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2017年3月17日 (金)

燃えよ本能寺!(小栗旬)信長協奏曲NOBUNAGA CONCERTO(柴咲コウ)

谷間です。

コンプリートということでは・・・続きは劇場で・・・というテレビが自分の首を絞めるスタイルでありながら・・結局はオンエアするので大丈夫という典型のコレである。

腐ってもテレビなので・・・平均視聴率12.5%の連続ドラマという宣伝をやっておけば・・・そこそこ劇場に客が来るだろうというビジネスである。

どうしてもみたい人は・・・金を払ってでもみるわけである。

そういう商売に文句を言うのは大人げないのだが・・・このブログのポリシーとしては・・・オンエアされないとレビューできないわけである。

で・・・2014年のドラマ(全11話)の最終回が2016年に劇場で映画として公開され・・・2017年オンエアされたわけである。

しかし・・・素晴らしいインターネットの世界では二年くらいのブランクはどうということはないのだった。

で、『信長協奏曲NOBUNAGA CONCERTO・(2016年劇場公開作品)』(フジテレビ20170116PM9~)原作・石井あゆみ、脚本・宇山佳祐(他)、演出・松山博昭を見た。平成の高校生のサブロー(小栗旬)がタイムスリップして瓜二つの織田信長になりすましたのは天文二十年(1551年)で本能寺の変は天正十年(1582年)である。歴史改変物語だとしても・・・ほぼ史実通りに事態が推移するので31年の歳月が経過するかというとそんなことはない。登場人物はほとんど老いる気配がないので・・・ある種のファンタジー空間にサブローは紛れ込んだのである。ちなみに帰蝶(柴咲コウ)は天文四年(1535年)生れなので家康が天下を完全に手中に収めた大坂夏の陣は慶長二十年(1615年)であり・・・もしも帰蝶が存命ならば齢八十になっている。しかし・・・ファンタジー空間なので帰蝶は永遠のアラサーを彷徨うのだった。

なんじゃあこりゃあ・・・とは思うが遊園地のアトラクションに文句を言っても仕方ない。

「ジェット・コースターにジェットエンジンなし」である。

どれだけの時が流れたのか・・・サブローは本願寺との戦いに突入している。

本願寺顕如が三好三人衆(三好長逸・三好政康・岩成友通)や鈴木孫一率いる雑賀衆とともに信長に対して挙兵したのは元亀元年(1570年)のことである。信長の対本願寺戦は天正八年(1580年)に石山を本願寺が退去するまで続く十年戦争である。

