし・・・出世を狙う池杉(賀来賢人)はトラブルの存在を疑うのだった。

「何か・・・裏があるのかも」

左江内氏は役所に向う。

「道路の拡張計画があるんです」と担当者。

「立ち退きですか」

「というか・・・移転のお願いですね」

左江内氏は課長に報告する。

「良いじゃないか・・・建てちまえば」

「はあ・・・」

「道路の方がよけて通ればいいんだ・・・」

「いや・・・認可が」

「無理を通すのが仕事だろう」

一方・・・もや夫は体育の時間にうんていが出来ず・・・アキラたちに嘲笑される。

落書き事件の犯人探しのために・・・小池刑事(ムロツヨシ)と警察官刈野(中村倫也)が出動する。

左江内氏もスーパーマンとなって張り込むのだが・・・円子から着信があるのだった。

「ママ友連れて帰るから・・・掃除しておいて」

「まだ仕事中だよ」

「知るか・・・散らかってたら殺すぞ」

「はい」

あわてて・・・帰宅する左江内氏だった。

家でははね子が同級生のサブロー(犬飼貴丈)やさやか(金澤美穂)と勉強中だった。

スーパーマンの登場に驚くが忘却光線があるので大丈夫なのである。

もや夫のために生姜焼きも作る左江内氏だった。

「いらないよ」

「薄味にしたから~」

変なポーズをつけて「マエストロブルーなのよ」と言うはね子。

娘のポーズに魅了されて真似をしながら「マエストロブルーって?」と呟く左江内氏である。

月島に戻った左江内氏は・・・「はざま」に拳銃を向けるバイクの男(柾木玲弥)を発見する。

男は逃走するが・・・スーパーマンからは逃げられない。

「なんであんなことをしたんだ・・・」

「道路拡張に反対するから・・・道路が狭くて・・・救急車が入ってこれずに・・・婆ちゃんが死んだんだよ」

「火事とかあった時も・・・困るよなあ・・・でも・・・拳銃はだめだぞ」

「玩具だよ・・・」

そこに・・・小池&刈野コンビが到着。

「手錠忘れた」

「ユーハブ」

「アイハブ」

「ユーハブ」

「アイハブ」

「機長と副機長か」

しかし・・・ダウンコートに手錠が阻まれる。

「冬あるある」

「冬あるある」

逮捕である。

翌日・・・「はざま」の大将に説得を試みる左江内氏。

「道路計画に賛同したらどうでしょう」

「お宅が断るなら・・・別の業者に売るよ・・・」

「・・・」

一方・・・昼休みに一人で練習していたもや夫はウンテイから落下するのだった。

「ウンテイにワックスぬってあったのよ・・・担任が・・・悪戯だろうって言うから・・・どなりこんでやったわよ」

ゴジラとなった円子は口から火を噴くのだった。

だが・・・左江内氏は・・・もや夫の部屋でワックスを発見する。

もや夫は自作自演でウンテイを葬ろうとしたのである。

左江内氏は・・・困惑した。

バッティングセンターでバントをする左江内氏。

「おい・・・それって・・・なんか・・・なんかな・・・」

店員(佐藤二朗)はネット裏からアドバイスをする。

「当たらなくてもいい・・・思い切りスイングしてみないか」

「・・・」

「俺は・・・映っているのか」

「顔が大きいから大丈夫じゃないですか」

スーパーマンとなった左江内氏は大将と女将を空中散歩に連れ出す。

「空から月島を見てみよう」である。

生まれ育った土地の変貌を俯瞰する老夫婦。

「そうか・・・百年住むために・・・街づくりは・・・必要だな」

大将は・・・道路計画に賛同することにした。

スーパーマンの記憶は消えるが・・・決心は変わらないらしい。

円子は・・・もや夫のために・・・三万円の指揮棒をネットでゲットした。

しかし・・・もや夫は引き籠る。

変なポーズで・・・「もう間に合わないよ」と告げるはね子。

ポーズを真似して「大丈夫だ」と変身する左江内氏・・・。

「お父さん・・・その恰好・・・」

「お前・・・ついに頭がおかしいことに・・・」

しかし・・・学校までひとっ飛びの左江内氏である。

教室にもや夫と乗り込む左江内氏・・・。

「もや夫は嘘をついていました・・・申しわけありません」

土下座する左江内氏。

「嫌だ」

「この世は不条理だ・・・お父さんは謝る必要のないところでも謝る・・・それはみっともないことだ・・・しかし・・・あやまらなきゃいけないのにあやまらないのは・・・もっとカッコ悪いぞ」

「・・・」

もや夫は土下座するのだった。

「ごめんなさい」

「アキラ・・・あんたも」と女子たち。

「アキラ・・・下手だからさぼったんでしょう」

「俺はあやまらないよ・・・でも歌うよ」

アキラはもや夫に手を差し伸べる。

「アキラ・・・」

スーパーマンの記憶は消えるが・・・友情は深まるらしい・・・。

御世辞にも上手いとはいえない合唱・・・いや・・・最低だ。

しかし・・・左江内一家は・・・もや夫の晴れ姿に拍手喝采するのだった。

「愛と海のあるところ~」

着替えた左江内氏に激怒する円子。

「今まで何してたの・・・終わっちゃったじゃない」

「え」

「土下座よ、土下座~」

「えええええええ」

本当に平和である。

それは・・・誰にも評価されないスーパーマンのおかげなのだ。

あなたは・・・気が付いていないかもしれないが・・・。

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