しかし・・・ファンタジー世界では一気呵成に合戦が進展していく。

天正四年(1576年)に越中・能登を平定した上杉謙信は越前の織田勢と激突。

天正六年(1578年)には毛利氏に与する播磨国の別所氏が叛旗を翻す。

これらは最後の足利将軍義昭の策謀によるもので・・・関連しているものの前後して起る合戦である。

しかし・・・上杉・毛利・本願寺の同盟として信長を包囲するわけである。

サブローは・・・上杉に柴田勝家(高嶋政宏)、毛利に羽柴秀吉(山田孝之)、本願寺に実は織田信長である明智光秀(小栗旬・二役)を派遣する。

信長の名をサブローに譲った光秀だったが・・・天下統一に向けて家臣に愛され、帰蝶にも妹の市(水原希子)にも愛されているサブローに嫉妬し・・・心に闇を飼う。

信長の股肱の臣である沢彦(でんでん)は「そろそろ・・・すべてを取り戻していいのではないか」と光秀(信長)を唆すのである。

幼い頃に信長によって家族を殺された秀吉は復讐のために密謀を巡らし・・・光秀に信長殺しを唆す。

本願寺に対するために天王寺に砦を構築した光秀は・・・包囲すると見せかけて・・・安土城の信長を急襲しようと考える。

その時、サプローと同じくタイムスリップしてきた松永弾正久秀(古田新太)は安土城に現れた。

「お悔やみをいいにきた」

「え・・・誰か死んだの?」

「天下統一が目前になったら・・・信長は死ぬんだよ」

「え・・・なんで」

「なんでって・・・お前・・・教科書に書いてあるだろう」

「えええ」

「バカだと思っていたが・・・そこまでバカだったとはな・・・」

「俺が・・・死ぬ」

一方・・・市は帰蝶に信長と結婚式をすることを奨める。

「結婚式・・・」

死の予言に茫然とする信長はそれどころではない。

帰蝶の安全を確保するために・・・徳川家康(濱田岳)の城に避難させようと考える信長。

「なぜ・・・私が家康殿のところへ?」

「俺・・・もうすぐ死ぬかもしれないんだ」

「何故・・・そのようなことを・・・」

「俺は・・・未来から来たから・・・これから起ることがわかるんだよ」

「・・・」

一方・・・例によって本願寺に寝返った松永弾正は・・・天王寺砦が手薄になることを顕如に知らせる。

信長を急襲するために砦を出た光秀は本願寺勢に包囲され・・・窮地に陥るのだった。

「くそ・・・松永め・・・」

光秀が信長を殺したところで・・・光秀を殺そうと考えていた秀吉は目算が狂い唇を噛みしめるのだった。

「え・・・ミッチーが・・・ピンチなの・・・」

サブローは何もかも忘れて・・・少ない手勢を引き連れ・・・救援に向うのだった。

いつの間にか・・・無双の武人として成長したサブローは本願寺門徒を殺して殺して殺しまくるのだった。

信長が三千の兵力で一万五千の本願寺勢を撃破する天王寺砦の戦いである。

しかし・・・ファンタジー世界では北陸や関東から・・・配下の武将たちが全員集合し・・・負傷して窮地に陥った信長を救い出すのである。

命を救われた光秀は信長に告げる。

「私は・・・太陽のようなお前が・・・羨ましかったのだ」

「月も大切なんですよ。地球が太陽の周囲を回るように・・・月は地球の周囲を回るのです」

「え」

「歴史は変わった・・・俺は死なない」

なんとなく確信したサブローは帰蝶との挙式を決意する。

「俺・・・京都で結婚しようと思うんだ」

「じゃあ・・・本能寺を予約しておきます」と池田恒興(向井理)・・・。

「ケーキも発注しておきます」と森蘭丸(冨田佳輔)・・・。

大人たちは年をとらないが・・・子供たちは成長するファンタジーゾーンである。

帰蝶は・・・大坂で河童が捉えられたと知り・・・回り道をする。

河童はタイムスリップしてきたウィリアム・アダムス(スティーブ・ワイリー )だった。

「ワタシ・・・日本大好キナいんぐらんど人デス」

「信長が誰に殺されるか・・・存じて居るか」

「ミツヒデサン・・・」

「え・・・いつどこでじゃ」

「イツカハワスレマシタ・・・場所ハ本能寺デス」

「えええ」

その頃・・・秀吉は光秀を脅迫していた。

「信長を殺さなければ・・・帰蝶を殺す」

「それが・・・武将のすることか」

「是非もない」

光秀は・・・帰蝶を保護するための忍びを送りつつ・・・本能寺に向う。

本能寺で帰蝶を待つサブロー。

「上様・・・謀反です」

「え・・・」

「明智光秀に包囲されました」

炎上する本能寺。

「ミッチー・・・」

「すべては・・・秀吉の罠だ・・・」

「え・・・サルくんの・・・」

「私が身代わりになる・・・お前は逃げてくれ」

「そんな・・・」

「戦のない世を・・・作るのだろう」

「ミッチー・・・」

サブローは逃げた。

姿を見せる秀吉。

「なぜ・・・こんなことを・・・」

「初陣の焼き打ちで・・・お前が俺からすべてを奪ったのだ」

「復讐は私を殺して・・・終わりにしてくれ」

「殺す・・・お前の影武者も・・・お前の妻も・・・お前の妹も・・・お前の家来たちも・・・皆殺しだ」

兇悪な秀吉だった。

逃走中のサブローは光秀の忍びに救助された帰蝶と合流する。

「逃げましょう・・・」

「いや・・・上映時間も残り少ないので・・・俺は光秀として・・・山崎の合戦をしなければならないのです」

「なぜなのじゃ」

「秀吉が天下統一することが・・・教科書に書いてあるので・・・」

「バカ・・・」

「でも・・・元々・・・月9なので指輪はプレゼントしないとダメなんだ」

「月9・・・」

「帰蝶・・・愛している」

「行って来い」

だが・・・光秀軍は・・・羽柴軍には敗れる宿命である。

「サルくん・・・僕を殺してもいいけど・・・戦のない世は君が作ってよ」

「戦のない世など来ぬ」

「君なら・・・きっとできる・・・」

「夢のまた夢じゃ・・・」

秀吉はサブローを斬った。

しかし・・・サブローは消えてしまった。

「え・・・」

サブローは現代に帰還した。

高校生ではなくなっていたらしく・・・サブローは就職したのだった。

そんなある日・・・サブロー宛てに画像データが送られてきた。

ウィリアム・アダムスが現代に帰還し・・・サブローの存在をリサーチして・・・帰蝶のビデオメッセージを届けたらしい。

いろいろと・・・アレだが・・・もう・・・なんでもありなんだな。

「信長・・・元気でいるか・・・来世に届くという・・・このカラクリで・・・お前に言いたいことがある・・・妾もそなたに惚れておる・・・その・・・愛している」

サブローは四百年ほど前に死んだ帰蝶の冥福を祈るのだった。

そして・・・今日も地球のどこかで戦争が継続中である。

戦争が絶えることなどないのだ・・・人類が滅亡するまでは・・・。

関連するキッドのブログ→前回のレビュー

くう様の信長協奏曲

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